ショップ
ブログ

【横浜店】JMGO N1Ultraを「ホームシアター屋さんの目線」でご紹介します。かなり秀逸な機材です。(2023.7.9:3D対応追記)

横浜店 渡邉です。

今回はお問い合わせも多い「JMGO N1 Ultra」でしたが、機材を手元に用意していただくのにだいぶ時間が掛かりました……。
すでにYoutuberの皆様や雑誌媒体では印象やレビューが出ておりますので、ここはあえてJMGO N1 Ultraを「ホームシアター屋さんの目線」でどうなのか?」」の目線で紹介しようと思います。
いやー、発売前に書ければよかったなぁ……。
JMGO N1 ultra

【VGP2023 金賞】JMGO N1 Ultra 映画館級の3色(RGB)レーザーを搭載したジンバル一体型4Kプロジェクター

弊社通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/38091

まずは開封動画です。

まず箱の段階でびっくりしました。
箱そのものはスチロール系なのですがかなり固いスチロールで作成されており、衝撃保護機能はしっかりしたものなのですが、何よりハンドルとロックがついていることで内部ケースで持ち歩くことを前提にしていることは驚きでした。(布のかばんがついていることは多々あるのですが、ケース自体をそのままキャリングケース化するのは素晴らしい発想です。)

見た目はViewsonic X10-4Kの様ですが、まず重さがかなり違います。
映像の通りX10-4Kは単なる持ち手なのですが、N1-Ultraはハンドル部分が後ろに延びる様にスタンドベースとなっており、左右の持ち手で本体がフロートしている(浮いている)点が特徴的です。
そしてJMGO N1 Ultra最大の特徴はこの「ジンバル(回転台)」となります。

具体的には先程のスタンドベース部分ジンバルで水平方向を、ベースから延びるハンドルの様なステーで垂直方向のジンバル機能を持っています。
水平方向は円盤で360度回転、そして縦方向には135°の縦回転(135°)が可能です。

(水平回転の時は回転に伴いコードを巻き込みますので気を付けてください)
それぞれのジンバルは角度の完全固定こそできませんが、一度角度をつけると保持力は十分あるようです。
と、ここまで書くと当然画面補正はどうなるんだと言う事になりますが、この機材、上下左右の角度検知できるジンバルを内蔵しています。

簡単に設置が終わりました。
では、ジンバルの機能です。
びっくりしますよ、これ。

画像若干荒いのですが、なんと画像の通りかなりの幅で自動補正を行います。
天井投射も・・・・・・・ちゃんと修正します。
縦回転・横回転による設置の応用範囲は広く、通常の投射にサイドショット、果ては寝シアターまで可能です。

次に本体の性能についてですが、基本パッケージはフルHDのシフトによる3840X2160相当、で4K HDR・HLGに対応しており、入力はHDMI基本システムMediaTekのMT9629と Mali-G52を採用してGoogle TV(Andoroid11)を動かすというシステムです。このようなシステムそのものはDLPベースのシステムと同じものですが、入力端子はHDMI2.1×1、HDMI2.1(eARC)x1、USBx1、出力:3.5mm ヘッドホンポートx1、Wi-Fi:Wi-Fi 6とBluetooth 5.0(AAC、SBCに対応)に対応、騒音:26db以下、スピーカーはDYNAUDIOの10Wスピーカーが左右2個装備されており、必要十分より一ランク上なシステムです。
弊社通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/38091


レンズはシフトやズームがなく固定焦点、投射距離は100インチで2.6m、120インチで3,3m、150インチ4.0m前後です。
この辺り、実際のセッティングとしては先にサイズ以上の画面を出し、デジタルズームで縮小して合わせる方法を使用して画面を合わせる方法が簡単、テーブルの位置をずらしてちゃんと画角を合わせるのが本来の方法です。
今回のN1 Ultraは自動補正がしっかりしていますので、画像の幅を合わせてから上下に調整して仕上げる方法が良いと思います。

うーん……実機映像で最初に感じたのは「パッと見で分かる程にいいレンズ積んでおりますね、これは」でした。
……動いている映像のお話は後程。
しかし、N1 Ultraはすでにこの段階で違いました。
「明るい!白が綺麗だわ」
実はN1 Ultraの投射エンジン回りは今までの物とだいぶ違います。
具体的には一つ一つの機能が過去の機材とは基本ベースから異なり、新しい技術が実際の映像クオリティとしてかなり大きな差になっています。
まずは光源ですが、JMGOのN1 Ultraは日亜化学工業の「Qualas RGB」を採用しております。

「Qualas RGB」はRGBの名称の通りR(赤)G(緑)B(青)の光の三原色をすべてレーザーで出力しています。

既存のシステムはALPDと呼ばれるシステムです。ALPDは基本的に赤・青の2色ベースとお話しましたが、これはレーザーでRGBを表現する場合、特に「G(緑)」は発行体の物性が理由で発光効率を高くする事が出来ませんでした。

これに対し今回の「Qualas RGB」は生産工程の内製化を進めたことで効率改善を実現し、明るい緑レーザーの出力を可能とし、パッケージサイズの小型にも成功したことで「映画館向けパッケージのダウンサイジング」を実現できたことに等しく、端的に見てもこれは技術的に見てもかなりのブレイクスルーであり、今後が楽しみです。
結果としてRGBすべてのレーザー光源化は色の再現幅が広くなり、余計な工程を入れない事で光量・色域の高効率化も達成している事もが特徴です。
また、レーザー光を使用する場合、マイクロミラーなどに光を当てるとどうしても「スペックルノイズ」と呼ばれる「ざらつき」のようなものが発生するのですが、こちらについても自社開発の「MALCエンジン」に搭載された「LSR」機構で問題点を解消しています。
そして肝心の光量ですが先ほどの2200CVISルーメンの光量と4K・HDRの色域であるBT2020をほぼカバーするに至っています。
ここで2つ目の疑問。
ん?2200CVIAルーメン?……CVIAって?
実はこの「CVIA」は「China Video Industry Association」の略ですが、2023年3月に策定された規格であり詳細が良くわからない部分があります。そうなると数字だけでは何とも言えません。

結果としては……いやすごいですね、これ。
ざっと見る限りおそらくANSIルーメン換算で3200lmクラス+αの明るさを持っています。
正式な機材を用意しているわけではないので詳細な比較はできませんが、2200という数字とは比較にならない白ピークレベルと発色を持っていました。
私達の目線で見た場合、特に白ピークの明るさと「白」としての「純度」が素晴らしいことが最初に印象に残りました。
写真はかなり明るい壁面への投射ですが、白ピークがしっかりしていることで黒は出ていないにもかかわらず発色はちゃんとしています。
濁りやくすみのない純粋な3現職を重ねた白がベースなだけに、そこから派生する単純な赤・青・緑と言う色だけでなく、混ざり合い・白の方向へ重ねあうそれぞれの色にも濁りやくすみがありません。

さらにプロジェクターで言う「黒」を表現する「白との差で認識させる限りなく黒に近いグレー」の表現を、元々持っている白ピークの高さとレンズやフォーカスの良さできりっと画像の輪郭を出していることから黒についても「漆黒」を感じさせるものがありました。
全体的な発色セッティングはおそらく有機ELを意識したものだと思いますが、明るい所でも黒が出ないだけで白ピークや発色の良さは変わらず、暗くした環境ではぱっと見十分有機ELに見えてしまうと思います。若干カラーブレーキング?も出ておりますが、この辺りはDLPをベースにしていることが理由かと思います。
2023.7.9:3D機能について追記

JMGO N1 Ultraでは3Dグラスが使えます。
Somnvs258 DLP-Link 3Dメガネ GL200 充電式 【各社3Dプロジェクター用】 90Hz-144Hz対応 アクティブシャッター
こちらは問題なく使えました。
実際の3D画面と

元映像です。

明るさに優れている分、3Dグラス経由でも十分な明るさを得る事が出来ます。
機材の買い替えには十分かと思います。
インプレッションとしてはこのような所です。
では、JMGO N1 ultraの総論です。

このN1 Ultraは私達ホームシアター専門店の目線で見て、積極的に新しい技術を組み込んだことで同価格帯のレベルを超えた性能の商品だと思います。

ここまででご紹介した通り、基本システム自体は無難なAndoroid11ベースのGoogleTVと内蔵Wifiのパッケージングであり、本体のみでままほとんどのストリーミングに対応しつつGoogle Playとの連携を用いる事で拡張性も持ち合わせています。
そしてこのような基本機構の上に画期的と言って良い(既存の機種を研究し尽くし、使用方法や付加価値を追求した結果)2軸のジンバルによる稼働と自動補正と言う「劇的」と言って良いほどの設置多様性と利便性を持っています。
特に置き設置をベースとした通常の使用方法ではその利便性と応用範囲は大きく、単焦点による制約をマイナスしても同レベルの機材と比較して価格性能比はかなり良いと思います。

次にこの機材の適正ですが、既存のプロジェクタースクリーンを残しつつプロジェクターを置き設置に切り替える事でシステム全体を更新する点では価格性能は最適に近く、新規の場合、恒常的ではない壁面投射への置き設置で簡易に大画面を組むシステムとしてもよい機材です。

また、サイドショットなど特殊な方法に対して機材更新を行う場合もジンバルによる自動補正のメリットは大きく、画質なども踏まえ、総合性能ではベストの位置にかなり近い所にある機材かと思います。
ただ、正直に言えば機材の可動と言う部分には簡易性のプラスに対して固定設置できないマイナス、と言うより不安もあります。
しかし「ジンバル連動の自動補正」という利便性メリットは絶大と言って良い(ズレりゃ直せばいい)ですし、唯一N1 Ultraを天吊りした場合、経年劣化でジンバルの固定がどうなるのかは気になります。
実はこのプロジェクター機構とオプションで天吊りも可能なのですが、ご用命には弊社の方な事前に天吊り施工の出来る店舗にご相談していただく必要があります。

次に映像についてですが、まず明るさの点では「まぶしい」ほどの光の量です。

発色は特に白の純粋さが目立ち、純粋なRGBを重ねた白ゆえの物だと思います。
結果として白と対比する黒もネイティブコントラストはそれほどではないのですが、かなり締まって見えます。
白と黒がしっかりすれば他の色はきちっと出ますので、実際の投射による発色も十分以上のレベルです。
色合い的には白ベースの色づくりにもかかわらず、黒ベースの発色である有機ELの様な色合いのように見えます。
ジンバルの物珍しさが前に出がちな機種ですが、本体の性能が良い点はプラスで見て頂いたもよろしいかと思います。

最後に敢えて上げる弱点ですが、それは「このプロジェクターが固定焦点且つ中焦点」である事です。

ホームシアターシステムの場合システム構成には長期的な視点が入りますが、固定焦点の場合、仮に次の機材を入れる場合でも同じような機材と天吊り金具などの更新が必要になります。
この辺りは既存の三菅から続くハイエンドのプロジェクターの投射距離と比較する事が正解とは言えませんので何とも言えず、同じ問題は超単焦点などでも出てくるのですが、短焦点の場合は距離の短さ故に投射距離の性能差が少なく、あまり極端な弱点にはなりません。

これに対して中焦点の場合、仮に後継機を探す段階で同じ焦点のプロジェクターがあるとは限らなくなります。
また、今後の点から考えてみた場合、120インチクラス以上のテレビ等の機材は本体構造的なものと設置性・消費電力などなどを考えると今後の実現性はかなり低いと言わざるを得ません。
「大画面の享受」と言う点では今後もプロジェクターの優位性はかなり長い間変わらないと思われますので……設置については柔軟性は必要かなと言うところです。
尤も仮にここから性能を上げようとすると光学的な部分の性能向上がメインになり、Viewsonic X100-4Kの様に投射距離とレンズシフトを引き換えに投射距離や本体の大きさなどが大きい方向にトレードされます。
そうなると投射距離は?設置方法は?となりますので、店舗の立場ではもしN1 Ultraをを新規で天吊りする場合でも、将来性を見て通常焦点の場所にも通線準備やコネクタを準備することをお勧めします。
最後に形状的な問題ですが、JMGO N1 UltraはViewsonic X10-4をスタディケースとしたかのように形状が似ている部分があります。
しかし後継にするには、短焦点のX10-4Kに対してN1 Ultraは+80cmぐらい投射距離が伸びますので、そのままでは使えないところがなんとも……。
後は内蔵ソフトのNETFLIXぐらいですが、この辺りはFirestickなどの併用で何とかするしかありません。

弊社通販では販売を始めております。
https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/38091
話は重なりますが、置き設置で機材更新・新規の両方、且つ30万円以下のプロジェクターと言う条件で考えれば、現時点で最強の一角になる事は間違いないと思います。
横浜店での展示終了日は未定ですが、事前にご連絡をいただければ準備させて頂くか、多店舗を紹介させて頂きます。

では、ご連絡・ご予約を言お待ちしております。

さて、当店では現在来店に事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。
なお、連絡なし飛び込みの場合、店舗の人員状況に寄りお断りせざるを得ない場合がございます。
最後に実際のご相談方法についてですが、一番簡単なのはメールです。
お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。
横浜店 スタッフ紹介はこちらからとなります。
★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
★★三密とお客様同士の重複を避ける為 事前のご予約をオススメしております★★

ご来店予約は上記のナバーをクリックください!
先程のStorm AudioやGenelecのパワードスピーカーサラウンドなど、横浜店のみが持ち合わせておりますプレミアムシアターのご案内をさせて頂きます。

アバック横浜店では今回ご紹介したプレミアムシアターROOM1を含めROOM3まで全く違う3つの極上シアターが稼働中です。

パワードスピーカーで構成された5.1.4ch構成による圧倒的なパワーが部屋を埋め尽くすRoom1。
【横浜店】プレミアム・シアタールーム Room1 OPEN!
https://corp.avac.co.jp/news/20220218
ROOM2は「音楽とデイライトシアターの融合」をテーマに7.1.4CHをベースにピュアオーディオを直列繋ぎでシステムを組み込んだ上質なお部屋。

【横浜店】プレミアム・シアタールーム Room2 OPEN!
https://corp.avac.co.jp/news/20220104
そしてRoom3は民生ホームシアター最高峰の一角「StormAudio ISP MK3」を使用し、Monitoraudioの11.1.4CHシステムを構築しております。
【横浜店】プレミアム・シアターROOM3稼働開始。Storm Audioの常設設置を開始しました!
http://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20211213

関連記事一覧

最新記事