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【横浜店】実機確認推奨!「超単焦点プロジェクターはロールスクリーンで使えないのか?」というご疑問に回答させて頂きます。

横浜店 渡邉です。

こちらのブログは前編のブログからの続きとなりますが、こちらだけでもお読みいただけます。
前編はEPSON EH-LS800のYoutube掲載についてのブログ
【横浜店】超短焦点プロジェクター EPSON EH-LS800 いよいよYoutube公開です!今回は前後編となります!

https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20230225

についてのお話になります。
EH-LS800の購入をお考えのお客様はこちらも合わせてお読みください。
では、本題です。

超単焦点プロジェクターはその名の通り機材とスクリーンの距離が近く、プロジェクターの物理的な投射距離や配線を考えることおなく。よりコンパクトに大画面を実現できるシステムです。

しかし、光を捻じ曲げて投射しているという構造と、もともと超単焦点の前提条件が壁面またはパネルスクリーンと言う事もあり、狙った所に移すことが難しいという点、そしてロールスクリーン不可と言う点でした。これらの弱点のうち「ロールスクリーンでの投射が不可」と言う点、実は「バーテンションのスクリーンは不可」という条件がありました。
(一部の立ち上げスクリーンについては別途書かせて頂きます)
具体的には吊り下げ式の一般的なスクリーンはほとんどの物が「バーテンション」と呼ばれる画面の一番下に棒状の「錘」(バー)を入れ、重力で上下方向にスクリーンを張る(テンション)形をとっています。

しかし、図の通り一番下で「テンション」を張っても中間部分で左右のテンションが少なくなり、どうしても画像が歪みます。

参考までに先日ソルベティグラスの通常型スクリーンの画像です。
シネスコの上部分だけガタガタです。
一番問題になったグラグラの番組表は……かなり厳しいです。
詳細こちら。
【横浜店】超短焦点プロジェクター EPSON EH-LS800+話題のソルベティグラススクリーンの組み合わせ、どうなるでしょうか?
https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20221206

この辺りはブログの方でもお話させて頂いた通りです。
超単焦点故に短い距離の光は画面の凹凸も拾いやすく、写真の様な状態になります。
これでは「使える」とはとても言えません

この際、解決策として「サイドテンション」と呼ばれる下だけでなく左右からもテンションを出すことができるスクリーンを上げさせていただきました。
とは言え実機のない状況では机上の空論にすぎません。
そこで「サイドテンション」でご紹介したキクチ化学研究所の天吊り型ロールスクリーン「Granview GVT-120HD」を導入することになりました。

写真は150インチスクリーンとの比較ですが、スクリーンの左右が通常とは違う形になっています。

よく見てみると左右にひもが張ってあり、スクリーンの上下はそれぞれの基部に近いことから紐との差が少なくなっており、上下から離れている中間部分はスクリーンの黒幕部分が少なく、テンションがかかる部分から近くなっています。

このような構造により上下部分だけでなく中間部分の「弛み」をなくし、高い平面性を保つことが可能です。

では、対して今回のサイドテンションスクリーン+超単焦点プロジェクターの組み合わせではどうなるのか?
こちらです。

よーく見て頂くと画面下部の端部分が少し曲がっておりますが、使用上の問題はありません。
少し離れた場所から解説を入れつつ作った映像です。

左側から少し光が入っておりますが、問題ありますでしょうか?
少し離れればこの歪みも気にならないと思います。
次に番組表にもう少し寄ってみた映像になります。

なお、このスクリーンは少し裏話があり、本来は検品で弾かれる商品を貸し出して頂いており、実際に納品される機材の歪みはさらに少なくなるとの事です。
このように「サイドテンションスクリーン+超単焦点プロジェクター」の組み合わせは今までたくさんいただいたご質問だった

単焦点プロジェクターにロールスクリーンは使えないのか?

という質問に対して

リビングシアターと言う条件は入りますが、この方法なら大丈夫ですと言う回答をさせていただくには十分な性能を持っています。

と言う回答となります。
実際、吊り下げ式のスクリーンを使用出来るメリットはとても大きく、リビングホームシアターシステムとしては画期的なものとなります。
特にスクリーン、プロジェクター、アンプなど主要な機材をフロントに纏める事が出来る事は大きなメリットです。
スクリーンの収納により置き設置や壁掛け設置のテレビと併用する事が出来ますので、既存タイプのプロジェクターではよく選定されるテレビとスクリーンの2wayシアターを構築する場合、より小さい距離で作成可能となります。


また、新築家屋だけでなく既存家屋、オーディオ寄りのお客様からの追加設置など含め比較的簡単に大画面を実現することが可能です。

写真はシアターハウス様のスクリーン設置用ポールですが、横一列で板を打ち付けるなどの加工次第で取付は不可能ではないと思います。
尤も一度スクリーンの大きさでテレビ代わりに見始めてしまうと降ろしたスクリーンを収納しないと言う事も十分考えられますが……。
では、ここからは実際の運用です。

まず、スクリーンと一緒に導入する超単焦点プロジェクターついてですが、実機での検証を踏まえて、現時点では設置性の高いEPSONのEH-LS800を一番にお勧めしますが、先日展示させて頂いたLGのHU715QWALやVAVA VA-LT002 REV2、VAVA VA-SP003 REV2、実機はありませんがXGIMI Auraなど他のプロジェクターでも調整手順こそ増えますが使用可能です。

こちらはLG HU715QWALの画角調整画面

次に電子フォーカスの画面です。

ロールスクリーンと言う事で最終的な画角高さ調整はスクリーンを上下して行うことも可能です。
次はVAVA VA-SP002 REV2の動画です。

こちらも十分だと思います。
最後にVA-SP003 REV2(動画ではVA-LT003と言い間違えております、ごめんなさい)

次に問題点ですが
大事なポイントとしてスクリーンをサイドテンションロールスクリーンに切り替えても、超単焦点プロジェクターの場合はスクリーンへの投射位置自体は固定されていますので、プロジェクターを載せる台と投射位置の関係の確認はやはり必要です。
実際に調整をした段階で多少の上下幅はロールスクリーンの下限を限界にして高さ調整を行う事である程度解決できましたが、設置台が高い場合はプロジェクターから映像の一番下までの高さは変わらないことから、と最悪スクリーンを見上げる映像になってしまいます。
EPSON EH-LS800をお勧めするのはこの辺りの問題もあります。
超単焦点プロジェクター設置時の注意事項としては一番大事な所ですが、プロジェクターとスクリーンの設置位置、映像下端などを事前に確認し、位置関係を把握したうえで可能な限り標準状態より少し高い位置に映像が映る様にお考えいただいた方が無難です。
この質問からの応用として

「プロジェクターの視聴時に高さを理想的にするラックの高さは?」
「100インチや150インチではできないの?」
「じゃあ、立ち上げスクリーンは?」

などの質問が出てくるかと思いますが、この辺りは天井の高さや本体の設置方法など様々なパターンが存在しますので「これ:と言う正解はなく、店舗に事前のご相談をお勧めします。

ケースバイケースですが、テレビラックの高さや前方へ押し出しに制限が出るケースも出てくるかと思います。
もう一つの問題はスクリーンのケースが大きいことです。

こちらは設置の際の写真ですが、手前の100インチに比べると二回りぐらい大きくなります。
サイドテンションスクリーンの難点として高い平面性を得られる変わりにスクリーンの周りの部分が大きくなり、ケースが大きくなるという点があります。
このため、お部屋の大きさ次第ではサイズを変更する必要があります。

そして「立ち上げスクリーンは?」と言うお話ですが、物の出来はともかく安易に進められない事情があります。

 

動画で紹介しているELITEスクリーン様の立ち上げスクリーンは取り扱い可能ですが、ご覧の通りかなり大きく重いものです。
(お問い合わせの多いVivid Storm社様のスクリーンは取り扱いがありません。評価をしておりませんので性能については何と思いえませんがAmazonオンリーの販売では保証やサポートの面で難しいです)
以前その点を踏まえて以前想定図面に落とし込んだこともありますが、造作ラックで立ち上げスクリーンを什器に仕込む様な形で収める方法で作成すればとてもすっきりした形になりますが、立ち上げスクリーンは下から持ち上げるというシステムの都合上重力が働かず、スクリーンの真ん中に蛇腹状のアームが入り、ラック自体ににそれなりに奥行きが必要となります。
特に2Wayなどを考えると予想以上に奥行きが必要になります。
じゃあ床置きで壁の代わりに!というお話の場合、床置きスクリーンの前に床置きプロジェクターとなり足を引っかけて転びかねない事、何よりどちらの機材も子供さんがいじりやすい事などの点から実際の運用はなかなか難しいのではないかという見解です。
お一人または専用室で機材はすべて床置きで壁面寄せをするなど割り切って使えばよいものではないかと思います。
今回のサイドテンションは機材が上になりますので子供さんがいじれない事、床に何も無い事、通常タイプのスクリーンになりますので最悪超単焦点以外の機材の使用も可能である事なと、より利点が大きいのではないでしょうか。

最後に個人的な見解をお話します。

今回の超単焦点+天吊り型サイドテンションスクリーンの組み合わせは、かなり画期的なシステムだと思います。
映像に全く歪みがないという状況まではいきませんでしたがリビングシアターとしては必要十分な性能を持っておりますので、客観的に見ても十分現実的なリビングシアターシステムを組むことが可能かと思います。
機材導入の結果はとても大きく、昼間は120インチの大画面「LASER TV」として、テレビ以上の大画面を享受する事が出来、室内を暗くすれば強烈な光量を持つシアターとしても使用が可能です。

(意外にこの点は見落としがちです)
また、ロールスクリーンを使用できるという点は、スピーカーをフロントのみとしてAVアンプやアクティブスピーカーを組み合わせる事が可能であり、ステレオベースやフロント3本の疑似サラウンドであれば機材をすべて前方でまとめる事が出来ます。

さらに超単焦点の上位機では、テレビに比べても本格的なサウンドバー状のスピーカーを持っており、これだけでも「大画面テレビ」として使用する事は問題ないレベルです。

もちろん、センターやリア、ハイトスピーカーなど加える事で本格的なホームシアターシステムに進化させることも可能です。

いろいろ書きましたが、今回のシステム導入により何より大きいのは「生活の質」や「時間の質」を格段に向上するホームシアターシステムの一番の利点を比較的安価に構築する事が可能となる事です。
この三年間、自宅での生活・外での生活は元に戻りようのないレベルで変化しており、ホームシアターの役割は単に「シアター」だけではなく「大画面テレビ」の方向性を持ち始めています。
超単焦点プロジェクター+サイドテンションスクリーンはこれら両方の目的に沿い、比較的安易にそして柔軟なシステム構築に対応できます。

今回のサイドテンションスクリーンの導入により、ご要望を多く頂いていた「超単焦+ロールスクリーン」の状況を実際に見て頂くことができるようになりました。
画角や歪み問題、実際に導入する場合は事前の相談が必要になるケースも多くありますので、最終的な導入についてはぜひ実物を見て頂くことをお勧めします。
但し、店舗の通常システムとは排他となりますので、ご予約なしの来店の場合、設置までにお時間をいただくことになります。
3月には感染症対策に変更がなされますが、ご来訪には是非事前のご予約をお願いいたします。

では、ご予約とご連絡をお待ちしております。

さて、当店では現在来店に事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。
なお、連絡なし飛び込みの場合、店舗の人員状況に寄りお断りせざるを得ない場合がございます。
最後に実際のご相談方法についてですが、一番簡単なのはメールです。
お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。
横浜店 スタッフ紹介はこちらからとなります。
★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
★★三密とお客様同士の重複を避ける為 事前のご予約をオススメしております★★

ご来店予約は上記のナバーをクリックください!
最後にStorm AudioやGenelecのパワードスピーカーサラウンドなど、横浜店のみが持ち合わせておりますプレミアムシアターのご案内をさせて頂きます。

アバック横浜店では今回ご紹介したプレミアムシアターROOM1を含めROOM3まで全く違う3つの極上シアターが稼働中です。

パワードスピーカーで構成された5.1.4ch構成による圧倒的なパワーが部屋を埋め尽くすRoom1。
【横浜店】プレミアム・シアタールーム Room1 OPEN!
https://corp.avac.co.jp/news/20220218
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【横浜店】プレミアム・シアタールーム Room2 OPEN!
https://corp.avac.co.jp/news/20220104
そしてRoom3は民生ホームシアター最高峰の一角「StormAudio ISP MK3」を使用し、Monitoraudioの11.1.4CHシステムを構築しております。
【横浜店】プレミアム・シアターROOM3稼働開始。Storm Audioの常設設置を開始しました!
http://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20211213

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