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【横浜店】Alddin X Marca 超単焦点プロジェクターの「ホームシアター屋さん」的レビュー

横浜店 渡邉です。

今回はいきなり本題です。
最近は減って来ましたがAlldin XのPopin Alladinなど比較的簡易に設置の出来る機種について問い合わせが多い時期がありました。

この機種、性能的にはおおむね1000lm以下の明るさで、価格的には10万円から20万円ぐらいの商品になります。
お値段的にはとてもリーズナブル、しかも照明兼用なんてケースもあり、機材としては魅力的ですが……この機材、安いとは言え定価レベルで10万円超の機材です。
購入までに様々な資料を見ながらじっくり慎重に考える方、性能と価格の両面をとことん追求する「コスパ重視」な方、そして「とにかく実物を見てみたい・その目で見てみたい」という「感覚重視」な方。
さまざまなケースがあるのですが……展示機がありません。
基本的にPopin Alladin2は通販での販売が主軸の機材であり、実機を見るにはメーカーショールームや蔦屋書店様などアンテナショップで展示されている機材を見て頂くしかなくなっています。
そんな事情から多くのお客様はカタログ性能やYoutubeなどで上がるレビューなどの評価を元にして、自己判断の上通販で購入、と言うケースが多い商品なのですが、一部の方は弊社の様な「プロフェッショナル」に「どうなの?」と言う形の問い合わせがありますが

正直な所JMGO N1やXGIMI Horizon Proなどと違い実機をいじっておりませんし、店舗にある機材は性能がかなり上の物ばかりで相対的な性能では判断がし難い事、何より今の所取り扱いがない商品であり、購入やサポートについてお答えのしようがない機材となり、何とも言えない状況です。

また、購入後「自分の想像通りか、家族の要望に合うか合わないか」と言うご質問もありますが、この点については元々お答えしずらいだけでなく「満足度」と言う部分はさらに人によって左右されます。
何より「買ってみないとわからない」という個人的には一種の「賭け」に近い状況だと思いますし「商品の選び方」としては何とも言えないです。

そんな経緯もあり、今回は超単焦点のイベントで各実売価格が30万を切るプロジェクターやJMGO「N1 Pro」、XGIMI「Horaion Utlra」や実売で30万を切る超単焦点プロジェクター「「Alddin X Marca」」などいくつかの機種が集まりましたので、久々にこれらの機種、特にAlddin X Marcaについて「ホームシアター屋さん的」な評価などを書かせて頂こうと思います。

あえて最初に結論をお話します。
Alddin X Marcaは結果としてEPSONやXGIMI、LG系の機種とは機材のスタンスが違うものとなります。
「ホームシアター屋さん」の目線で見た時、Alladin Marcaの本質は今までに発売された超単焦点プロジェクターの様な「昼間でもテレビのように使用出来る」という使用方法ではなく「真っ暗な部屋で大画面を『超単焦点』で楽しむ」プロジェクターであり、全体で見た場合「比較的廉価きわめてコスパの高い」「部屋く暗くして使用する既存プロジェクターの延長線」の機材です。
この辺りは既存の超単焦点プロジェクターとは使用目的、設置方法、全体のシステムについて(単体で使用するケースも多いと思います)事前に考えておく必要があると思います。

では、まずは実機の開封動画です。

小さいですし、軽い……あ、EH-LS650より重いですね……5kgオーバー!
中身ぎっしりと言う印象ですが大きさのせいか苦にならないレベルの重さです。

本体表面は麻布の様な生地が張り込まれたようなナチュラルテイストで御洒落に仕上げてあり、EH-LS650と比較して頂いても「おしゃれ」であり、見る角度によってはプロジェクターと言うよりおしゃれなスマートスピーカーと言う佇まいという所で、家の中に溶け込むような印象を持ち、インテリア的に見ても質感は十分です。
フロントにはHarman/Cardonのスピーカーを内蔵しており音の面では十分な機材です。


実際の設置については、この小ささは大きなアドバンテージになります。
設置面積が小さい事から600X600のAVラック天板にも楽に収まりますし、写真の様に角度を付ける事も可能です。

次に背面。

Alddin X Marcaの解像度はハイビジョンまでですが4K映像の入力(ダウンコンバート)の表示が可能です。
インターフェイス面でもHDMI2.1入力も2つ(うち1つはARC)有線LAN、光デジタル出力も備え問題はありません。

電源はこのクラスの機材ではよくあるACアダプタ方式、それなりに大き目なアダプターで出力も大きいものを使用しています。
設置時にちょっと場所を考える事があるかもしれません。
ACアダプタの面など低価格機種によくある事もありますが、ここまではかなりいい機材だと思います。

また、OSはPopin Aladdinとに搭載されているユーザーインターフェースを搭載しており、Andoroid TVの様な使い方にも対応しつつ子供さんの好むコンテンツを多数標準装備、さらにDixim TVにも対応し、各種テレビ放送やネットワーク上の録画番組の再生にも普通に対応しています。
使用方法としては「Popin Aladdinの超多焦点版」と言ってもよいかと思います。

では、次に実際の画になりますが「ホームシアター屋さん」的問題はここからです。
まず「我々ホームシアター屋の考え方として」超単焦点用プロジェクターの使用にはベストと言われる対候スクリーンに映してみます。
超単焦点用のスクリーンは下からの光を反射し、上からの光を反射しないようにできているのですが、その構造上、どうしても本来の光量からロスが出ます。


……うーん、これはちょっと明るいとは言えないですね……。
超単焦点プロジェクター用のグレースクリーンに光量が負けてしまっています。
この後時計なども出してみましたが、数字はそのものは出ていますが、背景の黒が照明に喰われて出ていません。
正直な所ホームシアター屋としては「これは暗いだろう」と考える機材です。
Eh-LS650では

こんな感じです。

では、次に壁への投射を行います。
Alddin X Marcaは超単焦点プロジェクター白い壁へ投射が前提になります。

こちらも結果はほぼ同じ、周りが明るいと黒が出ない状況です。
時計の文字だけが出ている状況です。
うーん、これはどうなんだろう……と思うかもしれませんが

Alddin X Marcaはこれでいいんです。

今回、Alddin X Marcaが超単焦点用耐候スクリーンではうまく映らなかった理由は、スペック的には簡単で1000ANSIルーメンと言う明るさは耐候スクリーンに対してパワー不足だった事です。
明るい所では耐候スクリーンでも光が入りたださえ暗いあ映像がさらに暗くなってしまうので、結果としてまともに映らなくなってしまいます。
これ、実は「暗い所であれば問題がない」と言う事の裏返しです。
実際の映像を見てみましょう。

こちらの動画はAlddin X Marcaを壁面に、EPSON EH-LS650を超単焦点用スクリーンに映したものです。
暗い所と明るい所の両方が出ています。

最初の写真は明るくしている状態ですが。しかし、暗くしてみると……十分な映像です。
放送を見るだけならハイビジョンで十分ですし、配信も一通り見る事に支障はありません。
「大きな映像を近い距離で見る」というミニマムな目的には十分な機材になります。
実はこの「差」は性能の問題だけではなく「使い方が違う」のが事の本質になります。

元々、EH-LS650の組み合わせはホームシアターのシステムとして「LASER TV」と呼ばれるコンセプトで作り出されており耐候スクリーンや壁面の投射を念頭に「外光が当たっても綺麗な映像を出すテレビの代わりになる光量と映像を出す事が出来るシステム」として考えられています。

これに対してAlddin X Marcaはあくまで「既存のプロジェクター」の一種として考えられており「暗い所で大きな絵を出す」と言うコンセプトです。

そして、既存のリーズナブルな機種レベルの価格で「超単焦点プロジェクターの様に短い距離でも大きな絵が出る」というどちらの恩恵も得る「いいとこどり」を狙った商品になっており、実に綺麗にまとめている、そんな商品になります。
ちなみに、暗い状態で超単焦点用スクリーンに投射すると

こうなります。
要は周囲が暗いかどうかなんです。
こちらも十分ですね。
Alladin Maraca。
使い方を間違えなければ非常に良い機種になります。
アウトドアはどうかと思いますが、既存のシアターシステムの更新にも使用できます。
事前のお話をいただければメーカー交渉の上準備に掛かります。

では、ご連絡をお待ちしております。

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