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【横浜店】Marantz AV10/AMP10。現時点で最も贅沢に作りこまれた15.4chAVプリアンプとパワーアンプとなります。

 

横浜店 渡邉です。

以前よりお問い合わせの多かったMarantzの新型AVプリ+パワーアンプ
「AV10」と「AMP10」、です!

では早速ご紹介いたします。
AV10 15.4 チャネル ホーム シアター プリアンプ/プロセッサ
https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/avamplifier/av10

MarantzのAVプリは2008年のAV8003に始まり、AV8801、AV8802、8802A、そしてAV8805Aと進化を続けてまいりました。市写真はAV8003の背面です。

AV8003が7chAVプリからスタートし、AV8805Aでは実に15chまでチャンネル数は増加しており、同じ正面外観だった機材も裏面はまるで別物になっております。
サラウンドの方式にも多きな変化が生じてチャンネル数は15chまで増加しました。
また、接続端子もコンポジットやコンポーネント、S端子メインからHDMIメインに切り替わっております。

そんな形で同一のシャーシの中で改良と拡張を繰り返してきた既存のAVプリシリーズですが、今回のAV10は根本的な部分からすべてをやり直したAVプリとなります。

順に解説いたします。
1,高剛性の新プレミアム・キャビネット
ベースとなるシャーシです。
今までの筐体も改良され続けた結果、最終的には3ピースキャビネットに進化しておりました。
しかし、今回のモデルからキャビネットは一新されています。

具体的には
MCU, DSP, PLD, HDMI基盤などで構成されたピュアデジタルセクション
Main DAC, Zone DAC, ADCなどのD/A変換セクション
パワーサプライやHDAM-SA3ユニットで構成されたピュアアナログセクション
以上3つのセクションに分離した新しい3ピース構造を構成し、回路間のノイズ干渉を極小化しています。
各パネルの厚みも2.5mmのアルミニウムなど十分な厚みと強度を持っています。
改良ではなく根本からやり直すことにより、各セクションの構造も「後付け」でない方法で搭載することが可能であり、より理想的な配置や配線を実現しています。

2,内部機構の根本的なやり直し
これは筐体の再設計からそのままつながるのですが、DSPやプリアンプ、パワーサプライなどにの設置が過去の機材からの引継ぎという制約がないことから、より理想的な配置・配線が行えます。
ここ3年の間に起こった様々な問題点も含めた変更・再配置です。
まずコアとなるDSPは今回のモデルからアナログデバイセズの(2Core 1Ghz)を採用しています。

Griffin Lite XP DSPは既存のDSPの1割増しの2,000 MIPSの計算速度を誇り、AV8805からおおよそ2割の性能アップがなされており、より高性能となったDSPは15.4chのプロセッシングのよりDolby Atmos / DTS:X / IMAX Enhanced:9.4.6chシステムの稼働能力、17.4chのプリアウト能力も持ち、トップミドル と センターハイト&トップサラウンドの自動切換えに対応しています。

また、Hi-Fiフラッグシップグレード、SA-10と同等レベルのマスタークロックや、CINEMAシリーズの1/1000のジッターのクロックファンアウト・バッファーを搭載しています。
なお、DACはESS9018K2Mが10個、マスタークロックと各DACの距離の差はインピーダンスマッチングで均一化されています。
そして今回のAV10最大の特徴と言ってもよいプリアンプ部分。

AV8805Aの「HDAM-SA2」からより高電圧で理想的な安定な性能を得られる「HDAM-SA3」を搭載しました。
低ノイズ面実装型バイポーラジャンクション(SMT BJ-Transistor)、MELF形状の高精度薄膜抵抗器を搭載したSA2のレベルに加え、定電流回路を理想的な出力段を実現するカスコードブートストラップ回路を盛り込んだHDAM-SA3を選択しています。
整然と並ぶプリアンプユニットはAV8805と比較しておおよそ4倍の回路規模を持つ事から、理想的な部品配置を実現するため4レイヤー基板(こちらもSA-10のDAC/AUDIO基板と同じ設計思想)で理想的な部品配置を実現し、モノリシック半導体(OP-AMP)に対して不利になる高インピーダンスラインを最小化しています。
また、最適化されたグラウンド層とパワーサプライのレイアウトによりアナログディスクリート回路を低インピーダンスで駆動することに成功しています。

そしてパワーサプライです。

OFC巻き線のトライダルトランスとアルミニウムケース + アルミニウムボトムプレートで構成されたAV-10専用のパワーサプライを搭載しています。
全てのアナログ電源に既製のモノリシックレギュレーター(ワンチップレギュレーター)を使用せず、個々の機能をそれぞれ作成して構成したディスクリート電源を採用しています。
特にHDAMを含む純+アナログ回路には、高いリップル除去を実現するマルチステージ無帰還レギュレーター回路、DAC部分のアナログ電源には、ディスリートオペアンプを含む超低ノイズディスクリートレギュレーター回路を採用し、それぞれのパワーサプライに対して最適な電源の供給がなされるように構成されています。
ここまでのすべての構成が最適化され、新しい「シャーシ」と言える「新プレミアム・キャビネット」に組み込まれています。

最後に出力部分です。
写真はAV8805とAV10の背面部ですが、レガシーデバイスの削除ですっきりした背面部分は全面的に再配置されておりプリアウト部分が一新されています。

AVプリ部分でよく使用されるXLRに加え、HI-FIレベル、というよりAMP10にも搭載されているHi-FiレベルのRCAコネクタが整然と並んでいます。
その数17個+4個のサブウーファー。
特に目に付くのはRCAの配置です。
事実上RCAのアンバランス出力とXLRのバランスグレードのレベルは同じレベルまで高まったといってよいでしょう。
「初めからやり直す」事でHifiオーディオの各種要素を取り込み「全体的に刷新と再構築」となったAV10。
ここからは実機の動画です。

各箇所の機材構成、部品の選択レベルだけでなく、部品の並び方や各箇所の処理も含めて「とても良いオーディオ機器」の様な印象を持ちつつ中身がぎっしり詰め込まれており、Marantzのコンセプトである「HifiアンプのマルチチャンネルがAVアンプ」が具現化されており、制作陣の「拘り」を感じます。
「とことん追求した機能性が綺麗のレベルまで昇華している」というのが率直な印象です。

実際の音については簡単に。
実はAV10/AMP10以外の機種も同時に試聴しているのですが、AV10/AMP10についてはそちらとは対照的なMarantzらし澄み切った空間性のある音が響きました。
007やtotoのライブなどを聞かせていただいたのですが、システムをB&W800Seriesで鳴らしているにもかかわらず、息つきしてしまうツィーターやウーファーを震わし続ける力は全く衰えず、いわゆる「パワー不足感」は全く感じないものでした。
高い所で響き渡る鐘の音は音の出所が頭上に明確に表れ、Totoのコンサートは昔の5.1CHでしたがDolbyatomsへのアップコンバートが自然にかつ敢えて存在感を感じさせないまま、空間全体を音で埋めてゆきました。
その結果というべきなのでしょう、価格はまあ、より本格的なラインに上がっています。
弱点と言えば弱点ですが、今後の状況にも先取りして対応していることから考えて、より長く使え\る機材であることは間違いありません。
機材更新対象はAV8802、AV8805だけでなく、価格は離れますがCX-A5200系統の機種もあり得ると思います。
実際の運用ではコンポジットやコンポーネントで運用している機材の更新や端子の変換などが必要になります。
この辺りはご相談と言う事になります。

では、次にAV10のついになるパワーアンプ「AMP10」です。
Class Dアンプモジュール搭載ハイエンド・マルチチャンネルパワーアンプ AMP10
https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/avamplifier/amp10


AMP10についてはこの写真がすべてなのかもしれません。

「ここまでやるんか」
最初に実機を見た率直な感想です。
構成としてはClass D アンプモジュールで構成された16chパワーアンプです。
「オーディオ寄りのMarantzが何でClass Dアンプ?」
というご意見も出そうですが、これは現実的な問題に対応したものです。
実例はヤマハのMX-A系統です。

ヤマハのMX-A系のシリーズはアナログアンプ・AB級となりますが、度重なる改良の結果、MX-A5200でほぼ行きつく所まで行きついてしまいました。
実はMX-A5200の段階で「全面的な再設計を行わない限りこれ以上の進化は難しい」そんなお話も聞いておりました。

その点、AMP10は16chを組み込む段階で「200W/8Ω × 16ch のワンボックスはアナログでは難しい」という判断は出ており「PM-10, PM-12, MODEL 30 での経験値の蓄積」面からClass Dでのマルチパワーアンプに舵を切りました。

結果、AMP10についてはここまでの経験が最大限に生かされており……というよりピュアオーディオレベルの機材をそのまま搭載した、と言うに相応しいパワーアンプとなっております。
実はこのパーツのベースデザインはICEPower製なのですが、完成したアンプユニットはほとんどのパーツは白河工場製で作成されており、全く別物と言ってよいと思います。

チャンネルを構成するすべてのアンプユニットは、HDAM-SA2搭載の新開発マランツオリジナル Class Dアンプモジュール8個で構成されています。
アンプユニットは2chごとにモジュール化してまとめられており、部品の写真を見る限り単体でピュアに組み込めそうなレベルのユニットです。

ユニットの定格出力は1chあたり 200W / 8Ωとなっており、 400W / 4Ω, 400W / 8Ω BTLのそれぞれを実行可能。

入力回路はRCA、XLRともに HDAM SA2を搭載したインプットユニットを採用し、パワーアンプインプットにもHDAM SA2を搭載。
新採用の小型低ノイズトランジスタとダイオードを採用することで、ノイズ耐性の高いバランス入力回路を作り上げています。

パワーアンプユニットについてもオーディオメーカーらしい拘りと贅の限りが尽くされています。
出力の源である専用のトロイダルアンプにはアルミニウムケース、OFC巻き線が使用され、本体正面に設置されたパワーアンプ出力段専用のスイッチング電源に導かれています。
なお、スイッチング電源は動作周波数はオーディオ帯域外で動作しており、音に対しての影響はほとんどありません。

スイッチング電源の後段には各アンプモジュール毎のディスクリート電源回路を実装されており、200Wx5chを保証された供給された電源はほぼ水平にインプットユニットとL字になる様に組み合わされています。
最終的な入力回路、HDAM、セレクターIC、アンプインプットバッファーについてもそれぞれ専用に用意されたアナログ電源はハイカレント・ショットキーバリアダイオードと専用の大容量コンデンサで構成され、パワーサプライの電力も配線ではなくコストのかかるバスバー(金属製プレート)を使用し「最短距離点」で「最大限の効率」でインプットまで導かれています。
結果、物理的な意味合いでもほぼストレート入力回路を通り出力されています。
そして最終的な出力部分ですが、ほぼピュアオーディオと言ってよいはModel40と同じスピーカー端子が実に32個も整然と並んでおり「用の美」を感じる程です。
AMP10でも同じことを思いましたが「ここまでやるんか……」と圧倒されます。

なお、この端子あまりにも大きいことから、端子の取り回しを良くするための専用器具が付属しております。

今のところ、ここまで突き詰めたマルチチャンネルパワーアンプは見たことがありません。
AV10+AMP10はもちろん、ほかの組み合わせも含め対応が可能かと思います。
AV8805からまたはそれ以前のモデルからのアップデートだけでなく、CX-A系の機材からさらに上を狙うというケースもあり得ます。
価格はAV10、AMP10共に定価¥1,110,000(税込)と正直価格はネックかと思いますが、敢えて言えば日本価格が海外価格と同じレベルになったとお考えいただくのが一番かと思います。
実売価格のご提示、店頭展示、イベント等については近日中にこちらのブログ等で提示させていただきます。
発売は3月末を予定しております。
本日よりお値段のお問い合わせなどをお受けしております。
ご相談はこちらから。(横浜店のアドレスです)
yokohama@avac.co.jp
では、ご連絡をお待ちしております。

さて、当店では現在来店に事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。
なお、連絡なし飛び込みの場合、店舗の人員状況に寄りお断りせざるを得ない場合がございます。
最後に実際のご相談方法についてですが、一番簡単なのはメールです。
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https://corp.avac.co.jp/news/20220218
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https://corp.avac.co.jp/news/20220104
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【横浜店】プレミアム・シアターROOM3稼働開始。Storm Audioの常設設置を開始しました!
http://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20211213

 

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