【横浜店】Marantz Cinema30。マランツらしい「音色」と過去機種とは一線を画すセパレート並みのパワー。よくできた最上位機です。
横浜店 渡邉です。
先日、DENON・MarantzのAVアンプ新製品が発売され、当店にも届きました。
DENON AVC-X6800HとMarantz Cinema30ですが、まずはMarantz Cinema30の開封動画をお送りします。
AVC-X6800Hはコンパクトな11.4ChAVセンター、Marantz Cinema30は余裕のある11.4ChAVアンプという所でしょうか。
クラス的にはCinema30の方が上の機種となり、本来は比較対象ではないのですが、同時に出ていますので両機種の感想などそれぞれ書かせて頂ければと思います。
こちらはCinema30編となります。
Marantz Cinema30
https://corp.avac.co.jp/seihin/cinema30fb
Cinema30はMarantzの一体型モデルとしては実質的に最後に発売されたモデルであり、一体型アンプとしてはMarantz最上位に当たる11.4ch出力、13.4CHプロセッシングモデルです。
機種の系譜としてはSR8015の後継と言うべきでしょうか。
AV10+AMP10のエッセンスを11chとし、1ボディに落とし込んだモデルと言えます。
ではまずは内部構造から。
プリアンプ部分はMarantzお得意のHDAM-SA2を13CH分綺麗にまとめつつCinema30用に最適化された基盤となっており、トランジスター部はAMP10用の物をベースに採用しています。
パワーアンプ部分はAMP10で採用されたClass:Dのシステムをそのまま、と言うわけにはいかず、システムとしては既存のアナログタイプのディスクリートアンプを新設計して使用しています。
Cinema30では兄弟機のデノンの様にchごとにモジュール化、それぞれを独立基盤としつつ巨大なヒートシンクと結合し、トランスを中心に左右で振り分けています。
全体の電源供給についてはトロイダルコアトランスやブロックコンデンサはAMP10より大きいものを使用しており、余裕のある供給で息をつく事のない電源になっています。
このような構造はパッと見はAVC-X8500HAやAV1HDの様なモノリスコンストラクションと同じですね。
最適化の結果が同じなのでしょう。
次にインターフェイスについてです。
この辺りは配置回りは基本的に変わらず、HDMI入力7系統、出力3系統(うち一つZONE2)が緒線上に並んでいます。
入力側はすべて8K/HDCP2.3対応、OUT側はOUT1と2は8K/60Hz、4K/120Hzのパススルー対応。
出力のARCについては通常のARCに加えてロスレス対応のeARCにも対応しており、配信関係の将来にも対応しています。
映像信号についてはHDRパススルー、HDR10、HLG、HDR10+、Dolby Vision、Dynamic HDRにも対応。
またHDMI2.1対応となりますので、ゲームやVR体験の質を向上させるALLM、VRR、QFTもサポートになります。
ネットワークオーディオ関係はDENON/MaranztではおなじみのHEOSで機能を搭載。
Amazon Music HD/Spotify Connect/TIDALなどの音楽ストリーミングサービスや、NASh保存の各種音声ファイルも再生可能で、PCM192kHz/24bit、DSD 5.6MHzまでのハイレゾファイルの再生にも対応。外部接続はAirPlay2やBluetoothに対応し、Bluetooth送信機能も搭載しているのでワイヤレスヘッドホンやワイヤレスイヤホンにも対応可能です。
最後にWIFIですが、もちろん標準装備で2.4GHz/5GHzデュアルバンドに対応しております。
逆に少なくなったものとしてはレガシーデバイスへの対応があります。
但し6700までは複数あったビデオ入力端子やコンポーネント端子は各1系統になっており、レガシーデバイスについては最低限の対応となっており、この辺りはDENONのX800系やMarantz Cinema系の機種については一部下位機種を除き標準になりそうです。
さて、実際の音ですが……Marantzです。
店舗のシステムはKEF REFERENCE3METAでフロントLCR+Rシリーズでリアサラウンドとサラウンドバック、Piega AP1.2+SW2基の7.2.4CH、再生機はUBP-900です。
全体的に音の濁りがなく、スムーズと言うのが最初の印象ですが、中高音が綺麗に響く、でも音自体はちょっと細めという実にMarantzらしい音です。
特に映画の空間表現や環境音、管楽器などは向いているように思えます。
個人的にはどちらかと言えばアクション映画より叙情系の作品やサウンドがオーケストラ系のオールドムービー、
の作品に向いている気がします。
以上、簡単な感想でした。
さすがにAV10+AMP10の純粋さや伸び、響きにはかなわないものの、S/Nに優れたボリュームを上げても違和感のない音色はさすがという所でした。
AVC-X8500HAの後継機が出てくるかどうかと言うのは何ともわからないのですが、仮に出てきた場合はお客様の好みに合わせてどちらかをお勧めする事になると思います。
また、SR8015やAV8805+MX-A5000系統のお客様であれば十分買い替えをお勧めできる「マランツの音色」のアンプだと思います。
実機の展示は始めております。
差し替えなどがありますので可能な限り事前のご予約をいただけると助かります。
両機種ともイベントの開催も近づいております。
お考えのお客様は事前見学が可能です。
では、ご連絡・ご来訪をお待ちしております。
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メール:yokohama@avac.co.jp
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