【横浜店】「オーディオ寄り」のサラウンドシステム、組んでみました。(2020.6ブログ再録)
横浜店 渡邉です。
まだまだ大変ですが、今回は「オーディオ寄りのシアター」についてご紹介します。
なお、こちらのブログは2020.6.18の旧ブログの再録になります。
ここの所、すでに2chのシステムをお持ちのお客様から「シアターもやりたい!」と言うご相談を頂くことは多くあります。
今までステレオシステムを持っていて、スピーカーを増やすことでサラウンドや立体音響システムにアップグレードする事は条件にもよりますが難しい事でもありません。
もっともその「条件」が中々いろいろとあるんですが……。
今回は典型的なステレオシステムにAVアンプを追加する形で対応します。
まず、ステレオのベースシステムからご紹介します。
今回はステレオ寄りのシアターを希望するお客様のご要望をお伺いし、先行してJBLを念頭にステレオ機材をお借りしています。
スピーカーはJBL S3900です。
アンプはLuxman L507UX2にスピーカーA+Bとする事でS3900をBi-Wirelingで駆動しています。
LUXMAN L507UX2
https://www.luxman.co.jp/product/l-507ux2
プレーヤーはストリーミングとネットワーク用にBluesound Vault 2i
BLUESOUND VAULT 2i
https://pdn.co.jp/bluesound/bs_vault2i.html
【横浜店】 BLUESOUND。ピュアオーディオレベルのネットワーク・ストリーミングサウンドをお手元に。(2019.9.7追記)
http://blog.avac.co.jp/yokohama/2019/09/bluesound-5e7f.html
先日のブログでお借りしているTRIODEのTRV-CD6SEをVACUME TUBEで繋いでいます。
TRIODE TRV-CD6SE
http://triode.co.jp/brand/triode/TRV-CD6SE/index.html
【横浜店】TRIODE TRV-CD6SE。「音色」を楽しむCDプレーヤーのご紹介です。
http://blog.avac.co.jp/yokohama/2020/06/triode-trv-cd6s-af82.html
このシステムにAVシステムを追加します。
今回、フロントが強力なシステムになりますので、AVアンプはDENON AVC-X8500Hを準備しました。
【横浜店】DENON AVC-X8500H 展示開始です!!(2018.2.22更新)
http://blog.avac.co.jp/yokohama/2018/02/denon-avc-x8500-3418.html
現在の状況であればAVC-A110を使うと理想に近くなります。
ここでAVプリアンプを用いる事も可能ですが、チャンネル数が多いことからフロント2chをステレオシステムに任せ、後は複雑にせず残りのチャンネルを内部アンプ駆動でまとめてしまいます。
さて、ここで最初の「条件」が生じます。
それはAVアンプとステレオアンプの接続です。
接続そのものは簡単です。
AVアンプの「Pre out」フロントLRからRCAケーブルを回し、オーディオの入力に……。
問題はここです。
ピュアオーディオのアンプにはプリパワーの場合ボリュームが付いています。
つまりプリコントロール部があるという事です。
そしてAVアンプにもボリュームがあります。
どうしましょうか?
ここが最初にして最大の問題です。
理論上はパワーアンプの扱いにすればいいという事になりますので、音量を最大「0db」まで上げればパワーンプ扱いとなり、プリ部のコントロールは事実上なくなります。
音量はAVアンプで行えばいい、と言う事になるのですが……。
もし、ピュアオーディオ側のボリュームが0dbのまま、ステレオ視聴時にボリュームコントロールを元に戻さずに入力を切り替えてしまうと、0dbで思いっきりアンプから音声が出力され、お部屋に大音響が響き渡ります。
場合によってはスピーカーを壊しかねませんし、精神的に良くないです。
では逆にAVアンプ、ステレオアンプのボリュームをそれぞれコントロールして音を合わせるという方法もあります。
しかし、この方法の場合、AVシステムのボリュームコントロールに対応することは難しく、また、最近のいわゆる「オブジェクト型」と呼ばれるDolbyatomsやDTS:Xなどの立体音響にはボリュームの変化による音響到達タイミング変化に対応出来ず、新しいサラウンドシステムには適合できません。
現実問題としてオールドのオーディオシステムをお持ちのお客様にはこちらしか方法がありません。
じゃ、根本的にはどうするのか?
実は最近のアンプにはAVシステムと組み合わせることを念頭に置いた入力端子があります。
メーカーによって呼称は様々ですが
「エクスターナルプリアンプ入力端子(EXT.PRE IN)」
「パワーアンプ入力端子(POWER AMP IN)」
「MAIN IN」(ヤマハやLuxmanなど)
これらの端子に繋いだ場合、所定の動作をするとプリ部が外れ、パワー部のみで動作します。
所定の動作を終わった段階で、ピュアオーディオシステムはフロント2chのパワーアンプとして動作します。
この時点でフロントを含むすべてのスピーカーのボリュームコントロールはAVアンプ側になり、プリパワーアンプのボリュームは関係が無くなります。もちろん音量を上げる必要はありません。
仮にこの状態で入力を変えてもボリュームも含めアンプがシステムから切り離されていますので、大音量の心配は無く、SEPARATEやExt.Audio、Powar.Dキーを再度押してシステムを元に戻すことで、そのまま通常のステレオシステムとして使用できます。
正直な所この安心感はとても大きいです。
ステレオシステムベースのサラウンドを構築する場合、まずは説明書を確認し、これらの端子があるかどうかを確認してから、システムのアップグレードをご検討頂くとよろしいかと思います。
今回はLuxmanの機材になりますので「SEPARATE」を使用した前提のシステムとなります。
あ、それぞれの機材の電源投入、切断の順番は音の流れに沿って
投入:AVアンプ⇒プリパワーアンプ
切断:プリパワ―アンプ⇒AVアンプ
の順です。お気を付けください。
と言ってもここから先は余り難しくありません。
DENONの場合基本的に「PRE OUT」は何もしなくても出力がありますので、単に接続するだけです。
ご注意!:必ずすべての電源を元から切ってから接続してください!まれに大音響になります。
AVC-X8500Hの背面にある「PRE OUT」からRCAケーブルを接続して……。
LUXMAN L507UX2の「MAIN IN」に繋ぎます。
これだけです。
今回はA+BでBi-Wirelingにしますので、それぞれの出力端子にスピーカーケーブルを繋いで……。
今回のフロントS3900のジャンパを外し、それぞれに接続します。
もちろん、今までの接続のままでも大丈夫です。
これでフロントの処理は終わりです。
後はリアスピーカーを増設です。
今回はJBL4312M2Bをリアに持ってきています。
立体音響に対応するためにハイトスピーカーを追加します。
フロント以外のスピーカーをアンプのそれぞれの端子に接続して準備は終わりです。
さて、出来上がりです。
今回はセンタースピーカーなしのフロント2ch、リア2ch、フロントハイト・リアハイトスピーカーを追加した4.0.4chシステムになります。
後は実際の音ですが……。
まずはステレオ。
S3900ががっつり鳴り響きます。
音像がとか音の起点がではなく「音」と「音圧」で押し切ります。
厚みのある音はまさにJBLで組んだシステムです。
では次にAVに切り替えます。
まずはコントロールを確立するためにAVアンプの電源を入れ、L507UX2の「SEPARATE」を押します。
これでサラウンドシステムのフロントをピュアのパワーアンプで鳴らす事になります。
では「地獄の黙示録」です。
はい、ここまでの音圧があれば、5.1chベースのサラウンドであればセンタースピーカーはいらないですね……。
問題はアトモスなどですが、アンプの表示は「DOLBY ATOMS」になっています。
Informationはこの通り。
4.0.4chになっております。
このようなセンターなしのシステムを私達は「ファントム」と呼んでいます。
センタースピーカーを左右のスピーカーの合成で表現するシステムです。
オブジェクト型のサラウンドシステムでは本当はセンターがあったほうがいいんですが、音圧のあるJBLであれば何とかなりますし、何とかならなければ単品売りのスピーカーを追加設置する大技もあります。
実際に鳴らしててみるとセンターのセリフが多少流れますが、ある意味映画館らしい音になります。
ちゃんと音場の測定を行っておりますので、センターがない事はあまり気にならず、上下の移動もちゃんとなされており、違和感を感じる事はありません。
これが音声システムの概要です。
ただ、5ch以上のチャンネルがあればSACDや配信の5chも流す事が出来、利点は多いと思います。
さて、今回のステレオシステムベースのサラウンド構築、いかがだったでしょうか。
元のシステムやAVアンプとの接続対応・配置などパッとできる物でもありませんが、事前のご相談をして頂ければバランスとこだわりの合わさったシステムの構築が出来るかと思います。
購入をご検討の皆様、是非横浜店にご相談ください。
さて、最後に当店へのご相談方法です。
大きく分けて
メール、お電話、お手紙・FAX、そしてオンラインの方法がございます。
今回のようなケースでは横浜店と馬車道店の連携も十分可能です。
ご来訪については事前にご相談・ご予約の上での来訪をお受けする形になります。
感染症対策をしっかり行い、ご予約・ご来訪ください。
ご来訪については事前にご相談・ご予約の上での来訪をお受けする形になります。
感染症対策をしっかり行い、ご予約・ご来訪ください。
https://corp.avac.co.jp/contents/reservation_form
それではみなさまのお問い合わせ・ご予約を心よりお待ちしております
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株式会社アバック横浜店
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〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町3-8-13 TK関内プラザ1F
TEL :045-228-9881
メール:yokohama@avac.co.jp
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