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【横浜店】KEF LS60Wirelessレビュー LS50Wirelessの上位……ではなく、もっと上を目指した意欲的なアクティブスピーカーです!

アバック横浜 渡邉です。

アバック横浜ではGWも通常営業です。
4月30日、5月1日は定休日となりますのでご留意ください。
まずは御案内。
本日よりSpring Festa 2024開催です。

https://corp.avac.co.jp/spring_2024
正直な所円安が進んでおり、輸入品を中心に今のままの値段は厳しいのではないかとの憶測が出始めております。
お考えのお客様は今回のゴールデンウィーク中にご相談・ご導入に動いた方がいいかも……まだ何とも言えませんが……。
本題です。
今回はKEFの新しいアクティブスピーカー「LS60Wireless」をご紹介します。

 

 

KEF LS60wireless
https://jp.kef.com/products/ls60-wireless
実は少し前に、同じKEFのLSXⅡアクティブスピーカーなどで「今のアクティブスピーカーは『メーカーの理想や意図した通りの音を出す』事ができます」というお話をしておりました。
【横浜店】KEF LSXⅡワイヤレスパワードスピーカーです!実機のご紹介と「ニアスピーカー」での設置も試してみました。
https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/2022000711


LSXⅡは設置方法そのものはニア(近い所)ではとても余裕のある音、そして上位機種のLs50Wirelessはサイズとは比較にならない100W Class A/Bの内蔵アンプと280W Class D の内蔵アンプ大きさと音の太さ、そしてMetamaterial Absorption Technologyでもたらされるすっきりとした高音を響かせる、旧製品と同じ外観とは思えない優れたスピーカーと書かせていただきました。
そして「型番としては」今回のLS60 Wirelessに繋がるのです……が、今回のLS60 Wirelessは単にLS50 Wirelessの上位モデルというわけではありません。
その辺りも含めてご紹介します。

Ls60Wirelessの実機です。
外観は見てのとおり「LS50と同じ様なデザインのトールボーイアクティブスピーカー」となります。
接続関係はLs50Wirelessと同じです。

この辺りは流用しているのだと思います。
全体的なデザインはすっきりという表現が一番適当でしょうか……正面から見るとLS50をトールボーイに拡大した様に見えます。

このシンプルなユニット、内部構造はKEF伝統の同軸2wayUni-Qドライバーです。

HF: 19 mm (0.75 in.)でMetamaterial Absorption Technology1(MAT™)搭載ベンテッド アルミニウムドーム

MF:100 mm(4in.)アルミニウムコーンで構成されています。

しかし、実はこのスコーカーとツィーターは「下位モデル」のLS50Wirelessより小さいものになります。
え?と思われるかもしれませんが、これにはちゃんと理由があります。
その理由は本体両側面です。

Uni-Core™フォースキャンキャンセルドライバー 135mm(5.25 in) が片面2基ずつ、1スピーカーに4基搭載されております。

この構成はこれまでのブックシェルフタイプのアクティブスピーカーとは全く異り、筐体本来の大きさを最大限に生かしたシステム構成となります。
結局の所、LS60 Wirelessのスコーカーとツィーターの「小さい」のではなく、十分なLFドライバーがあるために「MF。HFを大きくする必要がない」のです。
もう一つ。
このスピーカー構成はどこかで見たことありませんか?
答えはこちら。

はい、KEF BLADEです。
KEF BLADE
https://jp.kef.com/collections/blade-series
BLADEはKEFのスピーカーラインナップの中でもMUONに続く上から二番目のスピーカーです。
曲線で構成された特徴的なデザインの中に溶け込むように正面に同軸2Wayのスコーカーとツィーター、そして左右のLFが4つ。
そのスピーカー構成はLS60Wirelessと全く同じです。
つまりLS60Wirelessとは単にLs50Wirelessの上位機種ではなく、実質的なコンセプトは「BLADEの小型版」と言って差支えないと思います。

ただし、BLADEはBLADE ONEとBLADE TWOの2機種存在しますが、すべてアンプを必要とするパッシブスピーカーとなっています。
また、その価格は下位モデルであるBlade Two Metaでもスピーカー本体価格は¥3,300,000からと、ReferenceはともかくRシリーズを含む他のモデルとは一線を画したものとなっております。

それ故、スピーカー本体だけでなく駆動するアンプシステムにも高性能なものを用意しなくてはならず、総費用は500万円を優に超えます。
簡単に手が出るものはありません。(写真はClassic福岡店のシステムとなります)

対してLS60 Wirelessはスピーカー構成はBLADEと同じですが、こちらはアクティブスピーカーです。
各スピーカーには複数のアンプが搭載されており、LFに500W(1ユニット当たり125W)、スコーカーに当たるMFに100W、そしてわずか19mmのツィーターであるHFにも100W、しかも繊細な部分であることも考慮してアンプ自体もAB級のものを搭載しています。
アンプ出力の総計は片スピーカー当たり700W、両方で実に1400Wのアンプが内蔵されています。
ここまで来ると単にパワフルなどという出力では収まらないものとなります。
ではなぜこのような組み合わせなのか?
その理由は理屈ではなく、聞いてみないとわからないというところでしょうか。
実際に試聴してみます。

今回はハイレゾクラシックから何曲か、イツァーク・パールマンのパガーニ、大河テーマから「風林火山」そしてAimerさん、そして最近話題のVtuber星街すいせいさんの曲(これすごいです)を聴いてみました。

比較はLs50Wirelessです。
どの曲も聞き出しからまるで異なる印象でした。
LS50Wirelessの「芯のあるステレオ」としての音なのですが、LS60Wirelessは有り余るパワーでスピーカーとその周囲の空間すべてを「ドン!」と震わせる鳴り方になります。
これはLS50Wirelessが悪いと言う事はなく、左右のスピーカーがちゃんと鳴ることで左右の間で音場が発生し、ちゃんとした「ステレオ」になっています。
これに対して、左右のウーファーを持つLS60 Wirelessはスピーカーの間だけでなく、リスニングポイントからスピーカーに至るまでの空間、そしてスピーカー周囲の空間も全部「音」で埋まります。
言い方を変えれば「折りたたんで四角になっているスピーカーがスッと左右に広がるような感覚で空間全体が音に包まれ、スピーカーの大きさや幅を完全に忘れ、サラウンドで聞いている錯覚を起こすレベルの音になります。
この鳴り方はちょっとスケールは落ちますが、まさにBLADEの鳴り方そのものです。

全体的な感想としては、まずBLADEの機能をそのまま小さくした様なコンセプトと言う事もあってか、システム全体のスケールから「敢えて」比較的ニアな環境で聞いて頂くシステムだと思います。
元ソースの写真にもありましたが、音源の収録レベルにもよりますがここも「敢えて」おおむね50程度からボリューム調整するのがちょうどいいようです。
こういう書き方をすると「パワーも駆動力もあるのにどうして?」と思われるかもしれませんが、この辺りは「余裕」だと思います。
実際、片側700Wという本体のスケールを上回るパワーを持つLS60 Wirelessは確かに大音量でも鳴らすことはできますが、あまり音を大きくすると飽和してしまいます。
仮にボリューム50でも1本あたりの出力理論値は350Wになりますので、実質的には十分です。
それ故LS60 Wirelessは「パワーがあるからがんと大きな音量で鳴らす」のではなく「あえて余裕を持った音量で聞く」と言う鳴らし方をする事の方が正解だと言う事になります。
実際、先程以外の曲も試聴はしておりますが、傾向としてはクラシック系の曲はかなり音を受け取る幅がありますが、Aimerさんや星街すいせいさんなど、比較的デジタル系の音源はボーカル部分はとてもしっかりするのですが、音源自体がかなりビビットであるが故、あまり音量を上げすぎるとスコーカーとツィーターが飽和して声が隠れてしまう傾向がありました。
この辺りは「パワーがありすぎる」故の飽和になりますので「ちょうどいい距離とちょうど言い音量」を見つけて頂けるとLS60wirelessの魅力は最大限に引き出せると思います。

KEFはアクティブスピーカーに積極的なメーカーですが、今回のLS60Wirelessは単なる「アクティブスピーカー」というレベルではありません。
理想的なパワーユニットを内蔵してMUON、BLADEなどと同じシステムを構築する事で、スケールこそ落ちますがメーカーが考える理想の出力方法を落とし込んでいます。

それはメーカーの考える理想の音を「場所も取らず」「最大限の力を余裕をもって伝える」事で「メインスピーカー」として、または「メインスピーカーに近いに近いサブスピーカーとして」リスナーの期待に十分応えうる本格的なスピーカーとしての領域にもう一歩踏み込んできた意欲作に思えます。
冷静に考えれば昨今の音楽配信やテレビとの連携などの事情は、スピーカーについても無理にアンプやCDなどを繋げなくてもよくなってきています。
であるならば、アクティブスピーカーとして「KEFが理想とする音を余裕をもって聞いてください!」という方法を取る事もまた「スピーカーとしての正解」の一つではないでしょうか。
さて、今回は現在期間限定ですがブルーの展示を行わせていただいております。
試聴等ご相談ください。
では、ご連絡・ご相談をお待ちしております。
最後に余談ですが……今回、KEF様のご都合で最初はグレー、その後ブルーに展示が変わりました。
2023.4.29:今回はホワイトの展示です。
なお、時間的にLS60 Wirelessが2セットありましたのでこんなことをやってみました。
時間がありませんでしたので乱雑なのはご勘弁ください。

システムとしてはMarantzのModel70SのプリアウトからフロントLRとリアLRを出力。
センターは役不足を覚悟でQ250Cをアンプから出力してみました。
ボリュームの調整がとても難しいシステムですが、調整が終わると「濃厚」というレベルをはるかに超える「音」で着座位置周囲がはっきりと音で埋まる感覚を味わえました。
いわゆるアクティブスピーカーのサラウンドはプレミアムシアター1においてGenelecで実現しておりますが、パワー感で押し切るGenelecに対し、KEFの単一音源が重なってまるで底の深いバスタブに漬かるような音が周囲を取り巻き、パワードスピーカーの新しい方向性を見せてくれました。
簡単にはできないプランですが、ご相談には対応できそうです。

では、ご連絡をお待ちしております。

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弊社は2023年8月25日をもちまして創業40周年を迎えることができました。
この節目を迎えることができましたのも、これまでご愛顧いただいた皆様からの
多大なるご支援の賜物であり、ここに改めて深く感謝と御礼を申し上げます。

ハイエンドヘッドホンに特化した試聴型セレクトショップ「ヘッドホン横浜店」、機材は順調に増えております。

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株式会社アバック横浜店
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