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【横浜店】【アバック公式】vol.109~パワーアンプ搭載の一体型AVサラウンドアンプ Marantz SR8015~補足ブログです。

横浜店 渡邉です。



本日は【アバック公式】vol.109~パワーアンプ搭載の一体型AVサラウンドアンプ Marantz SR8015~がアップされましたので

 

「Marantz SR8015」Youtubeの補足をさせて頂きます。
SR8015
https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/avamplifier/sr8015

SR8015はMarantzのAVアンプとしてはAVプリアンプのAV8805Aを除けば最上位の機種です。
Marantzブランド当初から始まる丸い窓の意匠を保持しながら、サラウンドフォーマットであるDolbyatoms、DTS:X、Auro3D、そしてIMAX ENHANCE、そして8K/60や4K/120の映像フォーマットへの対応など、現状現在民生用として使われているほぼすべてのフォーマットを内包した、イマーシブサウンド対応の11.2chアンプになっています。
と、ここまで書かせて頂くと


「DENONのAVC-X6700Hも11chだけど、何が違うの?」
「DENONとMarantzは同じ会社でしょう?だったら中身も同じようなものですよね?」
「なんでMarantzの方が高いの?」
と言うご質問が出て来るかと思います。
このご質問に対する回答は意外に単純です。
「いえ、アナログ周りが全然違います……SR8015はAVC-X6700より実質的なグレードは上です」
こんなところでしょうか。
このようなご疑問を呈されるお客様からすれば
「DENONとMarantzは同じ会社なんだから、中身も同じような物でしょ?」
と言うご認識があるかもしれません。
そのお考えは「半分」合っていると思います。
確かに現在のDENONとMarantzは実質的に同じ会社の中で別ブランドとして成立しております。
機材の形態も11.2chAVアンプであり、コネクタ配置の基本フォーマットは同じです。

基本的な基盤やHDMIの入出力系統、HEOSなどのネットワークシステムなどは共通項が多く、部品レベルの共用は可能です。
この点では「同じ会社」と言えるのかと思います。「
しかし、このお話、逆に言えば「基本フォーマット以外は違う」と言う事になります。
DENONとMarantz、基本以外の部分はほぼ全部違うんです。
それ故に「半分」合っている、と言う事になります。

DENONとMarantzの違い、それは「基本コンセプト」です。

DENONの「AVC」や「AVR」と呼ばれるアンプは

「AVシステムの中核になりうるべく設計され、それにふさわしい入出力やフォーマットを持っている」
そんな機材です。

これに対して
Marantz製、特に「SR」と呼ばれるタイプのアンプは


マルチチャンネルはあくまでステレオ再生の延長線上と言う形で考えられています。


結果としてSR8015は「11chのHI-FIアンプ」SR6015は「9chのHi-Fiアンプ」AV8805は「13.2chのプリアンプ」として考えて頂ければ、考え方が御理解頂けますでしょうか。
ピュアの考え方の延長線上にレベルの高いAVの中核にする事も出来る性能を持つと言う機材を目指しており、SR8015はそのコンセプトに沿いつつさらにAVのシステムも内包した機材になっています。
実際、内部的な特徴は、と言うより「兄弟機」のような扱いを受けているAVC-X6700Hとはまるで違います。
特に違う点はアナログにかかわる部分です。
まずは電源回路周りですが、ここは全く異なります。


最大の相違点はDENONのEI型トランスに対してよりハイレベル且つ費用のかさむトロイダルトランスを使用しております。
トロイダルトランスは簡単に言えばドーナツ状のコアに対して配線を巻いてゆくタイプのトランスであり、重量比で電流の取り出し効率が良く、代わりに制作に手間のかかるものです。
余談ですが、AVC-X6700Hのアンプ部分はこのような感じです。

よく見て頂くとアンプ部分の形状は似ています。

プリ部についてもオペアンプMarantz伝統の電源還流回路とディスクリート(個別の部品で構成されるシステム)HDAM-SA2「Hyper Dynamic Amplifier Module」を搭載しています。
電源還流回路はMarantzの「Marantzらしい特徴」と言っても良い物であり、半導体素子で構成されるアンプで増幅された際、半導体そのものの特性が一定でないことを理由に、入出力で歪みやばらつきが生じます。この「ばらついた」電流を調整する為に一部帰還させることで押さえ込みます。
もう一つの「HDAM-SA2」は電源還流回路と連携できる「HDAM-SA」のバリエーションです。
周波数特性を高くとる事が出来、ハイレゾやSACDへの対応も念頭に置かれたシステムの中核になっています。
これらの機能はすべてオーディオのテクノロジーから還流されており、先程の「HDAM-SA2」は傑作アンプ「PM11S1」で採用された機能です。

それ以外の部分(メイン基板など)の駆動部分から全体的なレベルを上げる事に貢献しています。
またディスクリート回路による独立基板で構成された11ch自体はAVC-X6700Hと大きな差はありませんが、チップレベルではそれぞれの個性が出ており、チューニングも変更する事でそれぞれの音は全く異なるものとなります。

なお、DENON AVC-X6700HについてはSR8015とデジタルオーディオ回路部分が異なっており、DENONの基本システムと言えるD.D.S.C.-HD32を搭載したサラウンドサウンドのデコードからAL32 Processing Multi Channel処理、D/A変換に至るまで、すべての処理を32bitで行っています。
また、DSPにもAVC-X8500Hと同じ最新型の32bitデュアルコアDSPを採用しており、デジタル処理部分は1グレード上のモデルとほとんど差がない機能性と音質を実現しています。
オーディオ寄りのMarantzとデジタル処理中心のDENON、この辺りにも両機種のスタンスの差+部品のレベル差による価格差がストレートに出ています。
では、肝心の音はどうでしょうか?
比較してみます。
Youtubeでお送りできる音が限られておりますので、ここは違うものを使います。


近日公開予定のGenelec G-TWOでもご紹介する予定の「源氏物語交響幻想絵巻」です。
Blu-Ray、CDの双方に様々なフォーマットが入っており、こちらのBlu-ray盤は2ch+マルチが複数入っており、特にDolbyAtomsとAuro3D 11.1が同時収録されています。
特にAuroは高音質であり、アンプのコンセプト通り、音の違いをマルチチャンネルで感じる事が可能です。

Syntax JAPAN:源氏物語交響絵巻の3Dオーディオエンジニアリングエンジニアノートより使用させて頂きました。

オーケストラの楽器とは別に和楽器と語り部にそれぞれマイクを配置する形になっています。


まずはAVC-X6700Hから。
最初の音の輪郭は6700らしく、下支えをしっかりしながら全体の輪郭は若干柔らかく聞こえます。
特にベースになっているオーケストラやバイオリン、特に低めの音についてはAuro3Dの密度を持った音でどっしりと埋まります。
どちらかと言えば低音の押し出しが強いと言われているAVC-X6700Hですが、この曲に関しては甘さの方が少し前に出ているという感じです。

では、次にSR8015です。
条件は同一で音量も同一ですが、最初の篠笛の響きからだいぶ違います。
単に高音がの響きがいい、と言うわけではなく、琵琶の様に低めの音から高く響くまでの変化し続ける音や、シンセザイザーの様な同じ音程の「響き」が一回り澄んでいる、という言い方をすればよろしいでしょうか。
結果として濁りが少なくなりますので2db程ボリュームを上げてみます。
概ねAVC-X6700Hと同じ様な重みも感じるようになりました。
大きな音量でも耳障りにならないというのは「音楽を聴く上で良いアンプ」ではよくある事です。
この辺りもDENONとMaranttzの差が良く出ているような気がします。


やはり、一歩上のアンプだと思います……が、BRADE RUNNER(前作です)を流すとこの評価は一変します。
最初の音から押し付けるような音の波はDENONのパワー感がMarantzより一歩半ほど先に出て来ます。
音を含めた絵の迫力や「圧」や「荒々しさ」はホームシアターでの映画鑑賞らしい空間を作ってくれます。
逆にMarantzの場合綺麗に聞こえる事で響きは美しいのですが低音部分の押し出しに飲まれてしまう事で、どうしても「線が細く」聞こえてしまう部分があります。
映画館の感じ、と言う点ではDENONのAVC-X6700Hの方が忠実かと思います。

まあ、さらに上位のモデルであるAVC-X8500HAは高音部分に抜けるようなスッキリさを取り入れつつ、8500らしいパワーで押し出しが鋭くなっていますし、AVC-A110はそこに重みとしなやかさが加わりますので、上質な映画館の音になります。
そういう意味では価格がそのまま出ている、と言う言い方もできますが……。
こればかりは何とも。

今回はYoutube 【アバック公式】vol.109~パワーアンプ搭載の一体型AVサラウンドアンプ Marantz SR8015~の補足、と言う形でブログを作成しました。
実際の機材選定ではお客様の嗜好もお伺いしつつ、機材を選んでいくことになります。
ご自身のお好みやお気に入りの映画を頭に思い浮かべながらご相談いただければ幸いです。

さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。

その1、メール

まずメールですが、お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。
横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。
横浜店 スタッフ紹介はこちらから。

その2、オンライン会議

こちらはzoomを使用したオンライン相談システムです。
無理なご来訪は無く、担当者と実際にお顔を合わせながら資料なども含めてご提示しながらお話する事が可能です。
個人的には資料をZoomで共有もできるのですが、モバイルデバイス同士でお話をさせて頂き、PCを横に置くとお部屋の状況を見せて頂くなど、お話がかなりスムーズに進みます。お勧めです。
オンライン相談はこちらのフォームから受付可能です。
その2、お電話・事前予約来訪
次にお電話については各店舗にご連絡下さい。また、横浜店ではご来訪についてはお客様同士が重ならないようにしており、基本的に事前予約が前提です。
マスクの無いお客様の来訪はお断りしております。
また、接客はドアを開放し、ソーシャルディスタンスを取った接客となっております。
それ故少し外の音が入りますが、ご容赦ください。
最近はご来訪の代わりに電話でのご相談も増えております。店舗定休日、お話し中の場合はメールなどの別手段をご検討頂くか、日程・時間をずらしてご連絡下さい。
横浜店の電話番号は045-228-9881となります。
その4、FAXなど
お手紙・FAXについては「メールが苦手」「商品の価格を知りたい」などの場合に便利です。
受信後、情報の確認の上それぞれFAX返信やお電話のコールバックなどで対応させて頂きます。
横浜店 FAX番号は045-228-7283となります。
Zoomを用いたオンライン相談、特に物販に関しては地域に関係なく直接ご相談が出来ます。
お会いできるのを楽しみにしております。
ご相談等、お待ちしております。

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★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
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お気軽に各種ご相談フォームをご活用くださいませ・・・

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