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【横浜店】速報!7月29日発売のONKYO TX-RZ70、PIONEER VSA-LX805技術サンプルをお借りしました。DIRACも試します。(2023.7.21追記あり)

横浜店 渡邉です。
渡邉

新生オンキョーとパイオニアのAVアンプが発表されました。
早速イベントを行わせて頂きます。
横浜店は【7月22日()~23日()】となります。


そろそろはがきも届き始めているかと思います。
先着順になりますので、メールからの予約はこちらから
https://corp.avac.co.jp/event/onkyo_tx-rz70_pioneer_vsa-lx805
2023.7.21:イベント準備中です。

今回はDirac Live Base Control(+費用が必要なオプションです)も使用してシステムを組んでおり、リモコンでDirac LiveのON・Bass Control・OFF切り替えて使用が可能です。

また、VSA-LX805は2台ありますので「MCACC PRO」と「Dirac Live」の比較にも対応できます。
発売は7/29です。下取りもやっております。

「え?オンキョーとパイオニア?大丈夫なの?」……ご懸念、尤もです。


2023.7.16追記:お問い合わせの多いオンキョー・パイオニアの機器サポートに関して現時点での情報の範囲で回答をさせていただきます。
今回、オンキョー並びにパイオニアと呼ばれるブランドは米国「プレミアムオーディオカンパニー」の傘下ブランドであり、両ブランドの日本代理店としてTEAC様と代理店契約を行う形を取っております。
ただ、それでもサポート自体はプレミアムオーディオになりますので情報開示はもう少し必要かと思いますが、TEAC様が日本での販売窓口になっていることから、以前の(旧)オンキョー&パイオニアが自前でサポート体制の状況から比較すると、最低でもこの二機種へのサポート状態は良くなっていると判断しています。
(その代わり、外資系らしく部品が無くなったら修理受付終了と言う可能性はありえますが……いい意味で日本ブランドなどで大丈夫ではないかと)

早速です。
機種のラインナップはそれぞれ1つずつ。

ONKYO TX-RZ70 11.2CH AVアンプ

https://www.onkyo-audio.jp/tx-rz70

PIONEER VSA-LX805 11.4CH アンプ


https://www.pioneer-audio.jp/vsa-lx805

TX-RZ70が11.2CHVSA-LX805が11.4chのAVアンプです。
背面を見て頂くと……。
こちらがTX-RZ70

コンポーネントとビデオ端子がついているのがありがたいですね。
そしてこちらがVSA-LX805です。

こちらにはXLR IN/OUTが追加され、サブウーファー端子は4基に増えています。
結果的にグレード的にはPIONEERの方が若干上の扱いになります。
ここから先は実機を見ておりませんのでカタログスペックと写真からの推測になります。
もう少しすれば実機も触れられそうなのですが……。
と書いておりましたところ実機の機能検証機が回ってまいりました。
開封動画と設置の写真はこちら。

ふたを開けた写真を見る限り、ONKYO、PIONEER共に基本コンポーネントは同一のものと推定されます。

DACは「ESSテクノロジー」社製「SABRE 32 UltraDAC ES9026Pro」を11.2ch 全てに使用しています。
しかしアンプ部のコンデンサーは違う様です。
PIONEERは透明感と開放感のある音をめざして「ルビコン」社との共同開発による「PML MUコンデンサを採用。
ONKYOは「東信工業」社と共同開発したハイクオリティー・音響用コンデンサを使用しております。
性能表もよーく見て頂くと少しずつ違います。
PIONEER
アンプ部
定格出力
140 W × 11チャンネル
(20Hz – 20,000 Hz、 全高調波歪率 0.08%以下、 8Ω、 2チャンネル駆動時、JEITA)
実用最大出力
260W × 11チャンネル (1kHz、 全高調波歪率 10%、 6 Ω、 非同時駆動、 JEITA)
周波数特性
10 Hz – 100 kHz/+1 dB, -3 dB (Direct/Pure Direct)

ONKYO
アンプ部
定格出力
130 W × 11チャンネル
(20Hz – 20,000 Hz、 全高調波歪率 0.08%以下、 8Ω、 2チャンネル駆動時、JEITA)
実用最大出力
250W × 11チャンネル
(1kHz、 全高調波歪率 10%、 6 Ω、 非同時駆動、 JEITA)
周波数特性
5 Hz – 100 kHz/+1 dB, -3 dB (Direct/Pure Direct)

性能的にはちょっとずつパイオニアの方が上で、周波数特性も少し上になっています。
この辺りを見てもどうやら昔の様に「ONKYOのベースにパイオニアのエッセンスを入れただけ」と言うものでは無い様で、音響チューニングは元オンキョー、元パイオニアの方々を再び集めているようで、だいぶ異なっているとのことです。

そして音響の調整システムはPIONEERはフルオートMCACC、onkyoはAccuEQ、 Advanced、AccuReflex を採用していますが、今回からどちらの機材にも「DIRAC LIVE」が使われることになりました。
メーカーとしてはあくまでフルオートMCACC、とAccuEQがそれぞれの標準、DIRA LIVEは「上級者向け」となっておりますが、今回の新製品から比較的手軽にDIRACにも挑戦できます。
実際の使い方は後で書かせて頂きますが……DENON&Marantzのオプションで採用されていましたが、標準と言うだけあってDENON、Marantzよりは簡単にできます。
機材の設置が終わりました。
VSA-LX85は「ELITE」の文字があり、文字色もアンバーです。
海外版と言うことが分かります。(国内版と異なる可能性があります。こ注意)

今回はPIONEERにDIRACをONKYOにAccuEQを設定してみます。
まずDIRAC LIVEですが音場補正の適用には条件があります。
1,AVアンプ本体と操作を行うスマートフォンが同一のネットワークに接続している事
2,対象のソフトをダウンロードしている事。
3,三脚必須!
4,セッテイング後はスピーカーの位置を変えられません。

加えて
5,説明書を必ず読む事
これは実体験に基づくお勧めです。
理由としてはDIRACの操作画面は立体感の面でわかりにくい部分があり、説明書の方がより分かりやすく位置関係を図時してあります。
Dirac Live Bass Controlは別売りでDiracaLiveのユーザー登録と+5万円程度の費用が掛かります。

実際の測定は簡易で3か所、推奨で9か所の音場を測りますが、セッテイングはかなりシビアで、途中で何回もエラーが出ております。
特に画面を見ながら感覚でセッティングするとエラーが頻発するか、訳の分からない音となりほぼ失敗します。
三脚が必須なのは測定に際し同じそくてばしょで「高さの差」を出す必要があるからです。
測定はすべてアプリで行っており、アンプそのものの画面は変わりません。

測定が完了するとアプリからクラウドに計算を求め、演算結果が戻ってきます。
ここで最後の調整に掛かり(ほぼ必要ありません)演算結果をアンプに転送して処理終了となります。

実際の音についてですが、閃光のハサウェイを使ってみました。
率直に言って「DIRACの音」と言う印象が大きいです。
特にインパルスの制御はほぼ完璧で「端にあるはずのサブウーファーが正面で鳴っている」というDIRAC独特の感覚を味合わせてくれます。

それでも「パイオニアらしさ」は失われていないように思えました。
具体的には高音部分の透き通るような抜けの良さがそのままのように思えます。
今回はB&Wの703S2をメインにしたサラウンド5.1.4chで準備しているのですがパワー不足と言う事もなく、サブウーファーが全体的な低音の伸びを綺麗に伸ばしていることもあって、意外にバランスの良い音と言う印象になりました。
鳴るべき時になるべきスピーカーがキッチリ仕事をするという言い方もできるでしょうか。
上下左右、真ん中とちゃんとスピーカーの個性と存在感を出しつつDIRACらしい音の繋がりを感じさせてくれます。

時間オーバーでONKYOはほとんど聞いておりませんが、こちらは本体のみで設定可能なAccuEQでセットアップしております。
同じ音を聞きましたが全体的に少し滑らか、音が若干前方寄りで音色としては無難で落ち着いていますが、音の繋がりはDIRACには及ばないかなと言う印象でした。
キレと繋がりのDIRAC、少し柔らかく若干ステレオチックなAccuEQと言う感じです。

で、そしてここでに最大の注意点且つ問題点(おとしあな)が。
なんと「MCACC PRO」と「DIRAC LIVE」は「排他(どちらかしか使えない)」です。(AccuEQも同様です)
今後どうなるかと言うところまではわかりませんが、これはなんとも。
実は両方ともセットアップして切り替えを、などと思いDIRACのセットアップが終わった後でMCACC PROを仕込んだ所、再生中にDIRACのボタンを押すと「Not avilavle」の文字が……。
よく見たらオーディオショーでも2台使っていましたね……なんとかならないものかなあと思います。
(2023.7.13追記:ならないようです)

今回の二機種「試作機」という事前前提をご了承できれば音を聞いて頂く事は可能です。
横浜店の人員の関係もありますので、必ずご予約の上来訪下さい。
よろしくお願いいたします。

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