ショップ
ブログ

【横浜店】DENONの新しいワイヤレスイヤホン「Perl」と「Perl pro」使ってみました。空間表現性の元は……あの技術です。

横浜店 渡邉です。
渡邉
今回はちょっと志向を変えてワイヤレスイヤホンです。
DENONの新しいワイヤレスイヤホン「 」と「Perl pro」が手元に届きました。

DENON Perl
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-wireless_ap/perl_ahc10pl
アバック通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/39144
DENON Perl pro
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-wireless_ap/perlpro_ahc15pl
アバック通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/39145

このイヤホン、個人向けのパーソナライズ機能を持っており、既存のワイヤレスイヤホンから一歩先を行く機能を持っています。
今回発売されたイヤホンは2機種、PerlとPerl Proがありますが、両者の差としてはperl PROの方はQualcomm aptX™ ロスレス、そしてDirac Virtuo for Bluetooth Headphonesを搭載しています。
Dirac Virtuo for Bluetooth Headphonesは通常のステレオ音声を3Dオーディオに変換するシステムです。
技術的にはDirac Liveのデータを用いたデジタルフィルター応用されています。
おそらく周波数ごとの音ずれ(位相ズレ)をパーソナライズのデータをからあてはめているのだと思われます。
位相のずれが無くなると空間表現性や音の収束感は上がりますので、パーソナライズと組み合わせると空間表現がしっかりしたイヤホンだろうという推測は成り立ちます。
どんな風にするのか?どんなふうに聞こえるのか?今回は普段と違いあくまで耳の中で聞いた主幹のインプレッションになります。
まずは開封動画。
こちらがPerl Pro

 

そしてこちらがPerlです。

まず最大の特徴と言えるパーソナライズ機能についてですが

今回のパーソナライズ機能、正式名称は「Masimo AAT」と言うものです・、ベースとなる技術は2016年に設立されたNura社が開発した乳児用の難聴計測に用いるシステムでを用いており、積極的なカスタマイズを行うという点で既存のイヤホンとは一世代先の性能を持っています。
Nura社はこの技術を用いワイヤレスイヤホンという限られた資産に対して医療用技術という本来交わり用のない技術がクロスオーバーさせる事で「オーダーメイド」な音を作り出すことが可能となっております。
そのような経緯もあり、この「Perl PRO」と「Perl」はあるイヤホンと似ているのですが、もっともただメジャーなブランドに代わっただけではなく、DENON側で「DENONの音」である“Vivid & Spacious”に再チューンされており、音自体はDENONの音になっています。

それでは実機のインプレッションをさせていただきます。
なお、私は普段SONYのWF1000XM4を使っておりますので比較対象はこちらと普段のステレオ環境です。
最初のパーソナライズは動画をご覧ください。

装着感テストがあったのちスイープ音のようなまさに「聴力測定」そのものの音が一回、そしてなんといえばいいのか昔のコンピュータの動作音のような「ピコピコピコ」という感じの音が1-2分鳴ると測定完了です。

私の耳の測定結果ですが、画面の上面十二時方向が低音になりますので、私の耳向けのパーソナライズは一番の低音は少し引っ込みつつも、その周囲の周波数帯はだいぶ増している感じです。
で、実際に聴いてみました。

今回は私の個人的なお勧め歌手の内の一人「HAKOS BAELZ」さんの「PSYCO Ⅱ」MVをYoutubeで使用します。
選定理由は歌い手が日本語・英語両方で様々な声色を使う事、メリハリとテンポが速く、バリバリのパワー感がある所がこのイヤホンの特性に合いそうだと思ったことです。
余談ですがこの曲、歌い手さんの出身はオーストラリアなのですが、声の質や使い方、そして「日本語」はへたな日本人より遥かにうまいんじゃないかと……個人的には特に最近のVtuberはルックスではなく実際の歌で評価される分全体のレベルが高いと思っています。
お勧めの歌い手さんです。
余談終わりです。
まずなにも弄らずに聞いてみたPerlの感想は「おー、奥行きあるなあ」が最初の印象です。

聞き続けてゆくうちに「高音域の存在感がある」「低音部分は本体の大きさを生かした『振動』がメインで伝わる、しかし2機種の差が大きい」と言うところでしょうか。
結果論ですが、普段聞いているWF1000XM4(イコライジング済み)と比べると少し高音寄りで固めの音です。
女性ボーカルの声、バイオリンのソロやドラムスなどがスタッカートが掛かる様にかなり明確に鳴りますが、結果として音が明確な分、ズーンとなり続ける低音部分は逆にWF1000XM4の方が出ている印象でした。
この感覚は全体的に高音部分の伸びや残響感の抑えの速さなどで感じる部分なのですが、同時に空間表現を行うにはやはり高音部分の変化と残響(伸び)、そして音のキレ(音を出して止めるまでのメリハリ)使う事で表現する部分があるかと思いますので、明確さを目指した音作りも含めてこのイヤホン元々の特性のように思えます。
次に「Perl pro」
ある意味本命です。

こちらについてはPerlとの差を出した方が分かりやすいかと思います。
まず感じたのは総合力として「Perlより音量を1つか2つ上げてもうるさくない」と感じる、良いオーディオ機器と普通のオーディオ機器の間に感じるものと同じ典型的な差でした。
主な変更点はドライバーが通常のチタニウム振動版の10mmダイナミックドライバーから3レイヤーのチタニウム振動板を採用した上位の者に変更される事、「Dirac Virtuo」に対応、ノイズキャンセルの強度をリアルに自動調整するアダプティブ・ノイズキャンセリング機能、という所です。
ざっとお話するとまず高音の高さはそのままに響きが明らかに一回り上である事、そして耳の中を振動させる「圧」もperlに比べ明らかに一回り大きいのにキレも良くなっていて耳の中により空間を感じる事でしょうか。
実際、この後行うパーソナライズも含めた最終的な音として、両者の間には残響感の余韻や響きに明らかに差がありました。
正直な所当然言えば当然ですが、最終的な音と言う点でPerl ProはPerlに比べ一回りではなく一回り半は良くなっていると思いました。
そして先程両者の違いについておそらく機械的な構造以上に大きい部分があると思います。
先程さらっと書きましたが、ここまでの差は物理的なドライバーやユニットの差だけではなく、駆動システム自体の差です。
実はPerl PROには音響を立体的にするシステム「Dirac Virtuo」を装備している事もきいと思います。

Dirac Virtuo」は頭につく「DIRAC」の名前の通り、最近のアンプに採用され始めた音場調整方法の「DIRAC LIVE(とおそらくShereAudio)」からのエッセンスをスピンオフし、車載用・ヘッドホン用、そしてBluetooth用のシステムとして存在しています。
大雑把に言えばDirac Virtuoは元の音を空間オーディオ化するシステムと言う事になるのですが、実はそれだけでなくシステムとしてスピーカーの最適化とパーソナライズも組み込まれており、Bluetoothのシステムをベースに組み込むことが可能となっています。
特にAVユーザーの皆様……この辺をお話するとなんとなくDENON Perlの本当の姿が見えてきたでしょうか。
Virtuoの大元になるDirac Liveはインパルス(音のタイミング)を制御する事で音の纏まりや一体感を増す機能が搭載されており、ぴしゃっと締まった音になります。
両方合わさった音はイヤホンとは思えないほどの「耳の中の空間」を作り出します。
驚いたのは高音自体は相対的に減る事もなく低音が増していたことです。
こういう音を聞くとワイヤレスイヤホンと言うものは単にワイヤレス・そのままの音ではなく、積極的、且つできるだけ自然に音をコントロールし、パーソナライズやAVアンプのような測定を駆使しつつイヤホンシステム全体で積極的に「イヤホンの領域を超す」ことを改めて痛感しました。
次にアプリでパーソナライズされた音とノーマルの音を交互に聞いてみました。

ノーマルの音は高音部分を強調気味でかなり音の伸びが強く出ておりますが、パーソナライズに切り替えると測定結果通り低音のふくらみがぐっと増し、全体的なスケール感が上がりました。
先程の「Dirac Virtuo」を含め、これらの機能は「意図的に音をいじるゆえに自分の好みに至るまで時間のかかるイコライジング作業」と違い、個人の耳から探った結果を用いて「逆算的に」自動イコライジングしているという感じでしょうか。
今回のDENON PerlとPerl proはイヤホンの範囲だけでなくもう少し広い目線で見て頂くと、単なるイヤホンではなくいろいろな技術の進歩を感じて頂く事が出来るかと思います。
所謂サラウンドとは少し違いそれでいてイヤホンの「先」を感じる事の出来るものとして提灯ではなくお勧めできる機材です。
最後に渡邉さんならどっち?という話になると思いますが、XM5やテクニクスなどと比較はしておりませんのであくまでこのPerlやPerl proに限れば、個人的には高価でも「Perl Pro」を選びます。
聞いてみる限り最終的な音は価格差以上の差(Marantzの下位モデルと上位モデルの差と言う感じでしょうか)を感じますし、ほかのイヤホンやヘッドホンとは一味違う音を手元に置くのは楽しいものです。
性能的にもPerl proはaptX Losslessである96kHz/24bitのaptX Adaptive対応もしており、今だけでなく将来的にも楽しみが多い機材であり、バッテリライフもイヤホン単体で約8時間、充電ケース込みで最大32時間で十分です。
さて、PerlとPerl pro、いろいろ書きましたが、一転だけ弱点兼注意点があります。
大きさです。

ユニットのせいか本体が大き目なので、イヤーピースとハウジングの固定をちゃんとしないパーソナライズが出来ず効果も発揮できません。
尤も、両製品ともイヤーピースだけでなくイヤーフィン(イヤホンの内側に段が付いてますよね)も使用して固定を行いますので、固定の自由度は高く、ちゃんとできると耳を「カポっと」収めるような感覚になります。
この辺はワイヤレスイヤホン永久の課題ですね。
さて、今回のPerlPerl proは商品は通販並びに店頭の両方で販売しております。
試聴希望は時間をいただければ可能かと思います。
DENON Perl アバック通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/39144
DENON Perl pro バック通販リンク:https://www.avac.co.jp/buy/products/detail/39145

では、ご連絡・ご来訪をお待ちしております。
数字が出ないのでニュースには出ませんがまだまだ流行り病は流行中、冬にはインフルエンザもやってきます。
手洗いやうがいはくれぐれもお忘れなく。

アバックは いつでも「下取り」でのお買い物がお得です!!
【詳細はこちらをご覧ください】

下取をご利用でのご購入なら年中お得! 
Audio & Visual製品の下取り査定額をいつでも最大30%UPでお引き取り致します!
お目当ての製品も下取り交換でのご購入なら大変お得にお求めいただけます。
【特典①】下取査定を通常査定額より20%UP!!
【特典②】当社購入の下取品の場合、査定額が更に10%UP!
プレミアム・シアタールーム

2021年12月より、同ビル内地下1Fに予約制展示室『プレミアム・シアタールーム』が新たに誕生致しました。
・ワンランク上のサウンド環境を構築したい
・リフォームを機にホームシアター、オーディオ専用ルームを作りたい
・自宅に防音室を導入したい  etc…
などをご検討しているお客様は、是非ともプレミアム・シアタールームをご利用下さい(※事前予約制)。

******************************************************
株式会社アバック横浜店
https://corp.avac.co.jp/contents/shop/yokohama.html
ホームシアター施工例 https://corp.avac.co.jp/blog/
〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町3-8-13 TK関内プラザ1F
TEL  :045-228-9881
メール:yokohama@avac.co.jp
******************************************************

関連記事一覧

最新記事