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【横浜店】お待たせしました!MAGNETAR UBP900とOppo UDP-205の比較感想です。(2024.3.22:イベント質問回答、PIONEER UDP-LX800比較追加)

2024.3.22 追記1:UDP-205は撤収しております。
イベント時に頂いた質問のメーカー回答は下記の通りです。
UDP-LX800との比較は最後に出しております。
1.マルチのギャプレス再生はできるか
残念ながらできません。
2.配信のマルチのDSD(DSF)再生はできるか
出来ます。
3,現在HDMI端子からの再生は可能ですがアナログアウトは?
ファームウェアアップデートによって対応します。
3.2CHのES9038PROの内部DACのパラ接続はあるか。
残念ながらありません。
以上のような結果でした。

横浜店 渡邉です。

先日行われたMAGNETAR UBP900のイベントはすべて満席となり、横浜店では「旧機種」に該当するOppo UDP-205をご用意して比較と言う形でイベントを進めました。
(2024.3.21:UDP-205は撤収しました)

今週末(3/17)までUDP-205は展示が出来る状況にありますので、比較が可能です……と言う内容をXに投稿したところご質問が非常に多い状況になりましたので、ブログの方で可能な限りの感想を上げたいと思います。
まず、MAGNETARとOppoの違いについてですが、端的に言って「同じ様に見えますが、同じところがほとんどない」と言って差し支えないと思います。
まずは筐体。

Oppoは当時としてはかなりしっかりした筐体でしたが「AVのディスクプレイヤー」という区切りからは外れていない、UDP-LX800よりは少し華奢な筐体でした。

これに対してMAGNETARは全体的に重厚で特にサイドパネルは叩くと金属の反響音がするほど厚い板で覆われており、また、天板となる上面にはOppoがスリットで覆われているのに対し、MAGNATARにはひとつもありません。

実際、重量もOppoの約10Kgに対して約15KgとPIONEER UDP-LX800に匹敵する重さで(片手では無理です)、印象としてMAGNETAR UBP-900はどちらかと言えばオーディオ機器のスタンスで作られている印象です。
後述しますが、プラス面、マイナス面の両方が存在する機能面での違いはあまりなく、現実的に考えて差を付けるとしたらと考えれば、オーディオ機器寄りになるのは当然かなと思います。

筐体以外の中身についてお話すると、まず外観について若干誤解があります。

良く紹介されている写真ではグレーと黒のボーダーの様に見えますが、これは光の反射の関係でそう見えるだけで、実際には素材の違いで生じる黒の光り方が違うだけです。
敢えて写真を修整して実際の見え方に変えるとこんな感じです。

思ったよりシンプルで上品な仕上がりだと思います。
次にOppoと比較して一番変わったのが電源です。

Oppoは通常の電源なのに対して、MAGNETARは電源がシールドされており、内部も接着剤で埋められて固定されております。
中身もOppoの様に国内専用ではないと思いますが、Oppoと同様にオーディオとメインを分けた60+60Wの電源システムを搭載し、電源基盤はかなりがっちりとしたダイキャストと充填剤で覆われています。
元々電源部分はOppoにしては比較的弱いとされていた所であり、ハンドメイドなど交換用の別電源がいくつも出ている状況でしたので、この辺りは素直に強化したのだと思います。
こちらは音質・画質とも影響が出ています。
後はチップセットです。

Oppoは専用のSoCにはカスタム仕様のMediaTek製クアッド・コア・プロセッサ「OP8591」を搭載しておりましたが、MAGNETAR UB900はMediaTechの「MT8581」を搭載しており、こちらは12GBのサムスン製DDRメモリー、4GBの東芝製NANDストレージを搭載しています。
世代的にはおそらく2世代ほど新しいチップセットです。
こちらは画質に差が出ている部分です。

では、この「差」がどうなっているか、と言う事になりますが……。

一番最初に感じるのが「音」です。
何と言えばよいのか、電源強化を行った機材特有の差が出るという所でしょうか。
「太く響く」と言うのが第一印象、もう少し聞くと「分離感」も感じる事が出来る様になります。
実例です。
アンプはRX-A8A、タイトルは「Bob James Feel Like Making Live!」UHD-BD、音量は同じ-15db、電源ケーブルとHDMIケーブルの条件は同じです。
こちらはイヤホン推奨になります。
まず、UDP-205

そしてこちらがUBP-900

最初に感じる事は中から低音にかけて明らかに太く出ている事です。
特にコントラバスの低音は出過ぎていると思えるぐらいしっかり出ており、Oppoでは一回り世界が小さくなったように感じます。
しばらく聞いていると今度はビリー・キルソンのドラムスソロになるのですが、徐々にハイハットの部分がOppoと比較して明らかに綺麗に分離している事を感じてきます。
さらにそのままボブジェームズのピアノがタッチの瞬間ではなく指を抜いた後の響きが元のメロディから綺麗に変化している事も感じられるようになります。
あくまで比較なのですが、MAGNETARと比較するとOppoの方は全体的に音が「纏まっている」と言うより「全体のパワーが一回り小さい」と感じている所です。

次に画ですが、こちらも差が出ています。
条件・音量は同じ、プロジェクターはJVC DLA-V80R、ディスクはTITANICのUHD-BD 4K版です。
画質を4Kで収録しましたので時間が短くなります。
こちらがUDP-205

こちらがUDP-900

画そのものはPanasonicの階調感とは少し方向性が違い、青緑気味でくっきりはっきりのある意味Oppoなのですが、先にOppoを見た後MAGNETARにするとフォーカスが上がった感じがします。
そこで代わる代わるよく見て見ると特に輪郭部分の情報量が上がっており、階調がしっかり出ているようです。
これを「柔らかい」と言うべきか「甘い」と捉えるべきかと言うのは微妙な所ですが、動画以上に差は出ています。
この辺りはチップの差と電源の差の両方だと思います。

今回はご質問の多いOppo UDP-205との比較を中心に簡単にまとめてみました。
性能的にはUDP-205の後継機種としては問題はなく、オーディオ系のプレーヤーとしては一級品、一部性能ダウン(アナログにESS9028PROを採用、HDMI INがない)部分は現状に即してやむを得ない所かと思います。

最後に価格ですが、UDP-205の価格はSONICA DACの部分もあり、性能の割に常識はずれと言っても良いレベルで安いものでしたので、当時、仮に当時Oppoの生産終了時に個人的な意見として同じものを作ろうとすれば40万円はかかるだろうと思っていました。(大半の方が同じことを思っただろうと推測します)
そして今のMAGNATAR UBP-900の価格が55万円(税込)です。
価格的には当時の円ドルレートを加味して40万円X1.37(当時の円ドルレートおおよそ113円から150円の差)+人件費アップ=おおよそ55万円と考えれば、マイナス分も含めいろいろな意味でちょうど釣り合うのかなというのが率直な私の印象です。

ともあれ、誤解されがちな外観も含め実機を見て頂く事は可能です。
また、Xにも投稿しましたが対抗(というより後継)機種も期間限定で展示させて頂いております。
(2023.3.21 Oppo UDP-205は撤収しております。)
日曜日はYAMAHAのイベントがありますので対応の時間がありませんが、土曜日は対応が出来そうです。
なお、差し替えなどがありますので事前にご連絡をいただければ幸いです。
今回はUDP-205との比較でしたが、つい先ほど届いたPIONEER UDP-LX800(こちらも修理が難しく、おそらく発色がだいぶ違うはずです)も時間を見つけて比較し、追記が出来ればと思っております。

2024.3.22:情報追加
PIONEER UDP-LX800との比較をつ追加します。
アンプがMarantz Cinema30に変わりましたので、PIONEER UDP-LX800、MAGNETAR UDP-900、MAGNETAR UDP-800も比較対象にしています。
画のみPIONEER UDP-LX800単独です。
プロジェクターはDLA-V80Rで変更ありません。
音の比較から。
PIONEER UDP-LX800

MAGNETAR UDP-900

MAGNETAR UDP-800

最後にLX800の画です。こちらは条件変わらず。

LX800は色階調が緩やかで若干明るめ、発色はMAGNETARと比較すると赤みが少し多めに出ているという感じですが、悪い印象は持ちません。
音に関しても耳で聞く分にはMAGNETARのくっきりより柔らかになっているように思えます。
直接比較すると白黒はっきりなMAGNETARと境界線が緩やかに見えるPIONEERという所でしょうか。
パナソニックのDMR-ZR1、DP-UB9000も階調重視の印象ですが、PIONEERの方がより色が濃く出ています。
これはこれで名機だと思いますが……修理できないというのは厳しいですね・・・・・・・。

では、ご連絡をお待ちしております。

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