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【横浜店】今回はイヤホンです!Radiusワイヤードイヤホン「W(ドブルベ) Series」の展示と試聴をお届けします!

横浜店 渡邉です。

現在、横浜店には様々な店頭展示品がございます。
そんな最近、Radiusからイヤホンが到着しました。

当店でイヤホンと言うのは中々珍しいアイテムです。
ただ、よくよく考えれば自宅ではホームシアター、出先はイヤホンと言うケースである事も実情です。
せっかくなのでこのRadiusワイヤードイヤホンのフラッグシップモデル「W(ドブルベ) Series」と集音機のの印象について書かせて頂こうと思います。
Radiusワイヤードイヤホン「W(ドブルベ) Series」
https://www.radius.co.jp/pr_cat/w/

総論としては4モデルともはっきりとした個性のあるイヤホンでした。
最初にRadius HP-W100/200/300の試聴環境は以下の通りです。
https://www.radius.co.jp/pr_cat/w/
試聴機 Hiby R3 pro sabar

https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/search?category=Consumer+AUDIO&cell002=HiByMusic&sort=cell001&order=desc
DAC chip ESS ES9218Px2
接続:アンバランス3.5mm
今回の商品は「ドブルベシリーズ」と言う金属筐体で作られた製品の中です。

上の図はHP-W300ですが、高音域の特性を担うツイーターと中・低音域を担当するダイナミックウーファーはそれぞれ素材の違うドライバーですが、DDM方式のドライバーを用いる事で1つのネットワーク基板で2枚の振動板を同軸上で駆動する事でクロスオーバー周波数近辺の特性をフラットに近づけ、マルチウェイ方式の課題となる帯域ごとの分離感を極限まで抑えることができています。

また、金属筐体の本体は基本構造こそ同じですが、それぞれの特性に合わせた色と質感が変わります。
W100がアルミニウムの物性上、内部損失が低く響き易い(振動し易い)ことから「筐体の鳴り」を活用したチューニング、W200がステンレススチールは物性上、内部損失が高く「筐体の鳴り」を程よく抑えられる(余分な振動を抑制する)ため、ドライバーユニットの持つ本来の音を最大限活用するチューニング、そしてW300はチタン合金と言う事で素材特性から得られる美しいサスティーン(音の余韻)を活かしつつ、内部損失が低く響き易い(振動し易い)ことからW100と同じ「筐体の鳴り」をコンセプトとしつつ、内部ドライバーのグレードアップにより全体的なスケールを考えたチューニングになっています。
パッと見の外観については目を引く金属筐体で若干色が違うだけと言う所ですが、W100はコードが直付の黒、W200と300はリケーブル対応のMMCXコネクタに「Nobunaga Lab」の純銀ケーブルになりますのでなりますので、W100とそれ以外で全体の印象は異なります。
しかし実際の視聴では印象はまるで変わり端的に言えば「全部入りの300」「圧倒的な高音の200」「響きの綺麗な100」と言う感じでそれぞれの差がとても大きく、シリーズの中で好き嫌いを感じる「ここまで違うか?」と思う程の違いを感じました。

以下、簡単なインプレッションです。

視聴音楽は私個人の Hiby R3 Pro Saberの中にある音楽からNHK交響楽団の大河ドラマオープニング集から違うタイプの曲を色々なタイプのオケとして

機動戦士ガンダムサンダーボルトのサントラをテンポ早目のジャズ、アニソンは「Mebius」「HIGHEST」「リテラチュア」などピアノソロでジョバンニ・アレヴィの「Monocrome7:30」変わり種でメアリと魔女の花からハンマーダルシマーの「夜間飛行」と言う形で聴いてみました。
なお、参考までに普段の私はYoutubeなどは利便性の高いSoundcoreのリーズナブルなワイヤレスイヤホン、じっくり聞く時はバランス接続が出来るワイヤードヘッドホンを使用しております。
参考程度の耳と言う事でご理解ください。

では、まずHP-W100です。

HP-W100
https://www.radius.co.jp/products/hp-w100/
HP-W100の場合「下げるところは下げる」という事でなのでしょうか、この機種のみリケーブル非対応でφ3.5mmフ゜ラク゛ アンハ゛ランスの銀メッキOFC+高純度OFCハイフ゛リット゛導体ケーフ゛ルを使用しております。
インプレッションとしては「透明感を中心とした軽さを感じる響きを優先したイヤホン」と言う所でしょうか。
どの楽曲を聴いてもトランペット系の楽器を中心に抜けの良い音でした。
この「軽さ」については単に「音が軽い」と思えるような余韻の浅さと感じるか、音の浮遊感を感じて「空間性の高い音」という収まりの良さのどちらが先に印象に残るのか、と言う感性的な部分次第でだいぶ印象が変わって来るのではないかと思います。
個人的にはピアノの残響部分が綺麗に収まり、既存のイヤホンとは明らに響きも抜けも一回り以上広がる音になります。
音そのものは高音の響きが前に出る形の音色で、上位機種と比べ音の粒はエッジが柔らかめ。
ナチュラル形でも高音の響き良さを置くユーザーにはかなりぴったりはまるのではないでしょうか。

次にHP-200です。

HP-W200
https://www.radius.co.jp/products/hp-w200/
こちらは筐体にステンレススチールを使用し、NOBUNAGA Labsの錫メッキOFC導体ケーブルを採用しました。
中身自体はW100と大きな変化はありません。
で、この「筐体の差」そしてケーブルの差が思った以上です。
全体的に言えばだいぶ「硬い音」と言う表現でしょうか。
それぞれの音の粒がはっきりとしつつ煌びやかさが前面に出て来る事で同じ音量で同じ曲を聴いても「カーン!」と響き続ける様に高音部分が強調される傾向です。
逆に言えばその分中低音が「相対的に」引っ込み、低音部分の収まりの良い音になりました。
特に「伊達政宗」鐘の音、女性ボーカルの高音部、そしてハンマーダルシマーで弦をはじいた後の残響、ピアノの弦そのものの響きなど、直接的な音の部分が前に出るような印象です。
音の重さも解像度感もW100に比べると格段に上がるのですが、比例して高音の伸びと響きも増えます。
このあたりは音量次第かとは思いますが、若干人を選ぶイヤホンかと思います。
ただ、W200から接続コネクタはMMCXコネクタでリケーブルが可能になりますので、高音の響きをベースに個人個人でお好みのケーブルを使用する事で、元素材の音にプラスオンする形でチューニングを行う幅が高いイヤホンかと思います。

最後はHP-W300ですが

HP-W300
https://www.radius.co.jp/products/hp-w300/
こちらは筐体がチタン合金です。
内部ドライバーもチタニウムコーティングの振動版に変わり、結果として価格の差がそのまま出たような一番印象の良いイヤホンでした。
書簡としてはHP-W200とHP-W100双方の良い所が合わさったうえでスケールも上がり「総合力が上がった」と言う所でしょうか。
また、使用されているNOBUNAGA Labsの錫メッキOFC導体ケーブル(MMCXコネクタ to φ3.5mmプラグ アンバランス)との相性きっちり考えられているようで、W200の高音部分にどっしりとした中低音が加わり、音色そのものもW100の音色や解像度を全体的にスケールアップしたような音になります。
率直に言ってW100、W200の順で聴いた後のW300はどの音源を聴いても高音の響き自体はそのままで中低音が伸びる事から全体的な解像度感やパワー感が増し、それでいて嫌みの無い上品な音になります。
具体的には「秀吉」の出だしの部分、ここはホルンから始まり拍子木や管楽器、弦楽器など色々な音が次々に掛かって来るのですが、W300の場合、それぞれの情報がきっちり分かれていながらオーケストラ演奏らしく重なっており、その後のトランペットが綺麗に響きます。
また「リテラチュア」は少し柔らかめのピアノからの出だし、上田麗奈さんのハイトーンで若干艶の掛かる歌声は、口の動きがわかる様な生々しい感覚まで聞こえたような気がしました。
ピアノソロ「Monocrome 7:30」は元々衆力が繊細なのですが、ピアノの響き、弦の残響、ペダルを踏み込む音など音の成分と重さ、そして綺麗な響きがすべてが重なりつつ揃った音になっており、個人的にはW200やW100では足りない、物足りない「空間」や「密度」がすべて埋まっている「全部入り」の音の様に聞こえました。

なお、まだ聞いていないのですがNOBUNAGA Labs 錫メッキOFC導体ケーブルφ4.4mmバランスケーブルにすればさらに分離管や立体感のある音の変わるのかなと思います。
こんなところです。

さて、今回のドブルシリーズはRadius様の狙い通り、Solid shape by machining latheイヤホン筐体をベースとし、ほぼ同じドライバー構造に素材や線材の違いで、そして何よりそれぞれの筐体に採用されている金属の特性を全面に出したはっきりとした「差」を出すようになっており、確かに金属の「塊」を知覚する音となっております。
音自体はどのイヤホンもしなや且つ高音の伸びが目立つ「綺麗な」音色で先程の金属の質感も一緒になり、目立たない様で金属感が存在感を持たせるものとなっております。

私としては純粋な費用問題を除き、お勧めはHP-W300になります。
以前より良いイヤホンはヘッドホンに届くレベルの音圧と響きがそのまま耳の中で広がる事は理解しておりましたが、これがあればおそらくヘッドホンは自宅専用になります。
お値段的にちょっと手が出ないのが難点と言えば難点ですが……。
全体的な目線としてW100は綺麗だけれど軽く、W200は高音が伸びすぎてちょっと極端と言う印象もあり、響きそのものはW200、抜けの良さはW100の様に聞こえても中低音を上手くまとめたHP-W300が一番良かったと思います。
あくまで個人的な意見ですが「これで完全ワイヤレスバージョンが出来れば最高なんだけど!」とも思いました。
(現実的な線としてMMCX用のBluetoothケーブルで耳掛け型のワイヤレスイヤホン化という方法もありだと思います。外れにくいですし……)

珍しくイヤホンのインプレッションをさせて頂きましたが、店舗には3機種とも展示しております。
そうそう、実は展示にはもう一機種ございます。
ATZ-19です。
ATZ-19 特許技術搭載 高性能集音器
https://www.radius.co.jp/products/atz-19/

こちらはイヤホンの様に見えますが機材としては「集音機」です。
https://www.teraworld.jp/pg_atz19.html
中・軽度レベルの耳の遠い、または遠くなった方に向けの機材であり、元になるテラワールド様の「ミミハンサー ATZ-11」をベースに、Radius様が開発したイヤホンをベースにマイク機能を持たせたイヤホンマイクを装備しています。
実際につけてみると音質その者と言うより音の方向性(どちらから音が来ているのか)テレビとの「間隔」をしっかり感じる事が出来るようになります。
私はまだ耳は遠くなっていないのですが、音の方向性や空間性をを感じるというのは「聞こえている」だけでなく「その場所にいる」「周りがある」「テレビや非との声が方向性を喪って聞こえている」という安心感を持つことが出来る点で優れた商品かと思います。
それだけでなく明らかにノイズリダクションの機能を応用した集音機能切り替えスイッチは暗響音をフィルタリングして効率を上げる機能も持ち合わせており、イヤホン端子はテレビやラジオの音だけを集音して増幅しお耳に届ける機能も持っています。
とても実用的ですが、音響メーカーらしい拘りや機能の転用もなされており、高機能な集音機だと思いました。

さて、今回展示を開始したRadius製の「ドブルシリーズ」イヤホン三種と集音機をご紹介しました。
今回はすべて店頭展示がございますので、ご予約の上で視聴が可能です。
ご自身の機材をお持込の上ご来訪ください。
W300、200の場合MMCXコネクタになりますのでリケーブル・ワイヤレス化で聴く事も可能です。
最後にこれらの機種をホームシアター的視点で見ていくと、ポータブル機器との整合性と言う点からこの手のイヤホンは必須になるのかなと思います。
特に将来的に「空間オーディオ」「360Audio」などが耳内測定などでもっと身近になれば、バーチャルサラウンドを高品質イヤホンの音色でなんてこともできるようになるはずです。
最終的にはステレオだけじゃない、将来性を見ながら購入してみるアイテムになるかと思います。

では、ご予約・ご連絡をお待ちしております。

さて、当店では現在来店に事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。
なお、連絡なし飛び込みの場合、店舗の人員状況に寄りお断りせざるを得ない場合がございます。
最後に実際のご相談方法についてですが、一番簡単なのはメールです。
お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
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先程のStorm AudioやGenelecのパワードスピーカーサラウンドなど、横浜店のみが持ち合わせておりますプレミアムシアターのご案内をさせて頂きます。

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https://corp.avac.co.jp/news/20220104
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【横浜店】プレミアム・シアターROOM3稼働開始。Storm Audioの常設設置を開始しました!
http://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20211213
(2022.9.25情報追加:Storm Audio ISPMK2の店頭展示品販売を開始しております!

【展示処分品】STORM AUDIO ISP.16MK2+PA16MK2 【03-000037】

それぞれ機材準備がありますのでご予約制です。
よろしくお願いします。

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