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【横浜店】超短焦点プロジェクター EPSON EH-LS800+話題のソルベティグラススクリーンの組み合わせ、どうなるでしょうか?

2022.12.15追記:12月15日発売の「HiVi2023年冬号」でEH-LS800の特集記事に出させて頂いております。
HiVi2023年冬号
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17592113

鳥井先生とのお話の中で、長々と話した私の話の中から素晴らしいエッセンスを抽出して頂いております。
お時間がありましたらお買い求めの上、是非ご一読下さい。

横浜店 渡邉です。

いよいよ年末に入りました。


https://corp.avac.co.jp/2022audiovisual_11
下取り品の最大30%アップは年末まで実行中です。
なお、当店では感染症対策の為、来店には事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。

さて、本題です。
当店では商品登場の直後から積極的に新しいプロジェクターのご紹介をしております。
そんな中、所謂短焦点のViewsonic X10-4Kや超短焦点のVAVA VA-LT002など、商品の性能だけでなくコロナ禍も踏まえた「使い方」や「利便性」と言う点で既存の機種を凌駕する機材が出てまいりました。


この辺り、技術的にはDLP-4Kによる擬似4KやLEDダイオードによるレーザー光源の登場が大きかったのですが、コロナ禍、そして日本でのオリンピックなど半ば強制的に進んだ部分も大いにあったと思います。
結果的に「大画面をより便利に実現出来る」機材はその後もいろいろと登場しておりますが、たくさんの方が使ってくださる中、今まで使用方法と言える「プロジェクターで映画館」という使い方だけではなく「大画面のテレビを実現する」という「今までのホームシアター」とは別のスタンスでの使い方をお考えになっているとご相談も増えてきています。
そして、日々頂くお話の中、ご要望としてとても多いお話があります。
それは
「収納式のスクリーンで超短焦点プロジェクターで投射が出来ないだろうか」
と言うお話です。
このご質問に対して今まで弊社としては「ロールスクリーンで超短焦点は難しい」というお話をしてきましたが、今週末、非常に調整能力が高いEPSONのEH-LS800と現在一番人気のキクチ科学「ソルベティグラス」という良いアイテムが揃ったことから、皆様のご質問に対して「ベストな機材を用いた検証イベントとして」としてある程度の回答をご提示できることになりました。

EPSON「EH-LS800」+KIKUCHI「ソルベティグラス」スクリーン【2022 12月8日(木)~18日(土)】

超短焦点プロジェクター+電動スクリーン(ロールスクリーン)映像検証で映像検証を行います。

開催日時:2022年12月8日(木)~12月18日(日)営業時間内

具体的な内容としてはEPSON EH-LS800とキクチ科学研究所のバーテンション型ロールスクリーン「Stylist」生地は「ソルベティグラス」120インチの組み合わせで、どこまで映るかと言うものです。

今回は店舗として皆さんのご疑問に答えさせて頂く形の検証イベントとなります。
EH-LS800、キクチ科学「ソルベティグラス」それぞれについては既に別ブログで紹介しておりますのでそちらをご参照ください。

【横浜店】EPSON EH-LS800 4K60P 4000lmの高性能と2.1chサウンドバーレベルの音響、高い設置利便性を備えたプロジェクターです。

【横浜店】EPSON EH-LS800 4K60P 4000lmの高性能と2.1chサウンドバーレベルの音響、高い設置利便性を備えたプロジェクターです。
横浜店 渡邉です。 今回は新規展示を開始したEPSON EH-LS800のご紹介です。 融合が高まったハードとソフト、サウンドバーも真っ青の音、そして「一発」で決まる設置。 高性能と「利便性」を兼ね備えた現時点のベスト超短焦点になります。

【横浜店】キクチ科学「ソルベティグラス」展示開始!高ゲインの白色と鮮やかな発色のバランスが絶妙です。(2022.11.27:動画等追加)

【横浜店】キクチ科学「ソルベティグラス」展示開始!高ゲインの白色と鮮やかな発色のバランスが絶妙です。(2022.11.27:動画等追加)
今回は展示を開始したキクチ科学の新素材「ソルベティグラス」のご紹介です。
試聴会と通常生地のホワイトマットアドバンスとの比較など簡単なブログイベントの形にしてみました。

で……

動画ではないので完全ではないのですが、地方の皆様向けに先に概ねの結論からお話すると
「マニア的目線では微妙……」「テレビは見ている分にはほぼ問題なし」「シネスコは厳しいかな?」「おそらくサイドテンションであれば完璧」
そして

「何とかしたい場合の対策については、お部屋の状況や予算にもよりますが当店ではご相談に応じる事が可能です」
という事になります。
今回の展示、実際の手順としては概ねの位置関係の算出、設置、アプリを使用した調整、手作業のオーバースキャンと言う形になります。
まずプロジェクター、スクリーン、設置台について概ねの位置関係を算出します。
今回は店舗にあるハヤミ興産様の「A5222」を台として使用し、キクチ科学「Stylist」SE-120HDSGWを使用する事になります。


現実的にはロールスクリーンの高さを調整できますので、ここまで厳密に図面を引く事は多くは無いと思いますが、下記の状況の場合は事前計算を行う事をお勧めします。

1、既存のお客様で「画面の中心位置を最適化したい」「映像の下を決めたい」と言う場合
2、新築・または新規設置で映像の理想的な位置を能動的に決める事が可能な場合

このようなケースの場合は事前計算を行う事で、先行して機材の設置位置や高さなどの「画像位置」を算出する事が可能となります。
結果を踏まえ、事前に設置台の高さやロールスクリーンの上黒、パネルスクリーンの下端を調整する事が可能となります。
現実的な作業に当たってもある程度「先」が読めるようになりますので、個人的にはある程度事前計算をしておいた方が良いと思います。

調整に関してはEPSONのアプリを使用します。
EH-LS800の映像を出し、少しスクリーンからはみ出る様に画像を出し、次にEH-LS800とスマートフォンを同じネットワーク上に接続します。
(EH-LS800は有線でも無線でも大丈夫です)
EH-LS800の調整から「設置」を立ち上げ、スマートフォンのアプリを起動します。

調整後の画面です。
スクリーンサイズより若干小さく映像が纏まり、映像上部が波打つように歪んでいるのがわかるかと思います。
これは映像ではなくスクリーンそのものが波打つ様に歪んでいる事が理由です。

さて、こんな状況ですがここでひと手間かけます。
オーバースキャンと呼ばれる方法です。
手順そのものは簡単、現在の設置位置からゆっくりとプロジェクターを手前に引くだけです。
画像を少し大きくすることで画像上部の歪んでいる部分を隠します。
そして調整後です。


パッと見た感じでは問題がありません……よく見ると色々ありますが……。
外から見てみると……。

ソルベティグラスのゲイン1.5のおかげで4000lmの至近距離打ち込みは輝く様に映っており、発色も別群です。
一クラス以上上のモデルに見え、超短焦点プロジェクターの画だとは思えません。

Iphoneのカメラではあまりに明るすぎて露出オーバー気味になる状態です。
おそらく初めての方は16:9の映像を見る限り、本物の120インチテレビと思われるのではないでしょうか。

では「はい、これでOK!」とはいかない……ですね。

ここからは「うーん、微妙……」「シネスコは駄目」「おそらくサイドテンションであれば完璧」と書かせて頂いた点について書かせて頂きます。
まず一番わかりやすい映像「番組表」です。

スクリーンの下の方は問題ありません。
中央ぐらいまでも、まあ問題ないレベルです。
上に行くに従い、だんだん歪みが大きくなります。
特に横軸の歪が目につき、この画面だけで見た場合は「純粋な投射画面としては不可」のレベルです。
次にシネスコサイズです。

16:9の場合上下が切り取られるのですが、上が歪んでおります。
集中するのはちょっと厳しいかなと言う印象です。
特に「トップガン・マーベリック」の場合、IMAXである事もあってか16:9でも上下が少しずつ削れている事があるのですが、やはり上部分の歪みが見えてしまいます。
最後はリコリス・リコイルのOP宣伝映像です。

すでにYoutubeの画面で枠が歪んでおりますが映像そのものは十分見られます。
しかし、よく見るとテロップの「Rerease」の部分が歪んでおり、横にパンする時にちょっとぐらついています。
実は最初の16:9部分でも良く見て頂くと歪んでいることがわかりますが、基本的に画面上の視点は中心に寄りますので「言われてみないとほとんど分からない」と言うレベルになります。
ここまでの「歪み」ですが、超短焦点プロジェクターの構成上現段階ではどうしようもないものとなります。
その理由は一般的に「スクリーン」と呼ばれる「バーテンションタイプロールスクリーン」の構造にあります。


一般的なロールスクリーンは「バーテンション」と呼ばれるスクリーンの最下部に早着したバー型の錘が下方向の垂直に向かって荷重を掛け、重力でスクリーンを引っ張る事
で膜面に対してある程度の平面性を作り出します。

ところがこの「バーテンションタイプ」はそのシステム上、超短焦点とは相性が悪い部分があります。
かなりいろいろと省いておりますが、イメージとしてはこのような形です。

先程お話した通り、一般的なバーテンションタイプのスクリーンはスクリーンを固定している支点から離れれば離れる程引っ張り強くなりますが、逆に言えばスクリーン本体を上面で固定している事から、構造的にスクリーン中間部から上部に向かう所で引っ張りと吊り下げの関係からスクリーンのテンション(張り)が減って行きます。
これが「弛む」と言う事です。
結果としてスクリーンはほんの少しずつ「緩んで」波打つようになります。
但し、この「緩み」については下の写真を見て頂くと分かりますが、短焦点や通常焦点プロジェクターでは距離で光が拡散する事から、同じスクリーンに投射しても気になる事はほとんどありません。
また、生地の緩み方については生地の厚さも絡んでおり、安価なスクリーンは生地が薄い事がほとんどで歪みは薄ければ薄い程酷くなる事から、特に今回の様なケースではお勧めが出来ません。

(サイドテンションのモデルは例外ですが、高価な物になります)

しかし、焦点の短い超短焦点は光源からスクリーンまでの距離が短い事から、元々の光自体の湾曲が大きくなっており、超短焦点ゆえに光の拡散も少なくなる事からスクリーンの歪みを拾いやすく、結果として写真の様に画像の端がうねうねとしたものになってしまいます。
実際、バーテンションのかかっているスクリーン下部は歪みがありません。

この問題に対してEH-LS800では33X33カ所の細かな修正をする事もできなくはないのですが、途方もない時間がかかります。
(修正作業の依頼はお受けしておりません)
結局、抜本的な対策を行う場合、ソフトウェアの発展を待つか、物理的に平面性を上げるしかありません。
そこで出てくるのが画質を割り切った壁面をベースとしたもの(一番簡単ですが壁面の模様が出てきます)

そして超短焦点用スクリーンをはじめとしたパネルスクリーンと呼ばれる板状のスクリーンが最初に上げられるのですが

どちらも壁面を占有し、後ろに窓があるなどの条件には合致せず「普段はテレビ、必要な時にスクリーン」という2Wayを取る事ができません。
Amazonなどで立ち上げ式の超短焦点用のスクリーンもありますが、地面置きは制約が多い事が気になります。
そこで、収納と言う点を考えてお勧めできる方法があります。
「サイドテンション」と呼ばれる左右からも引っ張りを入れるロールスクリーンです。

実は、平面性の確保と言う点でサイドテンションスクリーンは今の所「ハイエンドシステムでプロジェクターの画質にさらに磨きを掛ける為」に使用されています。
専用室などを使ったハイエンドシアターの場合、徹底的に平面性=画質を追求すると理想はパネルスクリーンになりますが、150インチを越えるクラスまで来ると収納が必要な場合はサイドテンションスクリーンを使用します。
見て頂くと本体の形やスクリーンの形状が変わっていますが、これは「サイドテンション」の名前の通り、本体下のバーテンションによる下方向の引っ張りに加え、左右に紐が通してあり、左右からもスクリーンを引っ張る事で平面性を確保する仕組みになっています。

収納できるスクリーンとしては一番平面性の高いものになりますが、左右の引っ張り構造がスクリーン幅に追加される事から構造が複雑な分、価格が上がります。
また、サイドテンション機能を内蔵する分スクリーンケースが左右に大きくなり設置面積が増える事になります。
簡単に書くとこんな感じです。


誤解の無い様にお話したいのですがバーテンションのスクリーンは悪いものではありません。
今回は数十センチの距離で映し出す超短焦点と言う条件です。
極極短い距離で投射する為光の拡散がほとんど無く、細かいでこぼこもしっかり拾ってしまうだけで、通常のプロジェクターで問題が出る事はほとんどありません。
ここは強調しておきます。
サイドテンションのタイプは「普通は問題ないが、より性能を追求した商品」とお考え下さい。
実際、サイドテンションのスクリーンは構造の複雑さや通常のスクリーンよりも幅を取る構造などから、同じ記事を使用していても平面性は高く、価格も高くなります。
マニアの皆様にはあこがれのSTEWARTやsiなども上位モデルはサイドテンションです。
結果としてスクリーンの歪みを無くすことを追求しているため、総合的な費用対効果の点で現在は主軸の商品にはなっておりません。

いかがでしょうか。

今回の事で少なくとも当店に関しては「超短焦点でロールスクリーン」について、ある程度傾向と対策のご案内が出来るかなと思っております。
ロールスクリーンをご希望の場合、完璧な平面とはいきませんがサイドテンションスクリーンのご案内も可能になりますので、お見積り等を算出する事が可能です。

なお、今回の試みはあくまで店舗における「お試し」であり、セイコーエプソン様、キクチ科学様の公式な物ではありません。
EH-LS800の調整機能が高い事から「何とかならないかな?」と言う思いも籠っております。
ソルベティグラスの性能は素晴らしい事から「これをパネルスクリーンで設置したらほぼ完璧だろうな」とも思いますが……。
今回はあくまでも実際の映像を見て頂くことが趣旨であり、逆に観て頂いて「これなら問題ない」とお考えの場合、そのまま販売する事も大丈夫です。
昨今の超短焦点プロジェクターは私達の目から見ても「大型テレビ」として使用するのであれば十分実用レベルだと思いますし、4K・HDRの目線から見ても、マニアでもない限り十分なレベルのように思えます
今回は「来て見て」と言うタイプのフェアとなりますが、当店は来訪には事前のご予約が必要になりますので、メールやお電話でお問い合わせの上ご来訪下さい。

では、ご連絡・ご予約をお待ちしております。

当店では現在来店に事前予約を取らせて頂いております。
来訪をお考えのお客様は是非事前予約をお願い致します。
なお、連絡なし飛び込みの場合、店舗の人員状況に寄りお断りせざるを得ない場合がございます。
最後に実際のご相談方法についてですが、一番簡単なのはメールです。
お近くの店舗はそれぞれ問い合わせ用のメールアドレスがございます。

横浜店の問い合わせはこちらから。
また、担当者指名のメールなどは店舗の紹介スタッフ紹介からそれぞれのアドレスにメールを入れて頂ければ対応いたします。
横浜店 スタッフ紹介はこちらからとなります。
★★★横浜店では定期的な換気を行いながら感染予防対策を徹底しております★★★
★★三密とお客様同士の重複を避ける為 事前のご予約をオススメしております★★

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先程のStorm AudioやGenelecのパワードスピーカーサラウンドなど、横浜店のみが持ち合わせておりますプレミアムシアターのご案内をさせて頂きます。

アバック横浜店では今回ご紹介したプレミアムシアターROOM1を含めROOM3まで全く違う3つの極上シアターが稼働中です。

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https://corp.avac.co.jp/news/20220218ROOM2は「音楽とデイライトシアターの融合」をテーマに7.1.4CHをベースにピュアオーディオを直列繋ぎでシステムを組み込んだ上質なお部屋。
【横浜店】プレミアム・シアタールーム Room2 OPEN!
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そしてRoom3は民生ホームシアター最高峰の一角「StormAudio」を使用し、Monitoraudioの11.1.4CHシステムを構築しております。
【横浜店】プレミアム・シアターROOM3稼働開始。Storm Audioの常設設置を開始しました!
http://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/yokohama/20211213
(2022.9.25情報追加:Storm Audio ISPMK2の店頭展示品販売を開始しております!

【展示処分品】STORM AUDIO ISP.16MK2+PA16MK2 【03-000037】

それぞれ機材準備がありますのでご予約制です。
よろしくお願いします。

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