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【横浜店】ヘッドホン横浜店の機材は横浜店でも!ヘッドホン+AVアンプはバーチャルサラウンドで強力です。

横浜店 渡邉です。

さて、先日横浜店のB1Fプレミアムシアターの一部を改装する形で誕生した「ヘッドホン横浜」ですが

「ハイエンドヘッドホンをちゃんと聞ける場所」
というご感想を頂いており、上位機種中心でご予約もいただいております。
(なぜか一人用の試聴部屋に二人で入りたいとのお話がありましたが、部屋の構造上二人は入れません。ご容赦ください。)

ただその一方で「これはないのか?」というご質問も多く頂いております。
こちらについては、正直な所ヘッドホンは「聞いてナンボ」の商品になりますので、お話の内容についてメーカーとお話させて頂き、貸出可能なものは準備をさせて頂くこともできるかと思います

もう一つ「ピュアオーディオやAVアンプとの組み合わせで聞いてみたい」というお話もありました。

こちらについては横浜店店舗にピュアオーディオとしてLUXMAN L507Z、Marantz Model40n、Stereo70S、そしてAVアンプ各種もそれぞれ機材がございますので、こちらとの組み合わせであれば対応は可能です。
横浜店 機材リスト
https://corp.avac.co.jp/contents/shop/yokohama_shop.html
店舗での視聴になりますので、防音との併用が出来ないところはご容赦下さい。
そしてAVアンプについてですが

AVアンプの場合ヘッドホン入力が入った段階で内部アンプの出力を押さえる形で「ヘッドホン出力」となり、サラウンドはダウンミックスされ2chで鳴ります。
メーカーごとに異なりますがヘッドホンは音量の調節が可能です。
また、ヤマハの場合「サイレントシアター」という形で本来のダウンミックスヘッドホンとは別の方向で楽しめますが、これは「純粋なのか」と言われるとAVアンプのほとんどは信号変換の段階で弄っておりますので、何とも言えません。
実際に聴いてみる事をお勧めします。

で、ここからが根本的な問題になるのですが、横浜店のお客様にはホームシアターのお客様、ピュアオーディオのお客様と様々いらっしゃいます。
また、ホームシアターのシステムはステレオやピュアオーディオのシステムを兼ねる事も可能です。
そんなシステムの中で「ハイエンドヘッドホン」で音楽を聴く、と言う事の意義はどこにあるでしょうか?
現実問題として店舗に設置されているサラウンドやステレオのシステムがあれば「よい音」を聞く事は出来ます。
最近の、特にライブ収録はステレオではなくAuro3Dなどのイマーシブオーディオの方が「その場にいる」感覚になります。
そうなると
無理にヘッドホンで聞かなくても……という部分はあります。
正直な所、掴めていない部分がありました。

そこで、とにかく聞いてみる事にしました。

ありがたいことにヘッドホン横浜には展示機としてSTAXの最高峰であるSR-X9000とSRM-T8000もあり、FOCALのUTOPIA SGもあり、TechnicaのATH-AWKTがあり、FOSTEX TH909もあります。
ヘッドホン横浜の施設だけでなく、横浜店のピュア・ステレオシステムだけでなくAVそれぞれのシステムやシアターのサラウンドシステム、いろいろなジャンルやシステムを聴かせて頂きました。

その結果、得られたものは
「これは別体験」というものでした。
スピーカー再生、サラウンドやイマーシブオーディオとハイエンドヘッドホンで得られる音、最大の差は『密度』から生じる「別のモノ」です。

この『密度』は音の幅、音の圧、音の繊細さ、音の深さのすべての要素で『密度』が段違いになり「自分だけの濃密な空間」が生じるという言い方も出来るかと思います。
単にダウンミックスした音ではなく、ヘッドホンの消極的な使用方法としてよく言われている「夜はヘッドホンで聞く」でもありません。
「ハイエンドヘッドホンの視聴」という行為自体が「ピュアオーディオをスピーカーで聴く」事や「サラウンドシステムで聴く事」とは全く別の「ノイズを含めた音をすべて耳で吸収する」という、既存の固定観念を壊す程の新しい体験になると思います。

私の語彙で伝えられる感覚としては密閉型・開放型のどちらもニアスピーカーより密度が濃く、JBL並みに低音が太く、B&W並みに細かい音「全部」を、余すところなく耳に突っ込んで来ます。

まず密閉型は高音から低音まですべての音が「聞こえない音がない」という状況となり、耳の中での反響まで密閉してしまう程の圧を感じつつ「過多」と言ってもよいくらいの情報が一気耳から入ります。
しかもそれが嫌味でない音のまま頭内でガチっと定位します。
写真は「レディ・イン・ザ・バルコニー:ロックダウン・セッションズ」ですが、閉鎖空間且つ複雑な場所でセッションを組んでいる故にDolbyatomsなどでならしても部屋が音で埋まるという感覚が先に来る傾向がありますが、ヘッドホンの場合ステレオに2chダウンミックスされる故にすべてのチャンネルから入ってくる音が「すべて」耳に入ってきます。
なにより重い音が骨振動の様に耳だけでない体で感じる部分も再現しているのは驚きました。

そして開放型は音が鳴った後の「抜け」が芸術的です。
よくよく考えるとオープンエアのヘッドホンは部屋全体を音の解放空間として使っているのですから、大きな筐体のスピーカーと変わらない空間表現や抜けを感じるのだろうなと思いました。
「開放型」という名前の通り、音が発生し、耳に届き、耳の中で反射した音も含む残響が空間全体に抜けてゆく以上、音の広がり間や残響の抜けはスッと溶ける様になります。
しかも仮に音が漏れていても聞いている本人はまったく気にしない、気にならない、なにより自分の耳に入ってくる「音」自体にすべての意思が向き、外のことなど気にしなくなるレベルの音が「自分の中だけで(外は関係なく)」響きます。
写真で出しているのはBS4Kのゴスペラーズさんの番組ですが、こちらは22.2CHを意図的に響かせるという内容であり、再生機のDMR-ZR1ではDolbyatomsに変換して再生しますが、あくまでステレオなんですが、空間性はそのまま残り、再生時のノイズやサラウンドではほとんど気に鳴らないはずの遠くからの風の音、マイクノイズまでキッチリ乗っかってきます。

なお、AVアンプの場合の具体的な動作ですが、ヘッドホンを差し込むとアンプがきHEAD PHONE IN」に変わります。

音量の調整はDENONの場合OPTIONから可能です。

ピュアで聴いた場合はスタジオ収録の音が2chとしてベストですが、敢えてAVアンプでダウンミックスを聴くと、既存のサラウンドとは完全に別物でありつつも「悪くない」と思う自分がいました。
シアターで「なければならない」という考え方や、シアターで「空間全体で」という固定観念に近いものが「耳の中にすべての音が集中する」という「新しい感覚」にだいぶ崩された感じです。
ぶっちゃけたお話、ヘッドホン+画面と言うものは、現在の使用システムとして考えた場合スマートフォン+ワイヤレスイヤホンの拡大版(こちらが縮小版と言うのが本来ですが)と言う事になるのですが、今回の経験は今まであまりハイレベルなヘッドホンに触れていなかった(とても手が出ません……)私の経験不足が見落としていたというのが本音です。


私は電車で迷惑に鳴らない密閉型のイヤホンやヘッドホンを使っており「とりあえず必要十分」という感覚だったのですが、今回のハイエンドヘッドホンはそんな生半可なの物では決して感じる事のなかったものです。
今まで「空間ごと鳴らす」という残響感や空間性がサラウンドの持ち味であり、贅沢なスピーカー再生という概念が固まっていたのですが、ヘッドホンのパワー感は無駄がなく、この「密度」はスピーカーでは絶対に味わえない「別のモノ」という表現が適当なのだと思います。

さて、ここまでは単純に「横浜店の機材でヘッドホンを繋ぎ、聞いてみる」というあくまでもステレオ再生を念頭に置いた感想を書かせて頂きましたが

実はヘッドホン横浜で展示を行っている機材の「使い方」はもう一つ存在しており、「今後」の事を考えるとハイエンドヘッドホンはとても有効に機能します。
それは「ヘッドホンによるバーチャルサラウンド」です。

実はAVアンプではかなり前から「バーチャルヘッドホンによるサラウンド」はいくつか定義されております。

代表的なものは先程紹介したYAMAHAの「サイレントシネマ」がありますが、フォーマット側としても「Dolby Atoms Headphones」や「DTS Headphone:X」ですが、Appleの空間オーディオは実質的にDolby Atomsになりますし、ソニーの「360 Reality Audio」は規格としてはMPEG-Hになります。
ヘッドホンサラウンドはAVアンプユーザーから見ても以外に身近なんです。

実際の所、どの方式も基本的には聴覚の錯覚や時差を利用してサラウンドとして仕上げているのですが、最近ははゲーム関係でヘッドホンやイヤホンを使用する事が多く、また、所謂モバイルデバイス+イヤホン・ヘッドホンによる音楽視聴は市場の発展性も大きい事から、ヘッドホンによる(頭中定位による)バーチャルサラウンドは日々進化を続けています。
特にここ最近は元の収録段階から立体音響を念頭に置いたバイノーラルなど費用の掛かる方法も収録手法が徐々に安価になる事で組み込み始めており、結果としてヘッドホンにもかかわらず「疑似のレベルを超えたサラウンド感」を得る事が可能になってきています。

当然、この「バーチャルサラウンド」はヘッドホンの性能の良しあしが絡んできます。
今までのスピーカーによるサラウンドやイマーシブオーディオは空間ごと視聴空間にする機材ですが、今後の技術発展は確実にヘッドホン・イヤホンの立体音響に傾きます。
単に専用フォーマットの進化だけでなく、今後のAVアンプにはステレオサラウンドだけでなくシアターにもヘッドホンと言うケースは増えてくると思います。
ただ、そのうちスクリーンもいらなくなるのかななどと危惧したりもしていますが……。
そういった「機材の兼用できる」という意味でもハイエンドヘッドホンは今後お勧めに入ってくるのではないかと思っています。
場合と状況に変化によっては小さめのAVアンプ+ヘッドホン(ワイヤード・ワイヤレス)はスピーカーより比率が高くなるのかななどと思っております。
特にマニアの方には大きな場所を取るスピーカーだけではなく、ミドルレンジ以上Jのヘッドホンをスピーカーとは別に一台ずつのが当たり前になるのは意外に近い日がします。
(防音の方には関係のないお話のように見えますが……密閉空間での開放型ヘッドホンは空間全体できれいに消える音がとても良い『感覚』を覚えます、

様々な可能性を秘め、ヘッドホン試聴に再提起な機材を揃えた「ヘッドホン横浜店」は横浜店との同時運用の関係で「完全予約制」となっております。
機材リストはこちらからご査証ください。
ヘッドホン横浜店 機材リスト

https://corp.avac.co.jp/contents/shop/headphone_shop
今回の様な横浜店機材でのヘッドホン試聴についてですが、人員の関係もあり事前のご予約がないと機材の移動(特にSTAXなど)に時間が掛かりますので、ご面倒かとは思いますが事前のご予約をお願いします。

では、ご連絡・ご相談をお待ちしております。

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弊社は2023年8月25日をもちまして創業40周年を迎えることができました。
この節目を迎えることができましたのも、これまでご愛顧いただいた皆様からの
多大なるご支援の賜物であり、ここに改めて深く感謝と御礼を申し上げます。

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