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【アバック横浜】EPSON「EH-QL3000」6000lmのハイパワーで「塗り潰す」既存プロジェクターとはスタンスの違う機材です。

アバック横浜 渡邉です。

下取りアップ、継続中でございます。

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ホームシアターファクトリーの各製品、発売中です。

本題です。

今回はEPSONの「EH-QL3000」をご紹介します。

EPSON EH-QL3000
https://www.epson.jp/products/dreamio/ehql3000/
このモデルは「スーパーハイエンドモデル」と位置付けられており、圧倒的な輝度から白ピークで「塗り潰し」強烈な白と黒の「差」でコントラストを表現する「パワーで押し切る」タイプのプロジェクターです。

ベースとなる白を強く出す事でどんな場所でも映像を出す事が可能な事から、すでに業務用としてはいくつも発売されております。
規模は大きいですがプロジェクションマッピングや映画館の大スクリーン、そしてこんなものも。

この写真は羽田空港第一ターミナルの到着案内板ですが、実はこの案内板、超単焦点プロジェクター3基でボードに表示されたプロジェクションです。
ハイパワーでどんなところにもと言う条件が入るとプロジェクターの投射と言うものは受像機を必要としないメリットを生かしつつ、いろいろな場所にいろいろな方法で投射できます。
そして何より「濃い」映像を出す事が出来る点は「プロジェクターなのにまるでテレビそのもの」の様な絵作りをする事が出来るメリットがあります。
このような機材は昨今の高輝度はレーザー光によるハイパワー・長寿命と幅のある焦点いう前提条件があってこそ成り立つものです。
今回のEH-QL3000はこの「高輝度」という条件の上に成り立つ業務用機が先にいくつも発売され、そこからスピンオフした機材として「スーパーハイエンドモデル」となるわけです。
民生用としては最大に近いその映像は『映画館の映写機』と基本構造上は同等の機材レベルとなります。

個人的には以前取り扱ったソニーのVPL-GTZ380が同じものに当たりますが……。

一応民生品ですが価格はレンズ込みでおおよそ¥12,000,000!光量は10,000lmと「プロジェクターで目が疲れる」経験をした機材です。

実際の映像・写真についてはこちらをご覧ください。

【横浜店】データプロジェクター SONY VPL-GTZ380。最強のプロジェクターですが、導入までには条件が。

https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20231201
EH-QL3000のイメージが掴めると思います。
個人的には「このようなコンセプトのモデルはいずれ出てくるであろう」と予測していた『贅沢な』機材が、出るべきメーカーからちゃんと現実的な価格で民生用として出てきたと言う印象を持っていますし、同時にこのプロジェクターの「画」は今までのプロジェクターにおける「画」の概念が壊されるだろうなあとも思っています。
ちなみに10,000lmではこんな絵が出ます。
繰り返しますがこれはプロジェクター、150インチの画です。


画の「立ち上げ方」が黒ベースではなく白ベースなんですね、だから「塗り潰す」画になります。

ではEH-QL3000、実際の機材を紹介します。
まだ実機には振れておりませんので基本的にはカタログスペックベースです。
まあ、ハイパワープロジェクターは先程のソニーやLGで事例がございますので概ねのイメージは想定できます。

まず外観。
こちらは黒バージョン。

基本的な構造は業務用の機材とほぼ同じ形状となっておりますが、民生用らしく三角形の通風孔など幾何学的でモダンな趣で工夫がされています。
オプションの天板で金色にする事も可能です。

背面はHDMIが2系統、後はLAN・USB-Aが2つ、制御用のRS-232CとAUDIO OUTが装備されています。


よく見るとオートメーション用の「CRESTRON CONTROL」と「CONTROL4」の文字がある所も業務用からのスピンオフらしい部分です。
投射方式はEPSON独自の3LCD+シフトで4Kを賄っています。

コントラスト比は2,5000,000:1と比較的低コントラストになりがちな業務用機に比べ、ちゃんとコントラストを取っています。
(おそらく本来15000lm程度の性能を持つ機材に対して『あえてピークの明るさを落として』コントラストと色の方向に振っているから出来るのだと思います)
映像関係で特徴的なものとしては、ハイエンドホームプロジェクター用の画像処理チップ搭載し4KやHDR10の画質に加え、色彩やコントラストの向上による明るく色鮮やかな映像や、フレーム補間による滑らかな映像を実現しています。
この辺りはEH-LS12000から持ち込んだものだと思います。

また、画像処理チップによる機能としては、シーン適用ガンマ補正としてシーンに応じて階調表現を最適化し、よりメリハリのある映像を出力する機能を持っています。
フレーム補正機能として前後のフレームから中間のフレームを自動生成して補間するフレーム保管を行う事で、動きの速い動画をなめらかに再生できます。(ゲーム用に機能を抜く事も可能です)
そしておなじみ超解像は複雑な映像や背景の強調度合を調整し、ダイナミックトーンマッピングはHDR10+の様に映像のシーンごとにHDR設定を適切なレベルに調節し、明部の白飛びや暗部の黒つぶれを抑えつつ、超解像と併用する事でなめらかな映像を再現します。
ソニーやJVCでも採用された機能と同じ様なものがありますが。高性能を求めると同じようになるのでしょう。

そして他機種との最大の差であり気を付ける点として「レンズは別売り」と言う事です。

レンズは短焦点・中焦点・長焦点の合計12種類から選べる様になっております。
https://www.epson.jp/products/dreamio/ehql3000/supply.htm
投射距離の幅はさまざまで、短焦点のELPLX02Sでは100インチを73cmで投射可能、これに対して最長焦点のELPLL08ではなんと100インチで11.21mとなります。
 
そしてどのレンズでも最大投射サイズはなんと1000インチ。
この超短焦点のレンズでは764cmで投射可能(これだけでも脅威です)なのですが

超焦点のレンズELPLL08ではなんと9190cm(!!)で投射する事が可能です。(民生ではまず使わないと思います)
この場合超長焦点と言う訳ではなく、先程の羽田の案内板の様に大画面を超単焦点として実現するための物と言えます。
極端な例を上げてはいますが実際の所は業務用の様々なレンズをそのまま使用出来、使用目的により投射距離を柔軟に対応できると言う仕組みです。

仮にEH-LS12000と同じ様なものだと……中焦点のELPLM15(100インチ3.35m、120インチ4.03m)当たりかなと。
ともあれ、費用が掛かりますが柔軟な運用が出来る事は確かです。
詳しくは投射距離シミュレーターでEH-QL30000の型番を指定して使って見てください。

今まで投射距離的に無理だった環境でも対応できたりしますので、これはこれで夢が広がります。

2024.11.14追記:EH-QL3000、新宿の翌週11/23でイベント確定しました!
実機をご覧いただけます。
イベントお申し込みはこちらから。
実際の所、ハイパワーで表示される映像は「白が強すぎて黒が『気にならなくなる』と言う現象が発生し「黒の沈み込み」という要件は一番大事な部分ではなくなる部分が多分にあります。

「そうか、こういう方法があるんだ」

「ああ、この映像が映画館で見る『本物』の映像なんだ」

と思っていただける、それでいてClass1レーザーのリスクグループにはギリギリ抵触しないうまい所にまとめており「本当の映画館を作る」様なより本格的なシステムにも十分使用可能な機材です。
この機材、レンズを含めると価格的にDLA-V900Rと同じレベルの物となりますが、見て頂いた方にはDLA-V900RやDLA-V800Rの持つ『繊細さ』とは全く違う「力強さ」と「ああ、これは映画館そのものの画だ」と言える「説得感」ご納得頂けると思います。
あ、余談ですがテレビ映像などは完全に「スクリーンじゃない」画、行ってみれば「テレビそのもの」になりますので、これもまた楽しみな機種です。
続報にご期待ください。

では、アバック横浜までご連絡・ご相談・ご予約をお待ちしております。
なお、今回ご紹介の商品は地方の皆様も通販サイトからの購入だけでなく、アバック横浜へのメール・お電話でご相談の上で購入が可能です。
支払方法は振込やクレジットカード、Webクレジットとなります。
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そして……。
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