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【横浜店】【アバック公式Youtube】vol.90~DENON DCD-A110を聴いてよう-構造から紐解く徹底解説~補足+αでございます。

横浜店 渡邉です。

先程Youtubeで「DENON DCD-A110」のコンテンツが立ち上がりました。
今回はこちらの補足を兼ねたブログです。

Youtubeと言うメディアは音楽の再生について中々条件が厳しく、今回は言葉と若干の音楽(こちらはYoutube使用可能なものです)、後は機構上の差についてご説明をさせて頂きました。
DCD-A110は以前に書かせて頂いたブログや今回の説明でも行いましたが、今回のDCD-A110は元になるDCD-2500NEとは基本的に別物であり、機構的にはDCD-SX1に近いものとなります。
今回はそのあたりを簡単に書かせて頂きます。

DCD-A110のベースモデルであるDCD-2500NEは、純粋なディスクプレーヤーとして発売されており(USB-DACなどの機能はPMA-2500NE側に装備されています)発売当初から「純粋に機能を追求した機材」としてご好評いただいております。


今回のDCD-A110はDENONのサウンドフィロソフィーである「Vivid&Spacious」の鮮やかさや広大な「音」をDENONO110周年と言う通常とは違うタイミングでとことん追求し、ご提供する事を念頭に作りだされました。
その点で考えた場合、110周年記念機のベースは本来最上位機のDCD-SX1がベースになるという考え方もありますが、DCD-SX1はすでにサウンドマネージャーの山内様が「DCD-SX1 LIMITED」として「Vivid&Spacious」を作り上げていらっしゃいます。

しかし、そうなると一つ下のモデルであるDCD-SX11も考えられるのですが

DCD-SX11はディスクプレーヤーに様々な接続方法を盛り込んだ少し毛色の違う機材(MarantzのSACD30Nが相当機種になるかと思います)であり

出来るだけ多くの皆様にDENONのフィロソフィーの結果である「音」を純粋に味わって頂きたいという点から考えれば、110周年という節目に技術の粋を手に取って頂きたいと言う思いも含め、より純粋な機材であるDCD-2500NEを「結果」レベルで向上させるという方向をお考えになった事は、製造者とユーザー様のどちらの面から見てもとても良い事だと思います。
今回、Youtube内ではいろいろと説明させて頂きましたが、

実機を前にするとまず「重量感」がだいぶ違います。
恐らく天板の材料や構造の点で差が大きいのだと思いますが


天板の重みや厚みを感じる時点で別物感が一気に増します。
これは色も相まって「うん。違う」と思える最初のポイントです。
Youtubeでは2500NEとDCD-A110の上面から写真を表示しましたが、実機もこの通りみっしり詰まっております。
DCD-A110はベースのDCD-2500NEで採用されていた二層構造から一層にしている代わりに本体が大きくなっているのですが、実際に開けて見ると、規則正しい配列の機材が綺麗です。
それでいて箱の中一杯に機材が置かれており、且つ箱の平面だけではなく上下も含めて機材がみっしり詰まっております。
平面の写真では分かりにくいトランスなどの厚みがお分かりいただけますでしょうか。

では、違いについてもうちょっと突っ込みます。
Youtubeでは元のDCD-2500NEの写真もお見せしましたが

DCD-A110は単純に機能だけでなく、それぞれの「使い方」がだいぶ変わっています。
まず、ベースであるアップサンプリングはAdavanced AL32からUltra AL32 Processingと最新のものとなっています。

DCD-A110の場合、Ultra AL32 ProcessingはインテルCyclone10を採用してPCM信号をDCD-SX1LIMITEDを上回る1.536Mhz/32Bitへアップサンプリング、さらにLRと+-をそれぞれ割して768.8Khzで取り出し(既存はLRのみ、DCD-A110は合計4系列になります)それぞれの信号にTiのPCM1795を4台並列で1個ずつ割り当てるシングル運用ののち、最終的に合成する事でオーバーサンプリング比を1.536Mhzのまま出力するシステムを組んでいます。

それにしても「なんでこんな込み入った使い方を何でするのですか?」と言うご質問が届きそうですが、すべては「結果」の為です。
4台並列で処理するのは単純に出力電流が4倍になる事と純粋にパワー感が増す事、そしてオーバーサンプリングでシングル動作させる事で量子ノイズ(ここではノイズの認識で結構です)を同じ電力量で送ってもほぼ二分の一に落す事が出来ます。

さらに下流のOP-AMPと電源も妥協がありません。
オペアンプは1チップではなく、それぞれの機能(I/V変換アンプや作動合成アンプ)をそれぞれ別々の回路で動作させる事(これがディスクリートと呼ばれるものです)で、個々の性能を上げつつ配置の自由度からシンメトリーの回路を構成でき、最終的に低ノイズ化と保護回路の悪影響を排除出来る、妥協の無いシステムを持っています。
実機のオレンジのダイオードが規則正しく並び、アンバーに点灯している光景は「理想を追求した故」の光であり、他の機種の様に「結果的にみっしり」ではないことも分かります。
写真ではなんとなく点灯していたダイオードは通常運用では見えないのですが、性能へのこだわりを感じる部分です。
これ以外にも上位モデルのオリジナル・ドライブ・メカニズム「Advanced S.V.H. Mechanism」や
 

トランスの容量をDCD-2500NEの五倍の容量に変更


マスタークロックの配置を理想的な位置に変更するなど

基盤の一層構造化に伴い、しっかりと妥協の無い機材の入れ込みもされており、出力四倍を支えるためのトランスも大きくなっています。

こんな専門的な書き方ではなく結果論として効果についてお話をすると、DCD-2500NEと比べておおよそS/N比でマイナス6d静特性が上がる、単純比較でDCD-SX11と比較してもS/N比で+2db、ダイナミックレンジで+8dbノイズが減るという「結果」となります。


DCD-2500NEとの数字的な差は上の表の通りですが、実際にはもう1ランク上のDCD-SX11との比較でも部分的に上回る物となっています。

ちなみに最上位機であるDCD-SX1LIMITEDとの比較としては
S/N比は122dBで同じ、ダイナミックレンジも118dBで、数字的には同じものになります。
もちろん数字以外の部分には大きな差がありますが、既存の機材に対して最新の技術とシステムに徹底的に手を入れる事で1ランクではなく2ランク上の機材に手が掛かる程の性能になります。

Youtubeでの写真や説明では語り切れなかった点、後でお話しておけばよかったと反省を感じた点などを書かせて頂きました。
いかがだったでしょうか。

余談ですがYoutubeでは「相方」と言えるPMA-A110との組み合わせでご紹介しました。
両方の組み合わせではおそらくYoutubeでもはっきりわかる程透き通った音を出してくれます。

PMA-A110も可変ゲインアンプやUHC-MOSシングルプッシュ回路、電子ボリュームなどの新機能天子盛りで、それでいて信号経路を「一筆書き」の形にするなど細かい部分の組み合わせにより、最終的なアナログ出力の「結果」を求め、やはり2ランク近く性能が向上したアンプです。
こちらは純粋なDCD-A110の機能とは違い、対になるものとしてUSB-DACも搭載しています。
PC等の運用では両方の同時運用だけでなくPMA-A110だけでも十分な機能を得る事が出来ます。

DCD-A110はベース機材であるDCD-2500NEと比較して1ランクどころか2ランク上の性能を持つ純粋なディスクプレーヤーです。
特に相方のPMA-A110と組み合わせると、更に透き通ったS/Nの良い音を出すことができます。
既存の機材の更新にも、1ランク、ではなく2ランク上の音を目指すお客様にもお勧めできるプレーヤーです。
ご購入の検討をお待ちしております。

と、ここまでは通常のご紹介ですが……
つい先日、こんな箱が届きました。

はい、CD/SACDプレーヤーとしてDCD-A110を新規に展示させて頂きます!

開封動画はこちらになります。

実はYoutubeでお借りしてからさほど時間も経っておりません。
相変わらず綺麗な仕上げと天板です。

設置が終わりました。
早速再生です。

Youtubeの時は余りじっくりとは触れなかったのですが、やはり実機は「良い」です。
トレーの読み込みは音もなく行われ、より純粋でより鮮やかでより広がりのある軽やかな音が響きます。
常設機材になりますので、ご購入希望のお客様はご予約の上、ご自分のディスクを持ってご来訪ください。
事前の予約では「相方」PMA-A110をお借りしてを合わせる事や、お話次第ですがスピーカーの面でも対応できるケースがございます。
では、ご相談をお待ちしております。

★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
★★三密とお客様同士の重複を避ける為 事前のご予約をオススメしております★★


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それではみなさまのお問い合わせ・ご予約を心よりお待ちしております。

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