【アバック横浜】サラウンドのスピーカーの設置方法、いろいろあります。どんな差が出るのか・違いについてご紹介。
アバック横浜 渡邉です。

本題です。
今回は良く頂いている疑問に対しての回答をしたいと思います。
それは
「置き設置が出来ないから埋め込みにしたいんだけど、音に違いはあるんでしょうか?」と言う物です。

本来、サラウンドの理想は「耳の高さ」にスピーカーを置き、音がラウンド(回転)しつつ音場を作り出すと言う物です。
しかし、お部屋の導線やデザイン的に「余計なものを置きたくない」「子供が触れてしまう」などの理由で床へのスピーカー設置を避けたいと言うケースもよく聞きます。
この様なケースに対して私達ホームシアター屋の立場としては「フロントだけでも置きで設置した方がいいのではないか」というアドバイスを行いますが、あくまでもお客様のご意向に従う形です。
最終的な仕上がりは全体のバランスとデザイン、そして音質と比較と言う物がないので、やってみないとわからない部分もあったかと思います。
ではやってみようと言うのが今回の企画です。
使用する機材をご紹介します。
まずアンプはMarantz Cinema40です。

実は最近のDENON・MarantzのAVアンプにはスピーカーのプリセットが2種類登録できるようになっており、今回はこの機能を使用します。
まずアバック横浜の通常システムをご紹介します。
フロントLRはB&W702Signiture、センターはHTM71S3とB&W700シリーズで固めています。

サラウンドはB&W703S3と少し贅沢なシステム、サラウンドバックには705S3を使用しております。

サラウンドバックについてですが、通常はイマーシブオーディオ用のハイトスピーカー(Piega AP1.2)の4本を優先しますので、通常運用は5.1.4chまたはまたは5.2.4chでの運用としており、サラウンドバックはAVC-X6800HやCinema30、AVC-A10HやAVC-A1Hなど基本構成が11ch以上のアンプで7.1.4ch以上で稼働する様に運用しています。
どのケースであれ、リアスピーカーは床置きであり、シートの斜め後ろや真後ろに鎮座していると言う状況です。
そして今回はこの「リアの置きスピーカー」が部屋の導線を塞ぐ形になる事を防ぐため、リアスピーカーを埋め込みスピーカーに変更したらどうなるのか?という事になります。
では、実際の工程となります。
まずは通常の置き設置のセッテイングですが、今回はスピーカーの違いのみを聴いてみると言う趣旨の為、サブウーファーは使わず5.0CHとしてシステムを組みます。
そして次に埋め込みスピーカーで調音。
プリセット1に埋め込み、プリセット2に通常システムの測定結果を入れています。
では、実際の試聴です。
まずは通常システムでの5.0CH。フロント・リア共にB&W700シリーズで組んだシステムです。
今回はJohn Williamsのサイトウ・キネン・オーケストラのディスクから「スーパーマンマーチ」を鳴らします。

録音は今回も空間オーディオです。イヤホン推奨。音量は-15dbとなります。
リアの音が耳元から聞こえているのが分かるでしょうか。
703S3というかなり贅沢なサラウンドスピーカーを使用しているので、はっきりわかるのではないかと思います。
次にリア埋め込みシステムのセッテイングです。
ここはあえて「導線を遮らない」と言う点、そして通常のリアスピーカーが703S3と言う点を考え「ハンデ」を付けます。
リアの埋め込み自体は所謂通常の2Wayになりますので、床置きのB&Wとは比較できないレベルの差があります。
そこで埋め込みのシステムはサラウンドだけでなくサラウンドバックも使用して7.0CHで構成します。

音場の調整中です。
出来上がりました。
スピーカープリセット1が埋め込み、スピーカープリセット2が通常システムになります。
実際の試聴は同じ「スーパーマンマーチ」です。
どうでしょうか?
フロントは問題ないのですが、私達ホームシアター屋が聞くと、リアはどうしても「上から鳴っている」と言う感じになりますが、気にならない方は気にならないかもしれません。
どちらもいらっしゃるかと思います。
この辺りはホームシアターシステムの「比率」が理由になります。
通常ホームシアターの音は「フロント7割前後、リア3割前後」というのがセオリーとなっています。

これはフロントに圧倒的なパワーがあればリアの気になる比率が相対的に小さくなってゆくと言う言い方も出来ます……が、この辺はソフト次第と言う部分もあります。
もう一つは2種類のリアスピーカーの「性質」です。


通常のシステムは置いてある場所が耳元でもちろん耳モノラインで音が鳴りますので音の「フォーカス感」がはっきりしており、音の移動感やサラウンド感は非常によく出ます。
対して埋め込みの場合は真上と言う事もあり、サラウンド部分の音が上から下に広がる形になります。
上から下に向けて出た音は距離に応じて広がり、耳元の高さではスピーカーそれぞれの音が重なり合う事でサラウンド感を作り出す事になります。
音としては「音の広がり」や大きな音の塊としての移動感は感じる事は出来ますが、ピンポイントで鳴る様な音の「フォーカス感」は落ちると言う事になります。
ここまでが「サラウンド」の実験結果です。
あえて「サラウンド」と書いたのには理由があります。
所謂立体音響、通称「ドルビーアトモス」とか「DTS:X」などのイマーシブサウンドは条件が変わるからです。
ここでは先程のスーパーマンマーチを店舗の通常システム5.2.4CH(置き設置5台+フロントハイト・リアハイト)でDolbyAtomsで鳴らしてみます。
どうでしょうか?
先程までとはまるで違うのが分かりますでしょうか。
実はイマーシブオーディオと呼ばれるDolbyAtomsやDTS:Xはサラウンドとは音の鳴らし方が異なります。

ステレオでは2本のスピーカーがら音が出て音が重なる事でその場に中心となる「定位」を作り出し、サラウンドでは前と後ろのスピーカーから音を出す事でその場を中心に「音の球体」を作り出すのが通常の鳴らし方です。
これに対してイマーシブオーディオでは音を鳴らす場所を「場」と考えるのではなく部屋全体をX軸・Y軸・Z軸の「空間」として捉え、三軸の音を空中でぶつけて一つの球体とする「オブジェクト」という方法で音を出しています。
つまりサラウンドスピーカーの設置自体は変わりませんが、音の鳴らし方が根本的に違う訳です。
特にイマーシブオーディオで重要なのは「位置関係」「スピーカーの数」そして一番大事な「高さの差」です。
高さの差は先程の3軸の考え方では「Z軸」に相当します。
埋め込みスピーカーによるシステムはここで大きな差が出ます。


特にフロントもリアを埋め込みスピーカーにして、すっきりとしたシステムを作った場合、サラウンドはともかくイマーシブオーディオ用のスピーカーを追加しても……高さに差がないシステムです。
これではイマーシブオーディオの効果を実感しずらいシステムになります。
そんな経緯もあり「フロントだけでも置きスピーカーにしてもらった方がいいのではないですか?」と言う私達の意見につながるわけです。

妥協策としては「吊りスピーカー」があります。

スピーカーを天井から吊る事でスピーカーに指向性を持たせ、埋め込みのスピーカーと比較して高さに差を作ります。
置きスピーカーには及びませんが、イマーシブオーディオの効果はオール埋め込みよりは出るはずです。
さて、ここまでいろいろとお話をしてきましたが「じゃあ、埋め込みスピーカーのシステムは駄目なんだ」と言う事になりそうですが、実はそうでもないんです。
実はサラウンドスピーカーをフロントもリアも埋め込みにすると、サラウンド感もそこそこですが、音が部屋全体に広がる様なシステムになります。
まあどうしても「音が移動している!」とか「ぐるっと回る」と言う感じはなくなってしまうのですが、広いお部屋でみんなで床に寝転がってみる場合や、まだ小さい子供さんがスピーカーを弄る可能性があるなどの理由があれば、ある程度のサラウンドと広がりを実現できる埋め込みスピーカーオンリーの構成は正解の一つです。
それに将来的にフロントLCRに置き設置スピーカーを追加する事でちゃんとしたイマーシブサウンドのシアターにアップグレードが出来ます。
それ故、オール埋め込みはホームシアターのベースとしては良いのではないかと思います。
色々お話をしてきました。
新築・既存システムのどちらにも当てはまりますが、お部屋の状況、シアターの使用方法にはいろいろな考えがあるかと思いますが、それぞれ相談をして頂ければ対応させて頂きます。
では、ご予約・ご連絡をお待ちしております。


なお、今回ご紹介の商品は地方の皆様も通販サイトからの購入だけでなく、アバック横浜へのメール・お電話でご相談の上で購入が可能です。
支払方法は振込やクレジットカード、Webクレジットとなります。
お問い合わせはこちらから。
では、アバック横浜までご連絡・ご相談・ご予約をお待ちしております。
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