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【アバック横浜】Marantz Model30、Model40Nなど7月に値上げ!機種選定のお手伝い用に各機種をご紹介してみました。

アバック横浜 渡邉です。

まずは御案内。
本日よりSpring Festa 2024開催です。

https://corp.avac.co.jp/spring_2024
正直な所円安が進んでおり、輸入品を中心に今のままの値段は厳しいのではないかとの憶測が出始めております。
お考えのお客様は早めにご相談・ご導入に動いた方がいいかも……まだ何とも言えませんが……。

さて、本題です。

今回は表題の通り7月にお値段の上がるMarantzのModel30、Model40nを加えたMarantzのミドルレベルプリパワーアンプを一気にご紹介します。

まずは全体的なご紹介から。
Model30・40N・50は基本的に同一の筐体となっており、正面からのパッと見はModel30、40N,50はほぼ変わりません。

左から30、40n、50そしてSTEREO70sです。(型番以外全く同じです。70s以外わからないですね……)
Stereo70SはCinema70Sベースになりますので違い、少し薄くなります。

問題はここから。

「そもそもModel30・40n・50、何か違う?」
と言う事で違いを書かせて頂きます。
価格に差がある、じゃあどういう風に差があるのか?、40と50の違いはなどなど……。
発売はModel順になりますが、今回は機材の関係性を考えて復習として30、50、40Nの順でご紹介します。
まずはModel30。

Marantz Model30
https://www.marantz.com/ja-jp/product/amplifiers/model30
Model30は2020/9月5日に発売されています。
全面的に刷新された筐体に、専用のプリアンプトランス、平滑回路には6800uf/35Vのエルナー製カスタムブロックコンデンサ、JRCのボリュームコントロールIC「MUSES 72323」による電子ボリューム、そして最大の特徴であるHypex社製 NCore® NC500スイッチングアンプモジュールによるClass Dアンプを左右各1基の200W/4Ω(PM-10の半分)で構成されており、ここまでのMarantz機種のシステムをうまくボリュームダウンしつつPM-10と同じ構成要素で成り立っています。

音に関しては前モデルに当たるPM-10発売当初はPM-11S3のAB級からシステムが変わっており「え?D級?」と言われておりましたが、PM-10は透明度が高く透き通った音色はちゃんとマランツになっており、既存のABで纏められたアンプと比べるとS/Nと解像度感が上がった印象で、以前のマランツでよく聞こえる「煌びやか」な音とは少し方向性が変わり「解像度感重視」になっていた印象が残っています。

PM-12OSE
https://preprod.marantz.com/ja-jp/product/amplifiers/pm-12ose
Model30は良い意味でスケールを小さくしたという印象で解像度感は残しつつしっかり音は纏まっており、この価格帯のセパレートであればPM-12OSE(既存のMarantzの音そのものの煌びやかさとアナログの重み)と迷ってもいいのかなという所です。
続いてModel30の背面です。
POWER AMP INがありますので、AVアンプとの「直列繋ぎ」による連携が可能です。

なお、Model30は純粋にピュアオーディオアンプになりますので、メディア関係はSACD-30nが対になり、ネットワーク関係はSACD30n搭載されたHEOSで賄う事になります。

仮にネットワーク関係を考えなければSA-10やSA-12OSEでも構わないと思いますが、デザインとLEDの装飾色が違いますのでちょっと違和感があるかなと思います。
また、ネットワーク機能を重視しつつCDの互換性を取るにはCD50nでもいいとは思いますが、DAC周りが異なりますので費用を掛けてもSACD30nにする事をお勧めします。

次にご紹介するのがModel50です。

Marantz Model50
https://www.marantz.com/ja-jp/product/amplifiers/model50

Model50については基本的にPM8006の後継機種であり、機材の構成レベルから改良を加えたモデルと考えてよろしいかと思います。

PM8006の場合、JRC製ボリュームコントロールICと同社技術である「HDAM-SA3」回路を組み合わせ、プリアンプ部とパワーアンプ部の両方でフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用している事が大きな特徴です。
PM8006がこちら。

ボリュームはPM-14S1で搭載された電子ボリュームに進化しています。
従来の機械式ボリュームでは構造上避けられない左右チャンネルのクロストークや音量の差異を押さえる事で、全体的な空間表現力が向上しています。
上位機種のPM-14S1から見てもトランス部分やパワーアンプ基盤がモノラルからステレオにコストダウンされたくらいで、かなりPM-14S1に近いなと言うのが個人的な印象です。

これに対してModel50では筐体が更新された事はもちろんですが、高速ディスクリート・アンプモジュールに「HDAM」の発展型である「低歪み型HDAM」を採用する事でPM8006比でて約40%近くの歪率改善がなされています。
Model50の中身がこちら。
PM8006に似ていますが、だいぶ余裕を持った配置になっています。
また、右側のボリュームコントロール部分、右下のプリ部分、左上のパワー部分のコントロール回路と、細かく見て頂くとだいぶ違います。

また、ボリュームコントロールシステムもHDAM-SA3ではなくHDAMとHDAM-SA2を組み合わせ、PM8006とは異なる可変ゲイン型のコントロール回路を構成している事から、通常の音量範囲内ではプリアンプ側ではなくパワーアンプで増幅を行う形に変更している事で、PM8006比で7dBのノイズ低減を実現しています。
改良型とは言え、構成自体がだいぶ違うと言う事はご認識いただけますでしょうか。

背面です。
Model50もPOWER AMP INがありますので、AVアンプとの「直列繋ぎ」による連携が可能です。

さて、Model50も純粋なプリパワーアンプとして構成されていますので、再生機材は別となり、対になる機材としてCD50Nがラインナップされています。

CD50Nと言う名前の通りSACDの再生は出来ませんが、各種ネットワークオーディオへの対応、HDMI ARC、USB-DACへの対応、COAXIAL、OPTICALのIN・OUTが装備され、2台でほぼすべてのオーディオ機能を賄っています。
尤も、よーく見て頂くと「AVアンプの様な」機能は本体の上部に収まっており、下半分はアナログそのものなんですが……。ここがミソです。

実はこれらの機能はDENON・Marantzが共通システムとして採用している「HEOS」で一括して賄っています。

そして、このHEOSをModel50の方に組み込んだのが「Model40n」になります。

Marantz Model40N
https://www.marantz.com/ja-jp/product/amplifiers/model40n
機能についてはもう書く必要もないと思いますが、純粋なピュアオーディオアンプにHEOSによる各種ネットワーク機能やUSB-DACの機能を追加し、内部で接続した機材となります。
まだ現行品ですが「PM7000N」の後継と言う言い方をしてもいいのではないかと思います。
こちらはModel40nの背面。
大分端子が増えておりますが、HEOS関係はすべて上の段にある所がミソです。
ちゃんとPOWER AMP INもありますので直列繋ぎが可能です。

こちらがModel40nの内部。
Model50と比較してみると左側にHEOSユニットが鎮座しており、パワー部分回路も変わっています。

最後にStreo70sです。


Streo70s
https://preprod.marantz.com/ja-jp/product/av-receivers/stereo70s
Stereo70sについては基本的にはCinema70Sをベースに2ch・高音質化した物であり、根本的な構造が違います。
その関係はNR1711とNR1200の関係と同じと言って良く「後継機」と言う言い方が正しいと思います。
元になった機材はCinema70Sです。

当然ですが、ほぼ同じサイズ。
ボタンの数や機能が全く違いますが……。
裏面です。
Streo70sがこちら。

Stereo70SにはPOWER  AMP INはありませんので単独運用になりますのでAVアンプとの連携は出来ません。
元になるCinema70sがこちら。
配置が同じ個所も複数あり、HDMIやHEOSモジュール周りは全く同じです。
それでもネジ周りはStreo70sの方はネジが銅色だったり、Cinema70sの方にはDolbyatomsの互換表示があるなどそれぞれ違いますが、兄弟機である事が良くわかるかと思います。

内部はこちら。
Stereo70sとCinema70sを並べています。

配置関係はほぼ同じ。
HEOSとHDMI基盤の配置も同じです。
Stereo70sの端子数が多く見えるのはA+Bのステレオ出力を持っているからです。

纏めです。
ここまで書かせて頂きました通り
Model30……現行機種の雛形、ClassD、Hypex社製 NCore® NC500スイッチングアンプアンプ搭載のミドルレンジ機種、純粋なオーディオアンプ、CDとネットワークはSACD30nで賄う事が前提です。
Model40n……ClassAB、Model50をベースにHEOSシステムを搭載したHDMI-ARC搭載のネットワーク対応アンプ、システム的にはCDのみですがCD60またはで賄う事が念頭。
(SACDであればデザイン面ではSACD30nやSA-12OSEで対応と言う事になると思います)
Model50……ClassAB、PM8006のシステムをベースにしたピュアオーディオアンプ、CDとネットワークはCD50n、またはSACD30nで賄います。
Stereo70s……純粋なピュアオーディオではなくCinema70S筐体をベースとしたNR1200の実質的な後継機。Cinema70Sとは基盤が部分的に異なります。HEOSは同じ。
MODEL40n
こうして比較してみるとそれぞれ随分性格が異なりますが、特にModel40nが異色である事も分かります。
Model40nは既存のオーディオシステム対して「ピュアオーディオアンプにネットワーク関係を追加する」というご要望への回答として「ミドルレンジのピュアオーディオアンプにネットワーク機能を『内蔵』する機材で置き換える」と言う形で答えているモデルであり、PM7000Nから始まったこの手のモデルは、すでにDENONにも同じようなモデルが発売され、YAMAHA様でも2機種出しております。
一見「ピュアにHDMIの内蔵なんて……」とか「Blutoothのアンテナ?Wifi?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、音楽の世界もデジタルになってずいぶん経ちます。
「テレビの音を良くしたい」という要望に応えた結果のHDMI ARCですし「ストリーミングの音を気軽にスピーカーで鳴らしたい」「Airplayが」と言う結果のBlueToothやWifiです。
もちろん、すでにプレーヤーもアンプもお持ちであればネットワークストリーマーという手もありますが、煩雑な接続で後ろがスパゲッティになるより1台ですべてを賄えるこのような機材は「利便性」が上がりますので、純粋な機種をベースにしつつ、このような機材構成は今後も増えてゆくのだろうなと思います。
(光デジタルは残っておりますので純粋な機材でもPCMであれば対応は出来ますが……PCMのみとなります)

さて、最後に肝心な値上げのお話です。



5月現在、値上げ対象となるmodel30、Model40n、SACD30Nは品切れ、値上げ機種ではありませんが既存機種のPM12OSE、SA-12OSEは市場在庫のみとなります。
(PM8006も市場在庫のみ、NR1200は見通し立たずの状況です)

以下、メーカーからの情報です。
価格改定実施日

2024年7月1日(月)

対象製品および価格

品名 モデル名 新価格(税込)
プリメインアンプ MODEL 30(N/B) 418,000円(+90,200)
ネットワークSACDプレーヤー SACD 30n(N/B) 418,000円(+90,200)
プリメインアンプ MODEL 40n(N/B) 385,000円(+99,000)

各製品とも7月1日には値上げが確定しておりますので、値上げ対象になる機材はお代金支払い、発注済みの状態でないと現在の価格で入手する事は不可能となります。
また、市場在庫で終了となるPM-12OSE、SA-12OSEは弊社にも若干数在庫を持っておりますが、急いで手配しないと入手は不可能となります。
今までの経験則ですが、このタイプの状況に関してはとにかく早く動く事です。
値上げ直前になって手配をしようとしても手配の見通しが立たないと言う事で泣く泣く値上げ後に回されるケースもあります。

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