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【アバック横浜】Eversolo DMP-A8。多目的で柔軟なシステムと接続システム、そしてAKサウンド。AppleMusicまで対応した魅力いっぱいなストリーマーです。

アバック横浜 渡邉です。

今回は、最近話題になっている「Apple Music」が使えるEversoloのハイフィデリティ・ミュージックストリーマー DMP-A8をご用意しました。

https://www.bright-tone.com/pages/269.html
こちらが外観。
極端に熱い鉄板と言う程ではないですが、十分な剛性を持った筐体です。
航空用アルミニウムの素材をCNCで加工した構造で側面は溝が入っており、仕上げはつや消しです。
現在のAV機器らしいモダンさ持った仕上がりになっています

正面です。

正面から見ると大き目のディスプレイ面と右側にボリューム。スイッチはボリュームが兼用しています。

次に背面です。
DIGITAL OUT DIGITAL IN ANALOG IN ANALOG OUTに分けられており

DIGITAL OUTにはIIS、OPTICAL、COAXIALが各1、USB3.0-Aが2つ、上がOTG(メモリーカードリーダーやUSBメモリ用)下がUSB AUDIO OUTになっています。
DIGITAL INにはHDMI ARCとCOAXIALが2つ、USB2.0(AUDIO IN)、OPTICALが2つ用意されれています。
こちらはPCやテレビ、CDやSACD用ですね。
特筆すべき点としてはまずHDMI OUT。
こちらにはHDMI……ではなくHDMIのピン形状を応用した IIS出力を備えており、IIS 入力を備えた DAC に接続できます。
異なるDACのIIS信号のミュートレベルは異なりますが、MUTE PINは設定によって切り替えることが可能です。
サンプリングレートはPCM 768K、DSD512をサポートまでしています。
そしてHDMI INにはHDMI ARC(Audio Return Channel)入力を装備しており、システム的にはHDMI ARC対応テレビやプロジェクターなどの表示機器に接続できます。
これにより、テレビ放送や配信系のコンテンツから音声信号を分離してDMP-A8 に転送することができ、より高品質なサウンドをテレビに提供します。
「2chでいい音を」と考えておられる方にはかなり条件の良い機材になるのではないでしょうか。
但し、Dolby等音声のデコードはサポートされていませんので、音声出力はPCMになります。
USB ポートは最大DSD512ネイティブおよびPCM768@32ビットをサポートし、光ポートと同軸ポートはDSD64(DoP)、PCM192@24bitをサポートしています。

ANALOG INにはXLR&RCAのアナログ入力が各1
ANALOG OUTにもXLR&RCAのアナログ入力が各1備わっています。


間隔が広いので大き目のRCAでも問題はなさそうです。
次は内部について。

内部機能的にはドイツのWIMAコンデンサ、ニチコンのオーディオ専用コンデンサ、ムラタのチップコンデンサとオムロンのリレー、米国のTIオーディオアンプなど質の高い部品で構成されています。
そして肝心のDACチップですが、こちらはAKM(旭化成)で固められています。

デジタル(AK4499EXQ)アナログ(AK4191EQ)でセパレートされており、電源回りもしっかりしています。

AK4499EXEQ は、現時点での旭化成チップとしては細心の部類に入るVELVETSOUND™ テクノロジーを採用したSwitched Resistor DAC 方式のステレオプレミアム DAC です。
最新の高音質技術を用いた設計と、新コンセプトのデジタル・アナログ完全セパレートソリューションの採用により、”まるでそこにいるかのような音”を実現しました。
このAK4499EXEQにはデジタルデータコンバータの相方としてAK4191EQが進められており、 と組み合わせることで、デジタル・アナログをセパレートで使用する事が可能です。
クロック回りもかなりしっかりしており、オーディオデコード回路には2つの超低位相ノイズフェムト秒高精度クロックACCUSILICONのAS318 がそれぞれ1つづつ(45.158MHz、49.152MHz)を搭載されており、

それぞれ独立して44.1kHz、48kHzのマルチサンプリングレートでジッターが効果的に抑制さたクロックが発振され、それぞれの周波数に逓倍されて使用されます。
これによりデジタルからアナログへのオーディオ信号の高精度な変換とデコードが保証されると共に、アナログオーディオ出力にハイダイナミックレンジと解像度が提供され、音楽スタジオからのリアルなサウンドディテールを再現する事が出来ます。


先程ANALOG INとOUTでご紹介したXLRとRCAのプリアンプ部はフルバランスになっており、ボリュームコントロールと合わせて非常に低いノイズと歪みで出力可能です。

R2Rアナログボリュームコントロールはオムロンのリレーを左右8個ずつ使用しており、こちらも超低ノイズと歪みを抑える効果を持ちます。
なお、オペアンプはOPA1612です。

DAP-A8はこれらの機能を使用方法に応じて変更する事により、DAP, DAC,プリアンプとして使う事も可能であり、写真ではストリーマーとして使用してLuxmanのL-507ZにXLRで繋げています。
次に電源回りです。
トロイダルトランスはカスタマイズされた専用のトランスを搭載、この辺りはMAGNETARにも通じるものがあります。

そして底面にはSSDの増設ポートがあります。

こちらはSSDの搭載ポートです。
M.2 NVME 3.0 2280サポート 4TBまでサポートされております。
SSDの基盤については「M.2 NVME 3.0 2280」で調べて頂ければよいかと思いますが、固定ネジの位置と2280と書いてある以上一番長いタイプ以外はうまく入らないものと予想します。
現時点で4TBはまだちょっと高いので現時点では2TBぐらい、厚みから見てヒートシンクなしが適当かと思います。


ハードウェア的なものはここまで。
次にソフトウェアです。

独自開発のオーディオエンジン「EOS」によりAndroid OSの SRC 制限を完全にバイパスでき、サードパーティ アプリ(Apple Music のハイレゾ ダイレクト出力など) のダイレクト オーディオ パススルーをサポートします制約をバイパスしてハイレゾ音源を再生できます。
またAndroidを採用することで多くの音楽ストリーミングにも柔軟に対応しています

Amazon Music,  Spotify, Deezer, Tidal, Qobuzはもとより、Apple Music(これはかなり希少です)も再生出来、Tidal Connect, Spotify Connect, Airplayにも対応しています。

操作は動画の通りタッチスクリーンなのですが……。

これ、実はスマホの画面をスクリーンショットした物です。
実は操作パネルをミラーリングできるシステムが入っており、付属のアプリを入れて頂くとスマートフォン上に操作画面そのものをミラーリングし、若干のレスポンスの差こそありますがすべての操作が実現できます。
専用アプリでも操作は可能ですが、この発想は素晴らしいと思います。

AppleMusicもこの通り、スマートフォンを横にした形で再生可能です。

次に再生可能な音楽の種類ですがDMP-A8 は、CD 品質フォーマット (FLAC、WAV、APE) やDSD512 (.dsf/ .dff/ .iso/ .dst) ステレオ、MQA など市場で入手可能なほぼすべての音源ファイルを超ハイサンプリングし、マスターレコーディングフォーマットをサポートします。

また、DMP-A8 には MQA (Master Quality Authenticated)テクノロジーが組み込まれており、MQA オーディオ ファイルやストリームを再生して、オリジナルのマスター録音のサウンドを届けることができます。


また、別の特徴としてはイコライジング機能があります。
正直、ほとんど弄れなかったのですが、DMP-A8 には、DSP ボリューム コントロール、PEQ、FIR フィルター、HPF/LPF、ラウドネス エンハンスメント、コンプレッサー、およびディレイをサポートする
堅牢な DSP プロセッサーが組み込まれています。
DSPは内蔵プレーヤー、ネットワーク ストリーミング、光入力、同軸入力、USB 入力、ARC 入力のみに適用され、アナログ出力を生成するときに有効になります。
なお、DSPモジュールは最大 PCM 192kHzまでのサポートであり、192kHzより高いサンプリングレートのPCMやDSDには適用できず、そのままバイパスとなります。
また、Bluetooth入力に対しては使用できません。
各種ストリーミングサービスについてはAPPLE Musicへの対応をはじめAmazon。Qobuzなど概ねのサービスには対応し、Airplay2やBlutoothを加えれば国内のストリーミングは問題ないでしょう。

デジタル出力の場合、数のサードパーティ製APPのサポート、オリジナルのEOSエンジンを使用したハイレゾオーディオダイレクト出力を装備しています

ワイヤレスミュージックストリーミングについてはミュージックストリーマーとして、Tidal Connect、DLNAおよびその他のストリーミング サービスをサポートしており、
モバイルデバイス上の音楽ストリーミング アプリからLAN 内の DMP-A8 への音楽のストリーミングを操作できます。
膨大なオンライン音楽を、優れたロスレス音質で便利な方法でお楽しみください。

音楽ファイルはローカル ハードドライブまたはネットワーク ストレージから追加でき、音楽メタデータをクラウドから自動的に取得して、アーティスト、アルバム カバー、CUE ファイルなどを照合してカスタム音楽ライブラリを構築します。(サードパーティのデータベースを使用しているため、100% の一致は保証できません)
曲は、ジャンル、アルバム、アーティスト、サンプルレートに基づいたカテゴリに表示され、お気に入りの曲のリストを作成し、アルバム、アーティスト、または曲の頭文字で検索できます。
また、DMP-A8はAndoroidの機能を使用し、ローカルハードドライブやネットワーク ストレージからのファイルのコピー、貼り付け、切り取り、削除を可能にするメディア管理システムを提供可能です。
USB INに装備されている Type-C ポートもUSB OTGモードとして設定できるため、USBケーブル経由で PC を DMP-A8 に接続し、ローカル ファイルのコピーと管理が簡単になります
(削除についてはできればPC等で確認しながらの方がいいかなとは思います)

SMB共有機能を使用すると、接続されたモバイルデバイスまたは内蔵SSDからLAN内の他のメディア再生デバイス、コンピュータ、またはモバイルデバイスのファイルを共有できます。
DMP-A8 をネットワーク ストレージ デバイスとして使用し、いつでもオーディオ ソースを共有できるようにすることができます

 

これだけではありません。
DAP-A8に搭載されたUSBの機能は「CDの再生とリッピング」も対応しています。

DMP-A8 では、外付けUSB CDドライブを接続してCDを再生できます。
内蔵されたCDリッピングアプリは、データ検証メカニズムとエラー修正機能を採用し、CDからオーディオ データをロスレスで保存する事が可能です。
(このアルゴリズムは、CDのアルバム名とトラック名を照合し、正式にリリースされた CD が対象です)
トラックをリッピングして、フリーのファイルサイトからアルバムとアーティストの情報を自動的に生成します。
この機能は単にDELAやFidataの様なシステムだけでなく、SONYの名機HAP-Z1ESやHAP-S1の後継にできそうな機種かなと思います。

ここからはおまけに近いものですが、画面の表示はパーソナライズされた VU メーターとスペクトラムに変更が可能です。

DSDを含むリアルタイムのフルフォーマット音楽表示により、素晴らしいインタラクティブな体験を楽しむことができます。
VUメーターがなかなか渋いですね。

最後に簡単な感想ですが

今回はお客様の希望によりFIIOのR9(ヘッドホン横浜店にて展示中!)DENONのDNP-2000との比較試聴ということでした。
DNP-2000についてはDENONの音、ディスクリートらしく極端な個性は引っ込めつつも中低音は押し出すなあと言う印象。
本番のFIIO R9とDMP-A8についてはかなり明確な差が出ました。
具体的にはオーケストラなのですが、FIIOのESSチップの場合はある意味ESSらしいカチッとした音、そして楽器ごとの音が個別に出力されており、特にシンバルがバーンと出て来ていました。
しかしDMP-A8では決して分離していないわけではないのですが、分離の「継ぎ目」が柔らかくつながっており、管弦楽器がゆっくりとアンサンブルするように全体で鳴っているという「ああ、これがAKの音だ」という印象を受けました。
特に鋭く響いているはずのシンバルはメインになるバイオリンの陰になるようななり方に変わっており、実際の生音ではどっちが正解かと言う点はさておき、音楽として聴きやすい柔らかさを持っており、個人的には「聞いていて楽」「ガンガンのストリーミングもなんとなくアナログっぽく聞こえる」と言う感想を持ちました。

今回のDAP-A8については
AKサウンドのご愛好者(お勧めです!)
SONYのHAP-Z1ESやS1をお持ちのお客様の機材更新(こちらもそろそろ……)
DELAやFidataのストリーマー(操作性が圧倒的に上がります。AppleMusicを使えるのも吉)
音はアナログ派の方(ストリーミングも細かく柔らかくなります)
には是非聞いて頂き、お買い求めを検討されても良い機材かと思います。

■最後に製品仕様については下記のとおりです。電波法の関係からWifiとblutoothの機能は使用できません。ご容赦下さい。

Eversolo DMP-A8仕様、

・アナログ特性 : S/N : 135dB, THD : -124dB
・ディスプレイ 6インチ タッチスクリーン
・内部メモリー 4GDDR4 +64GeMMC
・DAC AK4191EQ+AK4499EX
・オーディオプロセッサ XMOS XU316
・オペアンプチップ OPA1612
・パワーサプライ ハイクオリティローノイズリニア+デジタル デュアル電源
・内蔵ストレージ:SSD M.2 NVME 3.0 2280サポート 4TBまで(SSDは同梱されておりません)
接続ポート
・DIGITAL OUT
Audio in:USB Aポート USB3.0 2ポート(OTG1、AudioOUT1)ネットワーク:イーサネット RJ-45(10/100/1000Mbps)※有線のみ
・AUDIO OUT:
USBオーディオ出力 DSD512,PCM 768kHz 32Bit対応
IIS出力 DSD512, PCM 768KHz 32Bit対応
Optical/Coaxial オーディオ出力 PCM 192KHz 24Bit, Dop64対応
アナログオーディオ出力 Preamp Audio Output XLR(Balanced)+RCA(UnBalanced)
XLR出力音声特性 出力レベル: 4.2V
周波数特性: 20Hz~20KHz(±0. 25dB)
ダイナミックレンジ: > 128dB
SNR: >128dB
THD+N: <0.00009%(-120dB) @No-wt
クロストーク: >-121dB
RCA出力音声特性 出力レベル: 2.1V
周波数特性: 20Hz~20KHz (±0. 25dB)
ダイナミックレンジ: > 125dB
SNR: >125dB
THD+N: <0.00010%(-119dB)@A-WT
クロストーク: >-121dB
・DIGITAL IN
USB-B オーディオ入力 Windows (10, 11), Android, IOS対応、DSD512, PCM768kHz, 32bit対応
Optical/Coaxial オーディオ入力 PCM 192KHz 24Bit, Dop64対応
HDMI ARC PCM 192KHz 24Bit対応
・AUDIO IN:アナログプリアンプ、オーディオ入力 XLR(Balanced)+RCA(Unbalanced) Maximum Gain +10dB
・各種ミュージックサービス Tidal, Qobuz, Highresaudio, Amazon Music,Deezer, Radio Paradise, WebDAV, UPnP
・ストリーミング Air Play, DLNA, Tidal Connect etc.
・操作方法 モバイルApp,タッチスクリーン,リモコン、画面ミラーリング

電源 AC 110~240V 50/60Hz 定格出力 16W
寸法 399mm (W), 248mm (D), 90mm (H)
重量 4.98kg
同梱品 電源ケーブル、リモコン、スクリュードライバー

こんなところです。

なお、今回ご紹介の商品は地方の皆様も通販サイトからの購入だけでなく、アバック横浜へのメール・お電話でご相談の上で購入が可能です。
支払方法は振込やクレジットカード、Webクレジットとなります。

お問い合わせはこちらから。


では、アバック横浜までご連絡・ご相談・ご予約をお待ちしております。

 


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弊社は2023年8月25日をもちまして創業40周年を迎えることができました。
この節目を迎えることができましたのも、これまでご愛顧いただいた皆様からの
多大なるご支援の賜物であり、ここに改めて深く感謝と御礼を申し上げます。
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