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【横浜店】【アバック公式Youtube】vol.103~SONYから最新プロジェクターVPL-VW875が登場、補足ブログです。「上には上」があります。

横浜店 渡邉です。

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先日Youtubeで「【アバック公式】vol.103~SONYから最新プロジェクターVPL-VW875が登場」が公開されました。

今回はYoutubeの補足とYoutube内でお話し切れなかった点について書かせて頂きます。

今回ご紹介したVPL-VW875はSXRDフル4K+レーザー光源+VPL-VW1100から続く「ARC-F」レンズを装着した、民生機としてはソニーのフラッグシップであり、最大解像度がDCI-4Kの4096X2160:60pまで表示可能な機材となります。

現行のソニープロジェクターは、上位機種から「8」「7」「5」「2」の4機種となっていますが、レーザー光源搭載機は一番上の「8」モデルと「7」モデルが割り当てられています。

レーザー搭載機は最初に「VPL-VW745」が発売され、翌年に今回の875の原型である「VPL-VW855」が発売されました。
そして一年後、VPL-VW745は強力なバージョンアップが行われました。
「デュアルコントラストコントロール」です。

それまでレーザーのコントロールのみでコントラストをコントロールしていた745でしたが、なんと今まで「装備されていても使用されていなかった」アイリスを稼働させ、アイリスとレーザーの両方で光量をコントロールする事でコントラスト幅や対応性が劇的に向上する事になりました。
この結果、一部の機能は上位機種であるVPL-VW855を上回るとまで言われた名機となりました。
ただ、実際に見てみると745と855のレンズの差は大きく、フォーカス感や精細感などは745とはかなりの差がありましたので、実際には「コントラストの表現幅は745映像自体の美しさは855」と言うのが個人的な感覚でしたが……それでもファームウェアの更新でここまで向上するのは予想外だったことを覚えています。

そして昨年、VPL-VW745はモデルチェンジしました。
写真の通りが如何に変化はありませんが、基板関係を新しいものとした新機種はVPL-VW775になり、同時にVPL-VW555がVPL-VW575となりました。
VPL-VW775は別にブログを書かせて頂いております。
【横浜店】SONY VPL-VW775。「深さ」を増したフラッグシップ機、展示開始しました!
https://corp.avac.co.jp/shopblog/archives/20210429
このニ機種は初めから「デュアルコントラストコントロール」でアイリスや光源のコントロールがなされていることを前提にチューニングされた事から、基盤レベルの改良を経て発色やコントラスト間の向上にさらに磨きが掛かっています。
また「デュアルコントラストコントロール」を活用した事で、明るいシーン内の明部は明るく、暗部は暗く、HDRコンテンツに対し、特にレーザー搭載の775はリニアに最適なコントラストを提供する 「ダイナミックHDRエンハンサー」を追加しました。
このような大きな改良のため、二桁目の数字は「4」から「7」と一気に3つも上がっています。
画像比較です。
こちらがVPL-VW745

そしてこちらがVPL-VW775となります。
実際、VPL-VW745と775の展示が同居していた時には比較した時には差の大きさに驚きました。
745比べると発色の幅が大きくなり、赤いものはより赤く、黒いものはより黒くと言ったより幅のある色彩を実現しています。
実際「あ、これはこっちだ」とすぐに思う程の内容差でした。
これらファームウェアや機能の追加で一部分ではあり最上位の「8」を上回ると言われていた部分を含め、二年間の間に累積した各種機能をすべて搭載し、最大の特徴であるARC-Fとの組み合わせを念頭にモデルチェンジしたのが今回のVPL-VW875と言うわけです。

VPL-VW875はVPL-VW775をベースにした基盤を装備する事で、中間の数字も「5」から「7」に揃い、システムとしては昨年と一昨年に追加された機能のすべてを持っていることになります。
先程もお話した通り、VPL-VW775はレーザーやアイリスなど、持てる性能を最大限に発揮した名機と言って良いプロジェクターです。
では、それ以上の型番を持つVPL-VW875は何が違うのか?
どんな絵が出るのか??
その差は、これです。

はい、投射レンズです。
VPL-VW875はVPL-VW855と同様に、4Kデジタルシネマの技術を生かした4K解像度専用設計「ARC-F」レンズ搭載しています。
逆に言えば775との大きな差はこれだけ、と言う事になるのですが、このレンズ、単なる高性能とは違います。

実はこのレンズは2011年に発表されたVPL-VW1000ESから改良を重ねつつ受け継がれているものです。
結果としてこのレンズは今年で10年と言う事になりますが、基本構成は変わっておりません。
4K専用として業務用デジタルシネマ機材をベースに開発されたARC-Fレンズは、18枚のレンズ構成で作りだされ、同じレーザー搭載の下位機種となるVPL-VW775やランプ搭載機種であるVPL-VW575、VPL-VW275とは一線を画す光学性能を持っています。
また、10年の間にはソニーが買収したミノルタの「α」のノウハウも使用され、細かく改良されています。

現実問題として光学機器はある程度法則が出来上がっており、つい最近スマートフォンで採用された「液体レンズ」など、材料や制作工程・製造技術に変化でも起きない限り「大きな進歩」という事はなかなかありません。
それ故、自社の映像素子やシステムに合わせたレンズシステムを一度構築してしまえば、基本ベースを変更しない限り法則化したレンズ関係は性能が予測できます。
逆に言えば「光学部分はベースシステムが変わらず、一度ちゃんとしたものを作れば、10年程度で性能が褪せる物ではない」と言う事になります。

では、それぞれの機能と比較を行います。
動画としてはYoutubeをご覧いただければと思いますので、今回は映像切り出しの静止画でVPL-VW775を使わせて頂きます。
なお、今回よりリニューアルの店舗の映像と言う事もあり150インチと画面は大きく・暗室効果が上がっており、背景が黒の場合はスクリーンとの境界が区別がつかなくなります。
評価ソフトはのspiers And Mansilです。
まず、こちらVPL-VW775です。

十分な絵です。
元々最初のフル4k民生機であるVPL-VW500ESの時に作りだされたリアル4Kを念頭に置いたレンズになりますので、レベルは高い物になります。
何より光束が違いパワー感がありますし、JVC系とは違い、青の発色や空間の抜けががとても綺麗です。
ではVPL-VW875です。
こちらは少し下から撮っておりますので、角度が変わります。ご容赦ください。


先程もお話した通り、VPL-VW775は十分な「名機」なのですが、VPL-VW875の場合全体像そのものから印象が変わります。
水鏡の様な水面の奥にそびえる針葉樹のディティールやフォーカス感、蝶の羽、特に白と黒のコントラストが出る根元の部分の粒状感、黒いチェスのコマの根元部分と盤のディティール、そして時計の文字と金属リングなど、全体像に目が行った後、それぞれ個々の部品やカ所を注意して見て行くと一つ一つのフォーカスに差が出ています。
ここでお考え頂きたいのですが、VPL-VW875も775も基本システムであるSXRDやレーザー光源「Z-Phosphor」とフル4k-SXRDの組み合わせにDFオプティマイザーとダイナミックHDRエンハンサーの補正効果も差がありません。
両機種の差は基本的にはレンズだけです。

正確に言えばレンズが変わった為にDFオプティマイザーのチューニングが変わっているはずです。
しかし、映像は明らかに違います。
結果として
「パッと見の印象としては同じような印象」ですが「映像としてはクリア感がまるで違う」と言う事になり、
875の映像は775のはるか上を行く映像になります。
結果として「上には上があります」というブログのタイトル通りの映像は静止画でもはっきり感じて頂く事が出来るかと思います。
デュアルコントラストコントロールも、ダイナミックHDRエンハンサーも、レンズ収差を修正するDFオプティマイザーの効果も、ベースの差がそのまま映像に出る事になりました。
動画であるYoutubeをご覧の方は4Kになっておりますのでぜひ見て頂きたいのですが、すべてが「くっきり」と言う表現が正解でしょうか。
なんというか「ガラスが一枚抜けた」ような印象です

今回、動画や静止画それぞれを撮影・試聴しました。
そんな中で
「なんでソニーは4Kなのか?JVCはE-Shift 8Kなのに」
と言う質問の答えが少し出た気がします。
個人的な意見は多分にありますが、今回のVPL-VW875の構成システムは
「現状の民生用映像システムの解像度である4Kを、民生用機材の範疇でどこまで最高の画質で表示するか」
と言う事が言えるのではないかと思います。

現在の4K8Kの状況は、システムを含む少し広い視点で見た場合
「現時点でどこまでの解像度が必要なのか」「現状の放送システムや配信システムでどこまで必要なのか」
と言う点を立ち止まって考える必要があります。
放送や配信など各種コンテンツでは最高解像度は概ね4K、コマ数は60コマが最大と言って良い状況です。
もちろんBS-8Kは現在も放送中となりますし、一部の機材やYoutube、スマートフォンで8K撮影や映像は存在しますので「最高は8K」であることは間違いありません。
ただ、現在の発売機器やインフラなど、全体的な点から考えた場合実質的な最高解像度は4K」と言う事になるかと思います。
実際には「4K」と言っても様々な解像度・フレームレートが存在しており、UHD-BDなどの「4K-24P」やハンディカムなどの4K撮影の出来る媒体として「4K-30P」、そして実質的な最高解像度としてYoutubeやBS-4Kなどのブロードキャストとして「4K-60P(8Kダウンコンバート4Kを含みます)」が存在し、そこにHDRなどが絡んで来るのが現状の映像事情と言っても良いかと思います。
4K-120についてはPC以外書く事が出来る程の情報がありません。基本的にゲームが中心になりますが、入力遅延などの点で実機を見てみないと何とも言えないのが本音です
この様に「4K」と呼ばれる素材は様々なものがありますが、色域やコマ数が違っても「解像度」そのものは変わっておりません。
結果として「現状の民生用映像システムの解像度である4Kを、民生用機材の範疇でどこまで最高の画質で表示するか」と言う事は、そのまま「現状のシステムに一番合致し、必要とした映像を提供する」と言う事と同義になり、VPL-VW745やVPL-VW855から始まる
ソニー上位機種が狙った点はこの部分にあるのではないかと思います。

最初にご説明しました通り、VPL-VW875のパッケージングはVPL-VW745から派生した(本当は855基準でレンズを通常にしたという言い方の方が正解です)VPL-VW855からの正常進化モデルになります。
VPL-VW775はVPL-VW500ESから引き継いだ良い意味で「練れた」パッケージングの最上位であり、VPL-VW875はVPL-VW1000ESから始まるARC-Fレンズを搭載し、レーザー光源の長寿命により、ハイレベルなフル4kを長期間安定して表示可能なシステムとして成り立っています。
現状の4K・8のK状況、そして今後しばらくの間の状況の中「そのままの映像」を一番良い映像として出す事の出来るVPL-VW875、二万時間の長寿命と力強さを誇るレーザー光源の利点を比較的安価に搭載したVPL-VW775の両機種は、ソニーの考える「4K」をホームシアターのスクリーンとして表現できる中核機材として、どっしりと安定した存在になるのではないでしょうか。
今回はソニーの新フラッグシップ機種、VPL-VW875のYoutube公開に伴う補足紹介をさせて頂きました。
Youtubeの映像でもご覧いただきましたが、下位機種の775とは光学的な部分の差だけ、と言う事になる今回の二機種、レンズなどの光学的な差はすでに概ね解明されている故に、そのまま大きな差になることをお伝えできたでしょうか。
なお、映像でもこちらのブログでも申し上げましたが、同じ4K用に開発されたVPL-VW775が「悪い機種」と言う事は絶対にありません。これは強調しておきます。


明るさを含めたパワー感は他機種と比べても一回り上です。
875が良過ぎるだけです……他の機種から比べれば十分過ぎる映像です
、本当に。
VPL-VW745と比較しても赤や青、緑など原色系の発色は格段に上がっています。
冷静に考えれば、むしろ本格的なフル4k、レーザー光源プロジェクターとして見た場合、相対的には却ってお安いかもしれません。
横浜店にはどちらも常設展示です。
事前予約の上、ご来訪・ご視聴ください。

電話・メールでのご相談は大歓迎です。
では、ご連絡・ご相談をお待ちしております。
ご来訪については事前にご相談・ご予約の上での来訪をお受けする形になります。
感染症対策をしっかり行い、ご予約・ご来訪ください。


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それではみなさまのお問い合わせ・ご予約を心よりお待ちしております

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