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【横浜店】AppleTVで「空間オーディオ」と「ロスレス」を本物のイマーシブサウンドで試してみました。

横浜店 渡邉です。

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では、本題です。
本日はこんなものが手元に来ております。

Apple TVです。
今回用意した理由は、先日発表になったAppleMusicの「空間オーディオ」そして「ロスレスオーディオ」の実地検証の為に用意してみました。
AppleTVはHDMI出力でAVアンプと接続可能です。
そこでそれぞれの機能について現時点で最上位のアンプ、DENON AVC-A110に接続して試してみる事にしました。

では、まずは「空間オーディオ」を再生してゆきます。

今回Apple Musicで「空間オーディオ」と呼ばれている音声は、フォーマットとしてはオブジェクト型音声フォーマットであるDolby Atomsです。


オブジェクト型については過去のブログなどで説明しておりますが、噛み砕いて言えばX軸、Y軸、Z軸の三軸で音をぶつける形で空間上に音を作り出すタイプの音源となります。


今回の「空間オーディオ」では実際に再生される音声はDolby Atomsのチャンネル構成で出力され、それぞれの機材でバーチャル化(ASMRを含む)を行う事でヘッドホンやイヤホンでより立体的な音を聞く、と言う形となります。
これは実質的にDolby Atoms for Headphoneの技術を用いたソフトウェアを「Appleのデバイス側」に組み込んでいるのだと思います。
じゃあ、どうしてDolby Atoms?と言う点ですが、一部の機種で行われているトラッキング(頭を動かす事で音も動く)の点で考えれば、オブジェクト型のシステムでは空間上の基準点移動に対応しやすい事かと思います。
また、Dolby Atomsはイマーシブサウンドのシェアとしても「業界標準」と言っても過言ではない状況です。
これからご紹介する「映像を含む本物の空間オーディオ」との親和性も高い事から、この辺りの状況も含めてDolby Atomsなのだろうと思います。
では、早速聞いてみます。

まずAirpod2+Iphoneをお借りしてで聞いてみましたが、実際の鳴り方としては、Dolby Atomsが導入された直後に発表された、如何にも音が空中で踊る音となる「これが Dolby Atoms!」という強烈な高さイメージではありません。
ベースレイヤーとなるサラウンドを押し付けるような全体的な押し出しではなく、あくまでステレオの「周辺」に修理の環境音や特徴的な音が加わる様な鳴り方であり、耳の手前や左右、奥行きを感じさせるものとなります。
ヘッドホンやイヤホンの音で作りだされる頭内定位の世界を押し広げる方向で音のデザインをしている、そんな印象です。
尤も今回発表された音源は基本的に元々2chの音源であり、イヤホンやヘッドホンの中で鳴らすタイプの音源を想定しているはずなので、それぞれのサウンドをデザインしたエンジニアは強烈なイマーシブサウンドで違和感を与えることなく、周辺の空間を広げる方向ににデザインしたのだと思います。
逆に言えば初めからイマーシブサウンドを念頭にした音源の制作が始まれば特製を最大限に生かす方向になりますので、Apple製品でのイヤホンやヘッドホンの世界はだいぶ変わるのではないでしょうか。
さて、ここまではヘッドホンでの感想です……じゃあ「空間オーディオ」の音をバーチャルではなく「本物のサラウンドシステム」で鳴らしてみたらどうでしょうか?

そんな事情で用意したのが冒頭の「AppleTV」です。

今回、AppleTVはHDMIケーブルで繋いでおります。

店舗に届いたApple TVにはしっかり「空間オーディオ」「Dolby Atoms」の文字が出ておりました。
そこでAVC-A110の画面を見てみると


Dolby atomsで認識しました。
映像で見て頂くとこんな感じです。

聴き始め、おそらく皆様も一番最初に聞かれるのは落合健太郎さんの案内になるかと思いますが、実際に空間オーディオに切り替わると……、実際の音としてはあくまでステレオをベースにしてはおりますが、確かに全部のスピーカーから音が出ております。

やはりステレオのメイン音はそのままに周囲の空間や高さを「加えている」と言う鳴り方です。
また、頭内定位ではなく正面で定位しますので本来のDolbyatomsの音により近づいて(そのままなのですが)おり、結果としてどのスピーカーもちゃんと己を主張し「椅子の周囲全体が音」「自分の頭自体が拡張された様な、周囲全部で定位している」と言ったような趣になっています。
通常のステレオの様にレベルが高くなるにつれてどんどん音の密度が濃くなり、音が自分の前から後ろに流れるオーディオを集中力を持って試聴する事を求められる感覚とはまるで違い、無理のない音が周囲全体に流れ、自然と周りに試聴空間を作っている印象です。
ここでアンプリモコン「Info」のボタンを押し、アンプのステータスを確認します。

アンプの表示は「Dolby Atoms」に変わっており、音源はDolby Atoms、部屋のシステムは7.1.6CHでしたので、チャンネルは実に13ch!
もちろんサブウーファーも駆動しています。
全体としての感想ですが、AVアンプで聴いた場合はイヤホンなしの部屋全ての空間が視聴空間になりますので、ヘッドホンの楽しみ方とは全く違う前方定位でのDolby Atoms体感が可能になります。
また、ヘッドホンやイヤホンの様に集中して聞くという形ではなく、あくまで実空間全体で音が鳴りますので、とても気が楽に思えます。
特にクラシック系の音楽は本当にそのままBDの音楽ソフトの様な感覚でした。

現時点では比較的昔の音楽を中心にDolby Atoms化されておりAirpodの感想と同じですが強烈なイマーシブサウンド感は無いのですが、ローリングストーンズなどの音源も空間オーディオ化されており、2chオーディオをアンプでバーチャルサラウンドで鳴らすよりははるかに自然で周囲の空間表現性も足された音になっています。
言い方を変えれば「公認のサラウンド音声」と言う事になるのでしょう。
曲は微々増えるかと思いますので、これからの配信が楽しみではあります。
また、映画やライブなど映像配信系は元々空間全体で再現されておりますので、収録さえちゃんとしていればイマーシブサウンドをもっと強く聞かせることも可能なはずです。
この辺りは実際に作成したエンジニアのセンスが問われるかと思います。
音楽と絡む場合、すでにアトモスの作品を出していらっしゃるサカナクションさんやofficial髭男dismさんの音源などが配信されればとても面白いのではないかなと思いました。

ともあれ、ヘッドホンでも十分「質」が高く、自分だけでなく自分の周り全体が音で埋まる密度の濃いサラウンドでしたが、本物のスピーカー群で構成されるサラウンドシステムで聴いてみると音の空間自体が部屋全体に広がり、ヘッドホンなど集中するアイテムがない分、柔らかく・それでいて格段に広がる音に印象が変わりました。
今回の空間オーディオについては元々がAirpodやAirpod Pro、Airpod MAXなどで鳴らすことが前提のシステムになりますが、空間オーディオとしての性能は明らかにリアルの方が上になりますので、どちらが、と言う言い方は少し難しいと思いますが、両方聴いた上で本音を言わせて頂きますと
「ヘッドホンは集中して聴けるんだけど、やっぱり部屋全体で鳴ったほうが自然で楽だし、リスニングと言う感覚になるなあ……」
と思ったりしました。
今回の「空間オーディオ」は、特にAppleTVやMacをお持ちのお客様にはとても強力な音楽アイテムになるかと思います。
また、すでにIphoneなどをお持ちでApple Musicに加入されているお客様にはAppleTV(またはMacそのもの)+AVアンプ(あえてステレオアンプではありません)という組み合わせの導入を十分に考えられる組み合わせになっています。
今回の店舗貸出しAppleTVは一時的な物ですが、実際に機材をお手持ち頂ければ店舗の「本物サラウンド」で空間オーディオを聞くことが可能です。
まずは聞いてみてからになるかと思いますが
・イヤホンだけでなくもっと高いレベルをお考えのお客様
・自分の自宅生活レベル(もう少し籠らなきゃならん状況ですね……)を上げてみたいお客様
・ホームシアターの導入をお考えになるお客様
これらの皆様はApple TVやApple Music、と言うよりオーディオの未来形である「空間オーディオ」を「さらに広がる本物の空間」でお部屋に導入できるかと思います。

次にロスレスに関してですが、Apple Musicからの再生で48kHz/24bitのロスレス、そして192kHz/24bitのハイレゾロスレスで出力可能になりました。
今回は先にAppleTVでの接続です。


先程の空間オーディオ用の状態から、アリアナ・グランデさんを流すと「ロスレス」の表示が出ており、アンプのステータスでは「48kHz」の情報が出ております。


ただ、実際には表示がなくてもほとんどの曲がアンプのステータス上は48kHzになっており、Airplayなどで飛ばさない限りはほとんどの曲がロスレス・ロッシー共にレベルは上がっているものと思います。
同一条件のAirPlayとの比較になりますが、実際に聞くと確かに音のフォーカスが良くなった印象です。
本来であればここで「ハイレゾロスレズ」にしたいところなのですが、現状ではAppleTV 4Kのみの対応です、残念。
Apple TVも構造的にはハイレゾロスレスも可能なはずなので、アップデートを待ちたいところです。

と、これだけでは「決めの細かい高音質になった」で終わるのですが、実はここから先ロスレスを「Airpod」で再生しようとすると矛盾が生じます。
実は現状Appleの持つワイヤレスアイテムはハイレゾロスレスには対応しておらず、ロスレスそのものに対応できていません。
実際、音は聞いてみましたが。正直な所Airpodでは「極端に音が変わった」という感じはあまりありませんでした。

結果として現段階ではロスレスやハイレゾロスレスを楽しむには基本的にPCやApple TV 4K(HDMI接続)を前提にするか、有線DACを接続してワイヤードで外部機材に繋ぐしかなく、基本的にMacそのものまたはApple TV(ロスレスまで)/Apple TV4k、モバイルデバイスではIphoneまたはIpadに外付の192kHz/24bit対応DACがないとハイレゾロスレスの性能が出せません。
この辺りはMacユーザーやPCユーザーの皆様、AVアンプをお持ちの皆様やオーディオユーザーの皆様から考えればなんてことはない部分なのですが、先程紹介した空間オーディオの前提であるAirpod系の機材ではフル性能が出せないことから、少し中途半端な状態です。

で、現在AppleTVが接続されているAVアンプでの接続になりますが、性能的にはハイレゾロスレスまで対応しております(機材の対応が間に合っていないだけです)、仮にIphone・Ipad系の機材でもLightning→USB-DACからの出力で、音の違いは実感できるかと思います。
最終的にIphone+ケーブル型のDACを経由し、ヘッドホンやAVアンプ出力する方法でもハイレゾロスレスは体感できましたが、明らかに高音・低音それぞれのクリア差が増し、所謂「ハイレゾ」と呼ばれる音にしっかりなっています。

また、ピュアオーディオの場合は基本的にPCベースかと思いますが、接続方法さえ間違えなければ問題はないかとおもいます。

さて、空間オーディオとロスレス、全体的な感想ですが、機能的な遅れはそう遠くない将来に追いつくかと思います。
また、それぞれの音源や品質については使用される方の「外」と「内」の考え方次第ではないかと思います。
使い勝手を優先したAirpodなどは外でいい音楽を簡単に聞くための「外」として考え
しっかりした音や本物の空間オーディオを聞くための環境にAVアンプやサラウンドを揃える(イマーシブサウンドが本命です!)事は「内」として考える。
「内」のシステムは「外」とは音楽への楽な部分や豊かさが舞った違いますので、あえて「別の物」としてハ機材を揃える事をお勧めします。
特にハイレゾロスレスを睨んでいただいた場合、これを機にしっかりした室内機材を揃えて頂くのもまた良いのではないかと思います。
今回のApple TVなどはHDMI接続で繋いでスピーカーを揃えればロスレスも空間オーディオも対応出来ますので、Apple TV+AVアンプはかなりお勧めです。

さて、今回はApple musicの新機能「空間オーディオ」と「ロスレスオーディオ」を取り上げてみました。
今回のロスレス音声についてはたまたま機能が追い付いていないだけでしかなく、冷静に考えれば費用の追加なしでロスレスと言うのは大きなメリットです。
(Amazonさんの追随も早かったですね……)
もうお気づきの方も多いかと思いますが、Apple music-の切り札ともいえる「空間オーディオ」と「ロスレス」の2つは、将来への先行投資でもあるように思えます。
また、それぞれが完全な機能を有する事で空間オーディオの広がりと密度や精度をどんどん上げる事に繋がるロスレスは、Appleの考える音楽の方向性として「ストリーミングメディア全体のの高音質」そして新しい方向性である「音楽を聴く空間へのアプローチ」をしっかり出したと言えるかと思います。

尤も今回のアップデートで機材やシステムの限界も出てしまいましたが、次の新製品は暗にこの辺りが新しい物に変わる可能性が高い、と言う事になるのだと思います。
現時点では音楽に対して「手軽さや楽しみ」を求めるのか、それとも「高音質」の方向に向かうのかというそれぞれの方向性が違っておりますが、おそらくこの矛盾については将来的には技術的に重なるかとは思いますので、現時点で対象のユーザー様も違う野は当たり前かと思いますが、将来この2つがシームレスに統合されれば、IphoneやIpadなどのモバイルデバイスとAppletv4Kなどの据え置きデザインの機材だけでなく、音楽や映像そのもののフォーマットや使い方が変わるかと思いますし、5Gなど技術的にはもはや不可能ではないところまで来ております。
現状の矛盾点であるワイヤードでのハイレゾロスレスはAirpodなど本来のAppleが持つ「手軽さ」からは抜けておりますので、今後のワイヤレス系機材や転送フォーマットの発表を待ちたいところです。

では最後におまけです……。
「じゃ、Andoroid版のApple MusicであればBluetooth LDACで飛ばせば96kHz/24bitで出せるんじゃないか」
完全に素人考えでこんな事をやってみたのですが……

Hibi R3 PRO SaverにXpediaXZ3をBluetooth LDAC 96Kz接続してみました。
が、Andoroid版のApple Musicはまだロスレス未対応でした……。
せっかくLDAC 96Khzで接続しているのに……。
閑話休題。

ともあれ、まだまだ開始されたばかりの規格です。
これからが楽しみではありますし、機材の買い替えを考えなくてはいけない、そんな事も考えました。
アバック横浜店ではこのようなご相談にも対応させて頂きます。
是非お問い合わせください。

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★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
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