【ヘッドホン横浜】オーバーヘッドイヤースピーカーnwm ONE。これは不思議。オープンエアなのに外に響かない……新しいです。

ヘッドホン横浜 渡邉です。

ハイエンドヘッドホンに特化した試聴型セレクトショップ「ヘッドホン横浜店」、機材は順調に増えております。
展示機器は下記リンクからご確認ください。
アバックヘッドホン横浜店|ホームシアターとオーディオの専門店 – 株式会社アバック (avac.co.jp)
圧倒的遮音性、静粛性を備えるだけでなく、調音を施した業界初のルームインルーム視聴室で、国内外にわたる人気ヘッドホンブランドのトップエンドモデルの性能を余すことなくご体感頂けます。
本題です。
アバック横浜・ヘッドホン横浜共通の新しい展示機器としてCMでも話題になっている、オープンエア型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」の展示を始めました。

nwm ONE
https://www2.nwm.global/article/one/
通販リンク:
ライトグレイ:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/43629
ダークグレイ:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/43628
nwm??変わった名前の会社です。

外資の様に見えますが、実はNTT傘下の「NTTソノリティ株式会社」だったりします。

2021年設立の新しい会社で、このNTTソノリティ株式会社のブランドが「nwm」シリーズです。

変わった外観ですよね。
紹介ビデオはこちら。
仕組みとしてはオープンエアヘッドホン、と言うよりスピーカーそのものが全部露出しているかのようなデザインです。

「スピーカー」部分に当たるドライバーには細かい穴が空いたステンレス製グリルが円錐形に露出していて、高域部と低域部で異なる微細孔加工を施してあり、音質を保ちながらドライバーを保護しているのですが、これ、外観的に見ても非常に綺麗で、未来的なデザインと言う印象を持ちました。
で「画期的な新製品」「まずはつけてみてください!」との事なので耳にかけてみます。
まず付けてみると当たり前なのですが「耳の手前」でユニットが止まります。

耳にかぽっと入るものがないんですね。
普段カナル型のイヤホンを付けている私には違和感があります。
あと普段電車で使用している事が多いので「これ音漏れどうなっているんだろう」という印象を持ちました。
そして外観の通りなのですが、185g(!)とオーバーヘッド型ヘッドホンとしては非常に軽いです。
装着感と言う点ではシリコン製の丸いハウジングが耳の修理にくっつくので一定の保持感があるのですが、ハウジング以外は完全に空間なので、なんというか「輪っか」をくっつけている様な解放感があります。
あと、私個人が困っていた密閉型でよくある「耳の中が蒸れる」という感覚は0です。
これはありがたい構造な気がします。
聞いてみました。

印象としては完全にオープンエアヘッドホンです。
イヤホンや密閉型ヘッドホンを使っている方は音がハウジング(または耳の中)で中低音の反射も含めて完全に中で完結している感覚をご理解いただけると思うのですが、この「nwm ONE」にはその感覚がありません。
オープンエアヘッドホンらしく、高音を中心に音が綺麗に空間に抜けてゆくあの感覚はあります。
それだけではなく、この感覚をどう伝えたらいいのかわかりませんが、物理的に存在しないはずのハウジングが「ある」んです。
正確に言えば「機材の見た目は完全に露出」なんですが音は「オープンエアヘッドホン」のヘッドホンで耳に収まる透明なハウジング、と言うより「領域」が空間上にちゃんとあるという感覚です。
実際、オープンエアヘッドホンでも普通の商品にはちゃんとハウジングがあり、反射する音がないわけではありません。
しかしこの「nwm ONE」は見た目には完全に「露出スピーカーをヘッドホンの形につけた」と言う構造なのですが、ちゃんとハウジング付きのオープンエアヘッドホンの感覚になります。
そんな不思議な試聴感覚の「nwm ONE」ですが、どうしてこんな性能を持っているのか?
その秘密は「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」という仕組み、これはNTTの独自技術です。
PSZ技術とは「音を閉じ込め、音漏れを最小限に抑える」という究極の矛盾を両立させる、NTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術です。
仕組みとしてはある音波(正相)に対し180 度位相を反転させた波形(逆位相)を重ねると音が消える原理を応用しています。
逆相で音を封じ込める技術はいろいろとありますが、最新の乗り物では一般的になりつつあり、似たようなシステムは飛行機や新幹線でも使用されています。
ヘッドホンユニットから広がる周囲の音を拾い、逆相音を周囲に出す事であたかも特定の領域で「音を閉じ込める」様な効果が出ているのだと思います。
この「PSZ技術」を加えたnwm ONE独自のハードウェア設計により、あの独特なデザインで「フルオープン」なヘッドホンですが、その音は耳元の一定エリアだけに音が留まる為、耳をふさがなくても周囲への音漏れを最小限に抑える事が出来ます。
実際、nwm ONEを付けるとヘッドホンの音が鳴り、少し離れるとヘッドホンを付けていないのに音の漏れはほとんど感じません。
先程電車の中でどうなるか、などと書きましたが相当近くにいないとこれは音が分からないと思います。
また「nwm ONE」には「PSZ技術」とは実質的に逆の機能として「ほかの人の声を装着者に伝える」技術も内包しています。
「Magic Focus Voice」システムです。
この「Magic Focus Voice」システムは「必要な時に必要な音だけクリアに取り出すシステム」であり、こちらもNTTの特許技術になります。
仕組みとしてはある音が2つのマイクに到達する時間差を利用して音響空間を認識して指向性の高い音を拾う「ビームフォーディング」技術や、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」と呼ばれる2つの技術をハイブリッドに処理する事で、周囲の音をカットしつつ、周囲の方の呼びかける「声」だけを届ける事が出来ます。
で、実際の視聴感想ですが……。
聞いてみたのは
西川貴教「Freedom」(強め男性ボーカル)
Hiroyuki Sawano feat. mpi & Laco & Benjamin「Möbius」(男性・女性混成+澤野Music)
東山奈央「de messiah」(女性ボーカル、クラブに近い楽曲)
Evan Cal「鎌倉殿の十三人」(オーケストラ)
Adilitas Way「Invigible」(ハード目のロック、WWE SUPERSTAR)
です。
ヘッドホンの性格からしてもじっくり一か所で聴くタイプのヘッドホンではなく、それこそYoutubeやApple MUSICなどでいろいろな曲を聴くタイプのヘッドホンである事から、個々の楽曲ではなく、全部聞いた後の全体的な印象として評価します。
音質としては「強烈な特徴はないが『良い』ヘッドホン」という所でしょうか。
オープンエアらしく「鎌倉殿の十三人」のオーケストラ部分は広がりのある音が耳一杯に響いてきます。
高音は少し遠くから響く様な、それでいて「Invigible」のリードの様なノイジーなレベルまで高くなると直線的な音なのか、鋭く響いています。
一番耳に入る中音の高めから真ん中より少し下までは、面で押し出すような音になっており、特に女性ボーカルは程よい圧が掛かりつつかなり明瞭でした。
そして中音の低めから低音は少し籠る感覚になりますが、ベースギターレベルの低音は透明なハウジングが付いているヘッドホンの様な印象を持ち、十分な圧力を感じます。
後、音量を上げると密閉型の様な印象になるのも特徴かと思います。
……うーん、この音域の抜け感や空間感覚はやはりオープンエアですね。
このメリハリと音域は、そして抜けが変化する部分については、ユニットシステムがこの大きさでダイナミック型、しかもツィーターとスコーカーがそれぞれ別のハウジング、且つそれぞれ別のアンプで駆動している事が鋭さの理由なのだと思います。
超軽量CCAWボイスコイルとパワーアップした磁気回路を使用する事で、試聴の印象通り余裕のある中高域と鋭さと伸びの両立した高域を再生するツイーター、そして通常のスピーカーと同様フリーエッジ構造により、振動板全域をピストンモーションさせて低歪で低域を再生するウーファー。
どちらのドライバーにも豊かな音色を担うカーボンファイバー強化セルロースダイアフラムを採用しており、音そのものはナチュラルで音色のつながりを優先した事で「両立して」実現しています。
印象としてはこんなところです。
総合評価としては外観的にも使用感覚的にもリスニングルームでメインに使うタイプのヘッドホンではなく、積極的に持ち歩くセカンドユースとして考えるヘッドホンです。
ライトな使用方法、初めてのオープンエアでもよいのではないでしょうか。
オーディオマニアとして考えれば「オープンエアヘッドホンを気軽に持ち歩く」「電車の中で立っている時に聞くレベルであれば周囲は問題なし」と言う点で非常に良いアイテムではないかと思います。
(ウォークマンの音漏れレベル、と言えば昔の方は分かりますでしょうか)
また、Blutoothの機能が優れていますがUSBオーディオにも対応しておりますので有線も可能です。
価格も4万円程度なので、セカンド・サードユースとしてはちょうどいい塩梅の機材になるかと思います。

アバックの主要店舗には展示が入りましたので、比較的簡単に試聴にも対応できます。
なお、nwm DOTS、nwm WIREDは展示がございません。ご容赦ください。
最後に主な性能ですが
本体サイズ:約幅160mm×高さ185mm×奥行88.5mm
本体重量:約185g
カラー:ダークグレイ/ライトグレイ
スピーカー型式:ダイナミック型
使用ユニット:口径 12 mm+ 35 mm 2way 独立駆動
再生周波数帯域:40 Hz 〜 20,000 Hz
マイクロホン:MEMS型(全指向性)×2
充電時間:約1.5時間
電池持続時間:最大20時間(音楽再生時)
5分充電時の再生時間:約1時間
USB:Type C
USBオーディオ:対応
Bluetoothバージョン:Ver.5.3
Bluetooth Class:Class1
LE Audio、Auracast™対応
Bluetooth プロファイル:A2DP,HFP,AVRCP,TMAP,PBP
対応コーデック:SBC/AAC/LC3/CVSD/mSBC
です。
360 Reality Audio:対応
※専用アプリ「nwm Connect」使用
パーソナライズ可能。
ご試聴の際にはスマホ、ポータブルプレーヤーなどお手元の機材と一緒にご来訪下さい。
なお、今回ご紹介の商品は地方の皆様も通販サイトからの購入だけでなく、アバック横浜へのメール・お電話でご相談の上で購入が可能です。
支払方法は振込やクレジットカード、Webクレジットとなります。
お問い合わせはこちらから。
そして……。
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ホームシアター施工例 https://corp.avac.co.jp/blog/
〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町3-8-13 TK関内プラザ1F
TEL :045-228-9881
メール:yokohama@avac.co.jp
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