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【横浜店】EPSON EH-LS650。下位機種と侮るなかれ。新しい機種は性能も新しいです。実機インプレッションをお送りします。

横浜店 渡邉です。

本日は表題の通り……こちら。

EPSON EH-LS650です!


EPSON EH-LS650
https://www.epson.jp/products/dreamio/ehls650/
メーカー様のご案内Youtubeはこちら

そして店舗での開封動画。

開封しました。

今回のEH-LS650、シャーシそのものは側面のデザインや背面のデザインからEH-LS300を踏襲していますが中身は別物です。

今回のEH-LS650からは4Kエンハンスメントを搭載し4Kに対応しております。

画質回路も更新され、シーン適応ガンマ補正、フレーム保管などはEH-LS12000と同じレベル、EH-LS800と同じ映像処理システムを搭載しています。
これに伴いインターフェイスはHDMI®入力端子は2つともHDCP2.3に対応。
4K/60p、HDR10、18Gbps(注2)に更新されております。
このような大きな変化があったことから筐体自体はそのままですが、EH-LS300と比較すると「詰め込んだ分」だいぶ変わっています。
こちらがEH-LS300

そしてこちらがEH-LS650の実機。

具体的にはセンサー類の配置が異なっています。
所謂「覗き込み防止機能」のセンサーなどの配置などの部分、あとはレンズも同じものでは無く、EH-LS500に近いものになっている印象で、レンズの湾曲率を変えているようです。
(LS650から最低投射サイズが60インチに下がっています。上限は120インチのままです)
その代わりレンズのガラスが無くなって露出しています。
VAVAの様に直線状の黒い部分に装着されたセンサーなども配置を変更して性能はそのままで簡易化されているという印象です。
では、店舗のシステムに設置してみます。
超単焦点用パネルスクリーンは80インチです。

逆サイドからほぼアングルでEH-LS800を設置した写真がこちら。

左右に置かれたKEF LSX2でさらに大きさのイメージを感じて頂けるかと思います。
外観のイメージや設置のイメージはこんなところです。
次にEH-LS650の性能です。
まず映像ですが……これ、良くなってますね。

EH-LS800と比べて映像の「フォーカス感」「コントラスト」が一回り良くなっています。
エッジの処理や4Kエンハンスメントの処理が変わったのかもしれませんが、少し前のVAVAとXGIMIのAuraを見比べた時の様な差を感じます。
現実的に考えれば、業務用に近いシステムであったEH-LS500、全面的な改良がなされたEH-LS800と300の発表を考えるとこの辺りは技術の進歩が出ているのかなと言う印象です
ぱっと見で分かるレベルになりますので、これは一度見て頂いた方が良いかと思います。

次に操作系ですが、これは全く違いがないと言う事で問題はないと思います。

AndoroidTVを搭載し、Netflixも搭載、一番の肝であるアプリを利用した自動調整システムもそのままです。

おそらくサイドテンションスクリーンへの対応も問題ないでしょう。
リモコンは型番を含め全く同じものでした。

次は接続関係。
EH-LS800は側面に各種接続がありましたが

EH-LS650はベースモデルのEH-LS300と同じ背面についています。

端子の配置位置も変わっておりませんが、USB-Aの隣はHDMI2が2つ、1つはeARC/ARCとなっており、外部機器からのDolbyatomsなどを含めた音声をスルーで出力可能です。
ネジを挟んだ右側はLS300と違いUSB端子が増えており、USB-A(おそらくUSB2.0)が2つ追加……ではなく追加は1つ、一番右側のUSBは形状こそUSBですが表記はDC out(2.0A)となっており「USBの形をした電源供給コネクタ」になっています。
長尺の光HDMIなどで使用するケース、Firestick系の宮殿で使用するケースなどが考えられます。
こちらは強化と言う事でしょうか。
最後はサウンドです。

EH-LS650のサウンドシステムは基本的にEH-LS800と同じ2.1chのサウンドバーを内蔵しております。
また、EH-LS800は正面のネットが布ベースである事に対し、EH-LS650はパンチングメタルで取り外す事が出来ません。
また本体の容量が一回り小さくネットが金属である事から、実際に聴いてみると少し高音が響く傾向があります。
特に低音の出し方が本体の「箱」と言うよりサブウーファーで賄われている印象です。
この辺りは「価格分の差がある」と言って良いと思います。

最後に全体的なお話とウィークポイントについてです。
EH-LS650は性能的な面ではEH-LS800と同等のシステムを搭載しており、レンズ部分や処理についてはLS800を上回る部分もあります。
価格面でもEH-LS800と比較して10万円近く安く、店舗実売価格は30万円を切ります。
最初の開封動画中もお話しておりますが、EH-LS650はEH-LS300を母体にしている分、本体サイズは小さく、重量が明らかに軽くなっています。
また、設置時に使用するアプリの使い勝手が良く、壁面投射や超単焦点用スクリーンの両方に対応したカメラによる一発補正だけでなく96か所の細かい補正も可能である事、ほとんどの方が使用する一発補正自体の補正レベルも高い事など、設置性の良さは他の追随を許さない状態を維持しています。

と……ここまで書くとEH-LS650は良い事尽くめの機種に見えますが……ウィークポイントもあります。

まずは音です。
本体の奥行が増えた分、EH-LS800比としてですが設置に若干奥行きが必要である事、サウンドバーのエンクロージャー容量低下とパンチングメタルの採用による高音寄りになった音色の変化は、個人個人で調整してみるとより良い音を目指せるかと思います。
極端な弱点ではありませんが調整をした方が良い部分かと思います。(店舗では調整しました)
そして現時点でのEH-LS650一番の問題として「騒音レベル」を上げたいと思います。
どうやらEH-LS650はEH-LS12000の機能をLS650の筐体に入れ込んだことで熱量が多くなっているようで、カタログレベルでは騒音レベルが18dbから23dbに挙がっているのですが、実際のファン音は……常に全力で回っている印象です。
実はEH-LS800でもファンは回っているのですが、ここまで気になるものではありませんでした。
実際の運用ではスピーカーボリューム半分以上にすれば音が掻き消えるのですが、スピーカーが鳴っていない時には風切り音・ファン自体の駆動音共に正直気になりますね。

スピーカーシステムを別に用意したり、本体の音量を大きめにすれば目立たないレベルに近くなりますが、気になる方は気になると思います。
以前VAVA VA-LT002でも安定動作の幅を取るためにファンを全開で回していた時期があり、その時はファームウェアで速度が可変されるように修正されていました。
渡しとしては実機購入の前に量販店なのうるさくない場所で一度確認をしていただくことをお勧めします。
ここからはあくまでも個人の見解ですが、この問題、おそらく何らかの対応はなされるのではないかと思います。
仮にこのファンの問題が解決できた場合、EH-LS650にはこれと言った弱点は無くなりますので、価格性能比で超単焦点機種のトップ機種になると思います。
それだけに惜しい部分です。

さて、纏めです。
今回はEH-LS650のご紹介で比較としてEH-LS800を上げておりますが、ちょうどEH-LS800の展示を入れ替える形になりますので、両方を並べてみると……。

ぱっと見「大人と子供」と言う印象かと思います。
この二台は筐体の作りからすべて違い「大人と子供」という関係は「上位機種と下位機種」と言う関係そのものであり、本来同じ土俵に乗せてインプレッションを書くこと自体不公平です。
今更なお話ですが、EH-LS800のコンセプトモチーフは明らかにSONYのVPL-VZ1000であり、コンセプトを縮小しつつサウンドバーを組み込んで昇華した機材であり、EH-LS650のコンセプトデザインはコンパクトにまとまっているVAVA VA-LT002をEPSON様の考え方で消化させた機材だと考えています。

この辺りのお話を踏まえて今回のEH-LS650の実感と総評ですが

画質的には新しいレンズを使う事でEH-LS800の「クラス違い」を超えてしまう程のフォーカス感を持っており、少し離れればリアル4Kと大差ないレベルまで届いています。
他にも8kg以下の本体重量、スマートフォンを用いた設置性の高さ、EH-LS800には届かないものの同等レベルの2.1chサウンドバーなど、30万を切る価格帯の中でのコストパフォーマンスは「超単焦点プロジェクター」というジャンルの中では現時点で最高性能を持つ機材になっていると思います。
正直、ファンの音や少し甲高いスピーカーなど気になる点がないわけでもありませんが、空調+スピーカーの状態であればまあ気にならないレベルになるかなという所です。
今までEH-LS800の40万円ラインの価格に購入を躊躇されていた方、XGIMI、VAVAなど他の機種をお考えだったお客様には予算的にも大きさ的にもちょうど良く、それでいて高性能です。
購入に際しては、先程のウィークポイントもありますのでぜひ量販店でない店舗(周りがうるさいとわかりにくいです)で実機を見てからご商談をさせて頂く機種になるかと思います。
映像の通り、すでに展示は始めております。
まだEH-LS800の展示も残っており(時機を見て展示からは外れる予定です)ますので、事前のご連絡をいただければ入れ替えで比較も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

では、ご連絡・ご予約をお待ちしております。

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弊社は2023年8月25日をもちまして創業40周年を迎えることができました。
この節目を迎えることができましたのも、これまでご愛顧いただいた皆様からの
多大なるご支援の賜物であり、ここに改めて深く感謝と御礼を申し上げます。

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