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【横浜店】SONY VPL-XW5000。この機材は「十分事足りる」性能を持つ機種です。

横浜店 渡邉です。

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さて、本題です。

今回はソニー最新のプロジェクターの安い方「VPL-XW5000」について、もうちょっと突っ込んだところで評価をしたいと思います。


各雑誌媒体などでは色々な評価が出始めておりますが、VPL-XW5000については
「レンズ小さい」

「レンズシフトが手動?」

「3Dなし?」

「何にもないのに高い!」
と言うお話が聞こえてきます。
しかし……実機を見て実際の映像を見た立場としては
「積極的に擁護と言う訳ではないけれど、ちょっと過小評価じゃないかな?」
と思う所があります。
今回の書き出しはこれが理由です。
言う訳で今回はお伺いしている問題についてそれぞれ見直してみようという趣旨となります。

では、始めます。
まず「レンズが小さい!」「レンズシフトが手動?」点についてですが、この2つは同一の切り分けが出来、今回のコア技術がそのままが絡んできます。

今回の新機種は技術のコア部分であるSXRD、レーザーユニット、そして処理回路のすべてがフルモデルチェンジされましたが、その性能は変わっておりません。
結果「小さくなっても性能は同じ」と言う事になり、それぞれの小型化がもたらしたトータル面での「性能向上効果」として同じ4K解像度を持つ「光束」自体も小さく出来る事になります。
そして「明るさ」の点を除き、VPL-XW7000とVPL-XW5000はコアユニットととしてほぼ同じ構造を持っています。

性能の向上により同じ性能で各種機能のサイスをシュリンク(縮小)する。
このような事は「技術革新」の中では目標であり当たり前に行われてきたことです。

コストを落とす事で必要な性能ラインを維持しつつ価格を落とす、そして価格が落ちた事でターゲットにしている顧客層が変わる。
これも「技術進歩」の中では「より安価でより良い物」として当たり前であり、やはりよくあるお話です。

削ぎ落とすところは削ぎ落とす事で、実際にはほぼ同じ性能であってもコストダウンからターゲットが変わり、結果として機材のランクが落ち、性能が落ちたように見える。
これは同じ技術やより良い技術を継承する「技術継承」の中で生じる事としてははよくあるお話です。

この3つの要素を当て嵌めた場合、VPL-XW5000は確かにレンズサイズは小さくなりましたが「レーザー光源のリアル4K60Pまで使用出来、テレビの様な画質からプロジェクターらしい画の出るプロジェクター」として使用すると言う基本性能は十分です。
となると、問題はその後に接続される「レンズ」の部分です。

VPL-XW7000は新開発の「ACF(アドバスンストクリスプフォーカス)レンズ」

2.1 倍ズーム (電動), F2.5~3.24
VPL-XW5000は特に新開発などの表記はありませんが1.6倍ズームのレンズを採用しています。

詳細としては1.6倍ズーム (手動), F2.50 to F2.99
サイズとしては「HW系」のレンズの様に見えますがよく見るとF値が異なっております。
結果としてVPL-XW5000のレンズは「コストダウンの為にHW系と同じレンズや機構をベースとして採用している」事はおそらく事実ですが、現実的には4Kや「光束の細くなった光源(ここ大事です)」用にレンズの一部を小改良し4K対応にリファインしたレンズ」と言う事になりそうです。
つまり、レンズの有効面こそ小さくなりますが、先程の各機構の進化によって光束が細くなる事から、レンズの有効面が小さくても「相対的に」レンズ有効面の範囲で4Kを賄えるようになっている訳です。
言ってみれば、「レンズのサイズが小さくても十分事足りる」と言う事になります。
「いやいや!レンズがちゃんとしたほうがいい画になるでしょう。光学的な部分は覆せないじゃないですか」
はい、そのご指摘はおっしゃる通りです。
VPL-XW7000については別のブログで書く予定ですが、VPL-XW5000とVPL-XW7000を映像比較すると光学部分の差は明らかで、フォーカス感やエッジ、立体感にはっきり差が出ます。
・・・・・・150インチでは。
実はこれが100インチの場合、フォーカスの面に限るかと思いますが「ん?・・・・・・まあ差はあるか」という程度に差が縮まってきます。
なんでこうなるんでしょうか。
答えはすでに出ておりますが、レンズの有効面とそこから生じる適正サイズの関係になるのだと思います。

同じ映像で実際にサイズを変えて見てみましたが、VPL-XW5000で最適なパフォーマンスを発揮できるのは概ね100-120インチクラス、それ以上のサイズでも「4K-60P」として必要十分なレベルではあるのですが、どうしても比較対象になるVPL-XW7000とのパワーやレンズの差が出て来ます。

逆にサイズを小さくして90インチ以下の場合、恐らくフォーカスの差はさらに詰まるものと思われますが、このサイズまで下がると大型テレビも競合に入りますので「どちらがいいか」と言う点では何とも言えません。
(VPL-XW7000(それこそDLA-V90R)を使ってものすごく密度の濃いスクリーン映像にする事も可能ですし、80インチオーバーの液晶や有機ELでがっつり光らせる事も可能です)
さて、ここからは一般的なお話になりますが、弊社を含め所謂「ホームシアター」のスクリーンサイズとして良く出てくるのは概ね100-120インチのラインです。

この点は恐らく海外でもさほど変わりがないと思います。
ここまでの事を勘案した場合、VPL-XW5000が全体的な性能の面でVPL-XW7000より劣っていること自体は当然です。

しかし、VPL-XW5000が持ち合わせている性能は「100-120というホームシアターのボリュームゾーンで一番効率の良い性能を出す」であろう事が推測出来ますので「必要な部分に対して必要な性能、ホームシアターで一番用いられるスクリーンサイズで一番バランスの取れた性能を出す」という点から考えた場合、「十分事足りる」プロジェクターと言う事になるかと思います。
また、今回の新機種は4K-60Pまでの表示となり、8K-60Pや4K-120PやHDMI2.1など、所謂最新技術の面から見た場合、パッとした性能の向上がありません。


しかし、この点も現実問題として考えた場合、今の世の中で流れている各種コンテンツのほとんどは4K60Pまでで賄う事が出来ますので、大きな問題にはならない事がほとんどです。
また、ご指摘の多いレンズシフトに関しては「手動」と言うについては細かい調整が効きにくいのは事実です。


しかし、ハイエンド機はともかく民生機且つ普及機のレベルで考えた場合、一般の皆様の目線ではレンズシフトはそう頻繁に操作するほどの物ではありません。

さらに3Dについてもご指摘が多い様ですが、3Dはすでに対応タイトル自体ごくわずかです。
4Kクラスのテレビでは裸眼立体が主であり、対応するには偏向フィルターが必要な既存の3Dシステムが終了している以上、NHK技研の立体テレビの様な技術的革新が民生で世に出てこない限り、今後新しいタイトルが出てくる可能性はほとんどありません。
(VPL-XW7000は3D対応になっておりますが、実際に3Dを行うにはかなり費用が掛かります。JVC系・EPSON系の場合は業務用も含めたベース機材の使用用途で3Dは必須になります。)
結局「民生機の範疇で必要な性能を必要な範囲で、コストを押さえつつ出来るだけ高める」と言うコンセプトで作られたVPL-XW5000は、過去のラインナップで言えばVPL-VW200系、VPL-VW300系、そしてVPL-HW系のすべての後継機であり、VPL-VW500系のシステムを流用しつつコストダウンした結果として登場した200系、300系の機種と比較すると、レンズシフト・フォーカスなどのマイナス面が出ますが、VPL-HW系の機種から見れば相対的な性能は数段上の機種となります。

見方を変えてこれを「過去の機種」から比較した場合、VPL-XW5000は「条件付き」ではありますが少し前のハイエンド機並みの性能を以前よりはるかに安価で得る事ができる機材になっています。

具体例としては、今までDLPプロジェクターを使用されていた方、ソニーのハイビジョン旧機種から更新をお考えの方、そしてJVC系の機種でDLA-V系の機種が大きくて……と言う方です。

VPL-HW5000を導入した場合、100万円をはるかに下回る価格でフル4K、レーザー光源、2000lmの光量など一昔前のハイエンド機が持つすべての性能に手が届きます。
このような見方をすればフル機能の現行ハイエンド機はともかく、VPL-XW5000は「十分事足りる」機種に見えてくるのではないでしょうか。


さて、VPL-XW5000そして7000番の両機はすでに常設展示機がございます。
この奇襲が皆様に「十分事足りる」かどうかは実際に見て頂くのが一番かと思います。
お時間をご予約いただき、是非一度ご覧ください。

では、ご連絡・ご来訪をお待ちしております。

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